投手陣では、絶対的エースはいなかった。
2年前31勝と抜群の働きをした皆川睦雄はベテランながら主軸を担う投手編成であった。
同じく2年前18勝と開花した元祖大リーガー・村上雅則は貴重な左投手ではあったが中継ぎ投手。
南海ホークス黄金時代を作った大エース・杉浦忠もベテラン。
若い西岡三四郎と主にリリーフで大車輪の活躍をした新人・佐藤道郎、ベテランの皆川睦雄・三浦清弘等が中心となった。
投手分業制の先駆け監督の一人であった野村克也選手兼任監督の遣り繰りの手腕が大きな鍵を握り、そして光った。
この頃はまだ、主力投手の連投は普通の時代であった。