an-anで女のもっとも恥ずかしい話題が!

 実はほとんど毎号『an-an』を立ち読みチェックしている私ですが、今週号はスゴイよ〜! 恋愛関係の特集なのですが、その中にセックスのお悩み相談のページが見開きであって、なんと「マン屁」(この言葉、打つだけで変な汗出るな……)に関する相談が載ってるのです。「セックス中に変な音がしてしまうんです」なんつってしかも擬音つきで。昔実録出版の青山風鈴出演作を「マン屁200連発!」というキャッチコピーに惹かれて通販でコッソリ買った(ホントにブヒブヒj鳴ってる。いち早くマン屁の恥ずかしさを発見した驚くべき作品。見てるだけで赤面します)人間としては、ちょっとどうかと思う今週のアンアン。しかもその悩みに答える江川達也が「それが男のエロツボを刺激する場合もある」と威厳たっぷりにどうかしてる答えを披露していてコンビニで討ち死にしそうになりました。姉ちゃんの誘われたら絶対断れない男ランキングベストテンに常時入り続け、姉ちゃんの中のセックスシンボル・パーマネントコレクション入りしそうな江川せんせい、さすがです。ちなみに一位はカンニング竹山、二位は『千人斬り』(東京三世社)の染宮さんです。来世では性格悪いギャルに生まれ変わって(現世でも性格は悪いけど)千人斬りに出ていやいやながら犯されるのが夢です。


 『エロの敵』の感想リンク集、というのを安田理央さん(http://b.hatena.ne.jp/rioysd/)と編集の毛利さん(http://htnbk.g.hatena.ne.jp/mohri/)がそれぞれ作ってらっしゃるのですが(感想書いてくださったみなさん、ありがとうございます)、そこに載ってない情報をひとつ。

 今売ってる『ダカーポ』の、書店員オススメの一冊のコーナーに『エロの敵』出てます。オススメしてくれているのは青山ブックセンター六本木店の方なのですが、なんとその青山ブックセンター六本木店で配布しているイベントチラシ(本を買うと袋に入れてくれる)にも『エロの敵』、掲載されております。同じ人のしわざ(悪いことのように言うなー)だと思うので、先日行ったときに名札をチェックしてみたのですが、ご本人はいらっしゃらないようでした。ダカーポには名前載ってるんで、直接お礼を言いたかったのですけど。姉ちゃんすれっからしなもんで、ちょっとやそっとのことでは驚きませんけど、チラシの裏に載ってるのを見つけたときには思わずちいさな悲鳴をあげましたよ。ちなみに六本木ABC、長老AV男優安田老人(※このエントリを最初にアップした時、ここに安田老人と徳田老人をごっちゃにした記述がありました。お二人は別人であります。混同して間違ったことを書いたことをおわびします。コアファンの方は笑ってやってください)の本もすっげえいい台に平積みにしてありました。これも同じ人のしわざか? 「おとなの本屋さん」を目指しているのか? 六本木ABC。とにかく、ありがとうございます。あれだね、安田さんも毛利さんもインターネットばっかりやってないで、たまには外に出なきゃだめですよ(とブックマークしてるだけで引きこもり扱い! 私ブックマークの使い方わからないんで……)。

 ちなみに私の故郷福岡にも青山ブックセンターができたのですが、祖母がそこに通いだし、ときどき「あんた、猫村さんって知っとる? おもしろいねぇ」などと言ってくるのでびびってます。東京に来たときに六本木ABCに連れていったことがあるのですが、そのときは『ソトコト』を手に取り「これ読んでみたかったと! 福岡では見かけんとよ〜」と言いながら、他にも『Pooka』や『fuchi』を買ってました。私は祖母に『アルネ』を1号から4号ぐらいまでまとめて贈られたことがあり、それ以来毎号買っていて、一世代またいで二人して『アルネ』をコンプリートしていてほんとABCの絶好のカモになっております。ちなみに祖母は『ソトコト』や『Pooka』がどのような位置づけの、どのようなジャンルの雑誌か、ということは全然意識しておらず、ただ「なんとなくおもしろそう」というだけで選んで買ってます(『ソトコト』に至ってはたぶんかなりの割合で「表紙のインパクト」だと思う。ロハスなんて思想は知らないし)。知識があるわけではないんですけど、祖母の家に行くとイタリアンデザインの名品(高いものじゃないですが)がとつぜん置いてあったりしてびびるんですよ。ばあちゃんち行ってカルテルとかコンランの家具あったらびびるよ、まじで。まぁ、有名なデザイナーのものだとか、有名なデザインだとか知らなくても見れば「かっこいい」ということは一目瞭然なわけで。そこに惹かれて祖母は買っちゃうわけです。
 私は祖母とそういうコミュニケーションのできるもののことを、うらやましいと思う。そういうふうに手にとって、買われて、使ってもらえたり、読んでもらえたりするもののことをうらやましいと思う。そしてなんとなく、そこまでの強度がないとうそかなぁとも思ってしまうんです。有名な編集長が作っているとか、このジャンルでこういう本は革新的なものなんだよとかそういう知識がなくても、パトリシア・ウルキオラやテレンス・コンラン卿(卿なんて呼び名使うのはじめてだよ!)の名前を知らなくても、「なんとなくおもしろい」と思われること。何らかの付加価値によって「なんとなくおもしろそう」と思われることって多いですけど(それこそ売れる雑誌を作った人の次の本だとか、意外な組み合わせの人たちが何かをやるとか)、そういう付加価値をまったく知らない状態の人が反応するものって、本当に「すごい」ものだけなんですよね。祖母と話しても盛り上がれる話って、かぎられてるけど、そのかぎられてるものの中に太いラインがあって、そのラインの上にあるもののことは私も信じているんです。
 そして祖母のアンテナはちょっとほんと福岡の田舎に住んでいる人とは思えないくらい異常で、祖母の住んでるところよりもっともっと田舎にある、ちょっと洒落たものを置いてる店とかをどういうアレで見つけるのか知らないけどインターネットの力を一切借りずに見つけてくるんですよね。そんで私が丸の内のオペークまで行って買ってる輸入化粧品と同じものとかを買ってたりする。佐賀県のド田舎にあるちょっといい焼き物置いてる店(ちょう脇道)とか、どうやって見つけてくんだ……? 私はひそかに「我が家の白州正子」と呼んでいるんですが、スケール小さくていいですね、単位が「我が家」だと。「我が家」が単位なら私もかなりいいセンいけそうな気が。みなさんは「我が家」では、いうなれば誰ですか? 「我が家の加藤鷹」とか、イヤだなぁ……。「我が家の川崎軍二」とか(農家?)。「我が家のヘンリー塚本」(家族全員にディープキッスの挨拶を強要)、「我が家のダモ鈴木」(この人、エロの人じゃありません)とか、問題児っぽい(密航とかする)。「新宿の」とか、地名限定でもなんとかなりそう。「新宿」だと競争率高いけど、地元以外では誰も知らないような地名を入れていけば簡単にスター気分を味わえそうです。味わったからってどうなるもんでもないですけど。