Hatena::ブログ(Diary)

ちから!

2017-08-16

2017年8月15日 ユニ石狩岳〜石狩岳登山 途中撤退

前日までの「曇り時々雨」の天気予報に「きっと好転するだろう」と都合のよい希望を抱いて、一泊二日の日程でユニ石狩岳登山口から石狩岳登山に臨んできました。
結果は、止む気配を見せずシトシトと降り続ける雨と、雨以上に衣類を塗らす終わりを見せない深い藪漕ぎに気持ちがポッキリと折れ、ブヨ沼を通過して30分経過した藪の中より下山してきました。

車での移動中に、十勝三股を過ぎ、あと少しで林道入り口という所の国道脇に「鹿にしては尻がでかいな」と思って見ていたら羆でした。
お互いに「なんだお前は」と。
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この羆の体格は、体長1メートルほどで成獣になる前の幼さが残り、日高山脈山岳センターに展示されている1970年に福岡大ワンゲル部の3名を襲った個体と似ていて、その記録の『悪戯をするようにいたぶって…』といった文面を思い出してしまいました。
あー、怖い。
そして、見事なまでに迷路のようにつなぎ合わせた林道を走って着いたユニ石狩岳登山口の駐車場には、1台の車も停まっていませんでした。
こんな日に限って俺一人か…。

7時15分登山開始。
前半は古いブル道を利用した平坦な登山道なので快適な山歩き。
1時間ほど経過して沢地形を横切り、最終水場を過ぎると大雪山らしい急傾斜となります。
絶え間なく降り続ける目に見えぬほどの細い雨と、思いのほか深い藪漕ぎに全身をぐっしょりと濡らしながらも「身体は寒いと感じていないからいいや」と、下衣はレインパンツ、上衣は半袖で行動。
熱いハートで濃霧の十石峠を通過。
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縦走路から脚を伸ばして眺望皆無のユニ石狩岳へ。
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ユニ石狩岳からの下山中に、ふと肌に空気の冷たさを感じるようになりました。
それと同時にそれまでの前向きな思考が消え、「雨は止む気配がないし、霧が濃くて周囲の景色が丸っきり見えないし、ルート確認が必要なほど霧が濃いし、服は濡れて気持ち悪いし、羆の気配は濃厚だし」と、弱気な思考で満たされるようになります。

11時40分、ブヨ沼通過。
降雨の影響でブヨの活動が鎮静されていて、ブヨの猛襲を受けずに済んで一安心。
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ブヨ沼からの登りで鹿と遭遇。
相当な至近距離で撮影しているのにも関わらず、逃げる気配を全く見せません。
どうやら僕には危険な香りが無いようだ。
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ブヨ沼から山を一つ越え、それでもなお続く終わりの見えない藪漕ぎに心がポキンと折れました。
12時00分、この地点からの下山を決定。
それまで背負ってきた4リットルの水をビシッと捨てる。
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雨の日の山の中って、草木が色映えして好きだな。
歩くのは嫌だけど。
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一方で、羆が潜んでいそうで不気味だったり。
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濃い霧の中、鮮やかな黄色が目を惹くキンバイソウ。
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濡れそぼったイワブクロ。
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濡れそぼり過ぎて貧相なコマクサ。
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熟したら食べられるはず!クロウスゴの実。
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いつも心を和ませてくれるチシマヒョウタンボクの実。
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ゴゼンタチバナも結実。
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スペシャライズドの木。
※自転車用語
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雨続きで水気たっぷりの地衣類が生き生きとしていまいした。
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濡れた笹に何度も滑ったり転んだりしながら、15時55分、登山口に到着。
他の登山者が駐車しやすいように車を端に停めたのに、誰も停める人がいませんでした。
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帰ったら後片付けが大変。
今度は晴れているときに登りに来よう!

2017-08-07

2017年8月3日〜5日 石狩岳登山 3日目 沼ノ原〜天人峡

夜半はポツポツとテントを叩く雨の音で目が覚めることが何度かありました。
最終日はどうやら朝から雨模様のようです。
それでもいつものように4時前に起きるとテントにあたる日差しを明るく感じたので、外に出たらほんの数分間だけですが、曇り空ながらも色鮮やかな朝焼けを見ることができました。
昨日登った石狩岳。
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湿原全体。
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大沼から見た逆さトムラ。
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引いて見てみるとトムラウシ山山頂だけに雲がかかっていない、空にぽっかりと穴の開いたような面白い写真が撮れました。
トムラウシ山山頂からだと雲海なんだろうなと。
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テントに戻って朝食を摂っていると、再びテントを叩く雨の音が。
しばらく待っても雨は止む気配を見せず、雨の上がるのは諦めて装備が濡れることを覚悟をして撤収開始。
ここで自然災害が発生!
この雨が降ったり止んだりしたうえに風の無い気候は蚊の発生を強力に促すらしく、蚊が異常なまでに大量発生!
参りました!たったの二日間で蚊の猛襲の人生最大級を更新です!
レインウエアを着ていて肌を露出しているのは顔面部だけなので、顔に集中して集まる蚊の量が凄まじいです!
冗談抜きでトイレット中に大事な所に止まった蚊を引っ叩いてしまい、軽い自爆を被りました!

6時45分、蚊柱をまとわり付かせながら下山開始。
この蚊の大量発生地帯から逃れるべく、開始早々から強いられた早駆けには無駄に脚を削られました。
蚊の猛襲の間隙を縫って沼ノ原最後の一枚。
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まだまだ止む様子を見せない蚊の猛襲の中、チングルマと雪渓。
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沢地帯を抜け、五色ヶ原に出る頃には蚊の猛襲から逃れることができました。
マジでほっとしたわ!
五色岳の分岐。
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五色岳から化雲岳に伸びる木道。
木道を歩くときは、無意識のうちに木道を作った人達に思いを馳せてしまうからか、なんだかありがたい気持ちになります。
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エゾコザクラの群生とトムラウシ山。
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木道脇に咲いていたウサギギクとヨツバシオバカマ。
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化雲岳から見た、ウペペサンケ山から石狩岳までの連なり。
石狩岳とはここでお別れです。
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化雲岳を過ぎた辺りで旭川市の○藤さんと○田さんの両名に遭遇。
これからトムラウシ山を目指すとか。
天候が好転しそうなので良かったですね!

化雲岳から天人峡までは下り勾配となり気持ちも脚も軽くなります。
この辺りから晴れ間が広がり暑く感じるほど。
艶やかな藍色が目を引くイワギキョウ。
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鈴を思わせるツガザクラ
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この花って蕾が開くんだね。花が開くところを初めて見たかも。
ホロムイリンドウ。
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第一公園のお花畑は夏の花の季節でした。
木道脇で色鮮やかなゼンテイカ。
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この時季の公園の主役ワタスゲ。
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タチギボウシとお花畑
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第一公園を過ぎて三十三曲がりの下りに入り、しばらくして渓流の音が聞こえ始めるとそろそろ登山口かな?と思えるようになります。
滝見台より羽衣の滝。
遠くからでも迫力いっぱい!いつかそばで見てみたい!
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16時20分、天人峡登山口に到着。
とにかく歩きどおしの3日間でした。よく歩いたなー。
沼ノ原での滞在は、朝に夜に抜群の景色を見ることができました。
今度は湖水を満面に湛えている7月初旬の沼ノ原にきてみたいな。
濃厚な羆の気配と蚊の猛襲には悩まされましたが、納得のできる3日間でした!

2017年8月3日〜5日 石狩岳登山 2日目 沼ノ原〜石狩岳往復

午前4時、小鳥のさえずりを聞きながら起床。
風一つ無い静かな朝でした。
テントを照らす光が段々とオレンジ色を増してきたので、日の出を見に外へ。
沼ノ原の湿原ってこんなに広かったんだ!と感動。
昨日は濃霧で何も見れなかったからね。
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湖畔に下りてモルゲントムラウシ山
陽光のピンク色を反射した大気の霞んだ具合いが綺麗でした。
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湖面への写りこみバージョン。
コントラストの効いたくっきりとした感じが綺麗。
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朝食後のトイレット中に(モンベルのO.D.トイレキットセットを使用。白いビニール袋がそう)、なんだかありがたい気分になってきたなー、と思っていたら、背後から後光が射していました。(後光じゃなくて光芒だけど)
どうだー、豪華な山のトイレだろう!
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6時に石狩岳に向けて登山開始。
序盤は点在する沼を観賞しながらのんびりと。
植物に付いた朝露がキラキラと反射して眼に眩しいくらいでした。
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眼前にバーンと石狩連山。
写真中央からやや左側のポコッとした頂きが石狩岳です。
「うっそ、遠過ぎなんじゃない?」と、ちょっぴり尻込みしたけれど「今日もガッチリ歩くぞ」と、意思を固めました。
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当初、沼ノ原〜石狩岳のルートは「アハハ、ウフフ」といったイメージのなだらかな稜線歩きを想像していましたが、そんな安易な想像は石狩岳分岐を過ぎてから一蹴されました。
通称『根曲がり廊下』と呼ばれている熊笹の繁茂した尾根へは、分岐から急坂を下っていきます。
下りた先の根曲がり廊下は古くからの踏み跡が残っているとは言え、ここ数年熊笹の刈り払いは行っていないらしく、なお且つ一年近く人の歩いた気配が無く、熊笹が密集している所では登山道を見失い、やみくもに熊笹を掻き分けて進んで行ったら再び登山道に出られた、ということが何回かありました。
最初こそは「川口探検隊みたいで楽しいや」と楽観していましたが、ふと来た道を振り返って見たときに通ってきた跡が不明瞭だったので「ちゃんと帰れるのかな?」と、だいぶん心細くなりました。

根曲がり廊下の鞍部を通過したら石狩連山の尾根へ取り付きます。
こちらの取り付きも急坂で、両手を使って登るほどでした。

根曲がり廊下では鹿の足跡が多かったのですが、稜線に出ると羆の足跡だらけとなり、行く先々で掘り返しの跡と糞が点在。
まるで羆の通った後を僕が歩いているみたいでした。
僕を怖がらせないためにも、羆さんには糞は登山道から見えないところでしてもらいたいものです。

石狩連山には『ニペの耳JP』『川上岳』『小石狩岳』といった頂きが地図に表示されていますが、それ以外にも小さな頂きを何か所も越えることとなり、獲得標高は相当になったと思います。

11時に石狩岳に登頂。いやー、よく来たー!
トムラウシ山は雲の中でした。
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早くお酒が飲みたくて、15分ほどの休憩で復路に付きます。
ニペの耳から見たニペソツ山の横顔。
鼻梁がすっと伸びていて男前だな。
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振り返って見た石狩岳は均整が取れた山容でカッコイイ!
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石狩連山の東端の頂きから見た、眼下に広がる根曲がり廊下の尾根です。
写真中央のやや上のあたりに、この日に戻るべき沼ノ原が見えます。
マジで遠過ぎ!
沼ノ原に戻るためにはこの急坂を下り、樹界のような熊笹地帯を掻き分け、また急坂を登るのか、と精神を激しく打ちのめされました。
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お酒の妖力に助けられ16時45分に沼ノ原に帰還。
夕方から雲が出始めたため夕陽は見れず早々に就寝。

蚊の猛攻撃が再開した3日目に続く。

2017年8月3日〜5日 石狩岳登山 1日目 天人峡〜沼ノ原

以前からどうしても沼ノ原の大沼から湖面に写るトムラウシ山を見たかったうえ、ルート上に繋がる石狩岳にも登ってみたくなり、二泊三日の行程で石狩岳登山に行ってきました。
どちらも昨年の8月に連続した大雨の影響で、最寄りの登山口までの林道が通行止めとなり、近くて遠い山となってしまいました。
ルートは最も近いと判断した天人峡から入山し(計画を立てた7月中旬の時点で)石狩岳を往復する、一日の平均移動距離が20kmを超え、行動時間は10時間を要するロングコースです。

一日目の行程は、天人峡からテン場となる沼ノ原までの移動。
7時45分、登山開始。
初めて来る天人峡温泉はぐるっと周囲を柱状節理の岩壁に囲まれ、渓流の音が響き渡る、大自然の懐深い心癒される場所でした。
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噂によく聞く序盤の難所『三十三曲がり』と呼ばれる登坂は確かにつづら折りの連続で、少し歩いては曲がるを繰り返すのでその度に一息入れることができ、かえって脚は疲れなかったです。
三十三曲がりを越えると眺望が開け、木道が敷設されている区間に入り『第一公園』となります。
この時季はタチギボウシやワタスゲが満開のお花畑なのですが、テン場の沼ノ原に暗くなるまでに到着する目処が立っていなかったので、写真は撮らずにモクモクと歩いて通過。

化雲岳の手前で札幌市の星○さんとスライド。
短い時間でしたが知人とおしゃべりができて、だいぶん気持ちが明るくなりました!
13時に化雲岳。
ここまで来ると行程の半分以上は消化し沼ノ原までは下り勾配となるので、気持ちは一気に前向きに!ペースも上がるわ!
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五色岳分岐
奥に見えるのは忠別岳。
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木道から五色岳を振り返って。
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晴れ間が見えていたのはここまでで、以降は濃霧の中の山行となります。
五色ヶ原を越えると沢地帯に入るのですが、この地帯が嫌だったなー。
まずは濃厚な羆の気配!
五色岳から沼ノ原間は僕以外の登山者は誰一人居なくて、辛うじて一人分の古い足跡を見つけただけでした。
一方で羆の気配が濃く、あちこちに糞と掘り返しの跡がありました。
加えて蚊の大量発生には参りました!
人生最大級の蚊の一斉猛攻撃を被りました!
半袖で行動していたことを大後悔!
凄まじいストレスでした!
蚊さんへお願いです、血はいくらでも吸っていいから痛くしないでください。

羆の恐怖と蚊の猛襲に耐えながら、この沢地帯で水分補給。
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17時に沼ノ原キャンプ指定地にテント設営終了。
濃霧のため眺望が効かず「ここが大沼?」といった心情。
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この日の夕方は夕陽が望めず、なお且つ星空も期待できそうもないので、翌日の石狩岳に備えて早々に就寝。

だがしかし、夜半に状況は一変。
深夜2時過ぎに目が覚めてテントの外を見ると一面の星空でした!
頭上にたゆとう天の川
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この景色が見たくてここまで来たよ!
大沼を間に挟んで見るトムラウシ山と、その背後から奔流のように流れてくる天の川!
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これも見てみたかった大沼に写りこむ星空。
けっこう良く見える!
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振り返って見たテン場は、なんと北斗七星の真下!
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いやー、満たされたー!
羆の恐怖も蚊の猛襲も吹っ飛んだ!
一年の山行で一度あるかないかの望んでいたとおりの絶景にめぐり合うことができました!
思い出に強く残る素晴らしい夜でした!

予想外に疲弊した2日目の石狩岳登山に続く。

2017-07-13

2017年7月6〜7日 トムラウシ山登山 2日目

1日目の夜は、雪渓から流れ出ている小川に冷やしてあったパック酒を飲んでから就寝。
パック酒は冷えていて美味しかったな!

2日目は真夜中にテントを揺らす風の音に目が覚めました。
風は昨日より強いです。
7日の夜は七夕ということで、是非とも天の川を見ようと深夜2時から行動を始めているものの、月明かりが眩し過ぎて星空は今一つ。
カメラの設定次第では、明るくって一歩間違ったら昼間の写真になりそう。月の意地悪!
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深夜こそ晴れ間が広がっていたものの、次第に山頂付近には強風に乗って次々と雲が流れ込んできました。
うーん、なんだか昨日と同じ状況。
3時30分頃の日の出の時刻に合わせて山頂に登ります。
標高を上げるほどに雲は濃くなり、湿気も含むようになってきました。
3時30分、山頂着。視界は5メートルほど。
マジか、なんも見えん。
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山頂は厚い雲に覆われ、加えてまともに立っていられないほどの強風が吹いています。
日の出を見ようと、キャンプ場からはぞくぞくと登山者が登ってきました。
だがしかし状況は一変せず、日の出の時刻をとうに過ぎたはずなのに、空は暗い灰色のまま。
冗談で「ここにいる人達は日の出を見に登ってきたと思うけど、どう見ても日の出の時刻は過ぎているから、太陽が見えた!と言ったときには、普通の日中の風景ですよね」などと言っていたらビンゴでした。
4時32分、流れ続ける雲の隙間から、チラチラと太陽が見えるようになってきました。
いつもなら、なんてことのない情景だけれども、この状況下ではとても貴重な現象のような気がして皆で一斉に記念撮影。
残念、ほっしーの晴れ女伝説は、たったの半日で潰えてしまいました。
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山頂で次々と湧いては消える雲の流れを見るのも楽しかったです。
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日の出を見るのはまたの機会にし、テントを撤収して下山開始。
振り返って見たトムラウシ東面には雪がビッシリ。
まだまだスキーができそうですよ!
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前トム平から見た山頂部。
マジか、雲一つ無いよ。下りたら晴れる法則じゃないか!
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この時季、トムラウシ公園から標高の高い山域では、お花畑の花が満開で見頃でした!
キャンプ場などは、お花畑に囲まれるようにあったのですよ!
ただ今回は、両日とも風が強く吹いていて常に花が揺れている状態だったので「お花畑の撮影は、風が止んだ時にでも撮ればよいや」と甘い考えていたら結局撮影するチャンスを逃してしまい、腰を落ちつけてカメラを構え、わずかなチャンスを捉えるべきだったと大後悔。
なので花の写真は風の当たらない岩陰などに咲いている物が中心となりました。

前トム平からマルバシモツケ
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チングルマ
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エゾノツガザクラ
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ウコンウヅキ
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ノウゴウイチゴ
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コザクラ
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カラフトツツジ
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エンレイソウ
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ショウジョウバカマ
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ヒョウタンボクの実かな?
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ギブアップ、分からん。
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前トム平を越えてからの登山道は、登ってくる大勢の登山者の装備で色鮮やか!
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冷涼さいっぱいの雪渓に覆われたコマドリ沢を下りてからは気温の上昇を感じ、下りにも関わらす汗だくになりながらひたすらに脚を動かして下山しました。
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今までは、気温の高いこの時期の登山は暑くて汗だくになるのが嫌だと疎遠になっていましたが、その考えは今回のトムラウシ山登山で一変。
この時季のトムラウシ山は雪解け水が豊富だし、雪渓に覆われたコマドリ沢は歩きやすいし、なにせ満開のお花畑の中を歩けるしで、最高に気分が良かったです!
また登りに行きたいな!

2017-07-11

2017年7月6〜7日 トムラウシ山登山 1日目 その2

18時30分過ぎ、まるで積乱雲の観賞会場と化した山頂では、東京から出張で来道されたサラリーマンと、旧知のほっしーと、私の3名で、いつ夕陽観賞を諦めて下山しようかといった話しになりつつも「いや、天気図ではこの地域には雲が無いぞ」とか「気圧はさっきから安定していますよ」といった意見が上がり、なかなか下山できずに山頂に留まっていました。
決断力が有るのか無いのかよく分からない3人の前に、そのときは突然にやってきました。
あれあれ?と思っている間に、それまで上空にあって視界を遮っていた厚い雲は霧散し、眺望が遠くまで見渡せるようになってきました。
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十勝岳方面の山並みも見えてきました。
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19時4分、厚い雲の上から夕陽が表れてきました!
ほっしー、君は晴れ女だよ!
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上空では強風が吹き大気の状態も不安定なせいか雲の動きが活発で、目の前の景色が次々と変化していくので目が離せません。
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広角で。
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上空で発生した雲が尾根を越え、山肌を滑り落ちると消えていく様子が見えます。
左端に十勝岳を入れて。
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段々と日没に近づいてきました。
この頃になると雲の動きが落ち着き始め、雲海と上空を彩っていた濃い夕焼け色も色あせ始めます。
それまで活気に溢れていた情景が、一気にシュンと静寂に向かっていきました。
南沼キャンプ場と周囲の雪渓を入れて。
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19時23分、日没。
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いやー、素晴らしかった!
雲海の上から夕陽の沈む様子を見るのは人生初体験!
実物はもっと壮大で、彩り鮮やかで、変化に富んでいて、生命力に溢れているのですよ!
夕焼け色の綺麗な時間は、あっと言う間に過ぎてしまうので、写真を撮る時間が惜しいくらいでした。
実際に写真を撮る時間は少なくて、ほとんどの時間を「この景色を目に焼き付ける!」と自身に言い聞かせて景色を見ることに集中していました。
こんな感じ。(写真提供ほっしー。ありがとう!)
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振り返って見た石狩岳方面からは、真ん丸な月が出ていました。
陽が沈んで群青色の増した空も綺麗!
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旭岳はまだ雲に隠れています。
19時30分に、翌朝の快晴を祈って下山開始。
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山頂では雲海に沈んでいく夕陽の経過を見るという、貴重で良い時間を過ごすことができました!
強風の中、寒くてブルブル震えながら4時間も待っていた甲斐があったな!
下山途中に見たチングルマと雲海。
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残念だった天の川と、花が綺麗な2日目に続く。

2017-07-10

2017年7月6〜7日 トムラウシ山登山 1日目 その1

十勝地方の最高気温が35℃を上回る中、休日を利用し、涼を求めて一泊二日の日程で、夏の雰囲気に溢れたトムラウシ山に登ってきました。
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6時35分に短縮コース登山口より入山。
この時間帯は涼しくって、快適に歩くことができました。
例年、流れ込む水でぬかるんで歩きづらいカムイ天上周辺は、ぬかるみもそこそこに快適に歩くことができました。
やっと山頂周辺が見えてきましたよ!
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コマドリ沢分岐からは長い雪渓歩き。
例年より残雪が多いのですが、かえってそれが歩きやすくて快適でした。なにせ涼しいし!
けれど、遮る物のなく照りつける太陽光と、雪面からの照り返しで目が痛いほど。
サングラスの不携帯を悔やみました。
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トムラウシ公園では、たっぷりの雪解け水を湛えた沼とギンザンマシコ。
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11時45分に南沼キャンプ場着。
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テント設営後はキャンプ場に流れている小川で晩酌のパック酒を冷蔵。
夜に飲んだ時は良い具合に冷えていて美味しかったですよ!
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で、キャンプ場上部にある雪渓で記念撮影。
このおバカ写真を撮るために登ってきたようなもの!
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日没の時間に合わせて山頂に登れば良いと思い、キャンプ場でのんびりと本を読んだりして過ごしていましたが、それまでは雲一つなかった快晴の空模様に15時過ぎから微かに雲が湧き始めたので、少し時間が早いけれど山頂を目指すことにしました。
15時30分に山頂着。
旭岳はすでに雲の中。
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十勝岳は辛うじて見ることができました。
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嫌な予感は当たるもの、強風を伴って積乱雲状の厚い雲が一気に湧いてきました。
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どうやら雲に覆われているのは山岳地帯のみで、平野部は晴れているようです。
間近でモクモクと湧きたってはしばらくすると消えていく、積乱雲の生成を見るのは楽しかったな。
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なんと!日没を待っていた頂上で、ほっしーと2年ぶりの再会!
強風吹きすさぶ山頂で、100円ショップでモンベルショップで300円で購入した凧を上げようとするものの、糸としっぽが絡んでしまい、それを解こうと難儀するほっしー。
凧、無念。
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奇跡の夕陽編 1日目 その2 に続く

2017-07-06

2017年7月2日(土) 雌阿寒岳 日の出登山 その2



雌阿寒岳山頂で日の出を見た後はオンネトー側へ下り、阿寒富士を目指します。
雌阿寒岳山頂より少し標高を落とした地点にはコマクサの群生が至る所にありました。
良い時季に来れたな!
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コルより見上げた阿寒富士。
雲がかかっているのは標高の高い所だけのようです。
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阿寒富士の斜面は足元の締まらない火山灰で、一歩登っては半歩戻る状態。
急斜面を下を俯きジグを切りながら登り詰めた山頂は、想定内の雲の中。
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阿寒富士からの下山中になんと!斜面を駆け登ってくる知人のスーパーアスリートM本氏と遭遇!
これは奇遇だ!
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M本氏は私と同じルートを、私の倍の速度で移動。
加えてオンネトー野営場への下山後は、元気が余っているということで剣ヶ峰を往復していました!
凄いわー!
人間って鍛えれば、超越したパワーを体得できるということをこの目で垣間見ることができました!

阿寒富士からは足元の風景に目を配りながらのんびりと下山。
アカマツの幼木の今年生えそろった葉。
おしゃれだな!
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ゴゼンタチバナ
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ツマトリソウ
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ギンリョウソウ
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ヤマオダマキ
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レインボークモノス
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オンネトー野営場には8時に到着。
下りてきたら暑いぞ。
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今回の核心部は、オンネトー野営場から野中温泉までの舗装路でした。
長く感じたなー。
オンネトーから霞んで見える双峰。
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下山後は野中温泉で濃厚な硫黄泉と、愛らしい動物たちと、野中温泉ならではのゆったりと流れる時間に心身を委ねてきました。
雌阿寒岳登山と野中温泉は切っても切り離せないね!

登山犬の草分け、モコ。
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横顔美人、しゃー。(本名失念)
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招き猫のハルちゃん。
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ちゃー&ハルちゃん
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親分、ちゃー。
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癒されたー!

2017-07-05 雌阿寒岳登山 その1

2017年7月2日(土) 雌阿寒岳 日の出登山 その1

 
2年ぶりに夏山登山をしてきました。雌阿寒岳にいたっては2014年以来の登山です。
スキーや自転車にはよく乗るけれど、2本の脚で移動する運動はあまりしないので、スタミナがどこまで持つのか心配。ザックの重さとかも堪えるのだろうな。

ルートは野中温泉スタートで→雌阿寒岳→阿寒富士→オンネトー野営場→野中温泉の、ぐるっと一周雌阿寒岳コースです。

前日の夜は野中温泉近くの駐車場で車中泊。
身にまとわりつくような硫黄泉の匂いに雌阿寒岳に来たことを実感。
気分が上がるわー!
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土曜日は午前1時に起床して、1時45分より登山開始。
UMA(未確認生物)が写りこみそうなので、登り始めの頃の写真は一切無し。
慣れないハイカットの登山靴とヘッドランプを点けての徒歩に、足元が覚束ないです。
汗をかく一歩手前くらいのゆっくりとしたペースで登山。
深夜の時間帯は晴れていて、7合目を過ぎて樹林帯を抜けた辺りからは薄日が差し始めてヘッドランプの光は不要なほどでした。
午前3時、火口壁が見えてきました。
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この辺りから頭上にゴーゴーと風の流れる音が聞こえ始めてきます。
3時45分に山頂に到着。
予想どおりの強風でカメラの三脚が倒れそうになってヒヤヒヤすること度々。
このくらいが雌阿寒岳らしくって良いや!
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日の出は3時50分。
ここ数日の高気温の影響か地表に霞がかかっていて、キレのある日の出とはならなかったけど、この薄ぼんやりとした色の重なりは僕は好きだな。
日の出広角。
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日の出標準。
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雄阿寒岳ズーム
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日が登り始めると同時に背後より雲が猛烈な勢いで湧いてきました。
これも雌阿寒岳らしい気象現象だな。
視界は一気に雲の中。
なので定番の赤沼と青沼の写真は撮っていません。
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阿寒富士と動植物編の、その2に続く。

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