上下九路のカンラン売り

以前NHKの『世界ふれあい街歩き』(広州・西関地区)を見たときに
上下九路のカンラン売りが印象的だった。

広州に来て1年半、西関方面には何度も行ったけれど
先日初めてお会いすることが出来た。

2012年12月23日撮影。

広州の有名な小吃(おやつ)“鶏公欖” を売っている。

1920年代にカンラン売りが顧客の注意を引くために
鶏の扮装をし、ラッパを吹きながら売っていたのが
“鶏公欖”という名前の由来だそうだ。


ラッパを吹く暇が殆どないほど繁盛していた。


売っているのはこれ。1袋1元(約13円)。

材料は橄欖(カンラン)、砂糖、甘草(カンゾウ)丁香(クローブ)
八角茴香(スターアニス)肉桂(シナモン)小茴香(フェンネル)など。

食べたら口の中に京都のお寺の香りが広がった。
お香(こう)と古い木材の混ざったような香り。
なんとも懐かしい気分になった。

参考
7月6日のブログ(オリーブと橄欖(カンラン))はこちら

2015-2-4 追記

2013年4月5日撮影。

広州に住んでいた頃、おじさんがテレビで紹介されているのを偶然見たことがあった。
広州茘枝湾文化交流協会のスタッフの黄志敏さんは1999年からカンラン売りをしているそうだ。

参考
新快報2009年5月14日の記事(叫卖鸡公榄广州就剩他 )はこちら
大洋網の記事と動画(鶏公欖)はこちら

2016-6-29 追記
広州日報2016年6月29日の記事(上下九“鸡公榄”阿叔:站了二十年 一包卖一元 )はこちら