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生駒日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-02-05

桃山をあるく

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午前中、とりあえず手元にある一般書籍のスキャン終了。残りは研究室に少しずつ移動しないと……。ようやくこれで荷造りができるようになった。来週末は断捨離大会。東京から奈良に持ってきたまま使っていない LAN カードとか、もはや確実に使わないもの (ガラクタ) が段ボール3箱ぶんはあるはずなのだが、2年前に学生宿舎から職員宿舎に引っ越したときは、直線距離にして200mほどの移動だったので、とにかく運んできてしまったのであった (その前も、学生宿舎の中で単身寮から家族寮に引っ越したが、そのときも300mほどの移動だったので、全部移動した)。

今回は恐らく30km少々の移動になると思われるので、さすがにもう二度と使わなさそうなものは捨てたい。

というわけで、午後は電車で桃山御陵前に移動し、まずぐるっと伏見桃山城 (Google Map) の手前〜桓武天皇陵から丹波橋までの周辺を散策。非常にいい感じ。やっぱりこの山の麓に住みたいのだが、なかなか高そう。生駒の山の中に7年住んでみて分かったが、どうも自分は後ろに山があるところのほうが落ち着くようだ (そういえば、小学校に入る少し前まで住んでいた兵庫県の仁川というところも、すぐ側に甲山という山があった)。

しかし、マンションも幹線沿いか線路沿いしかないな〜。まあ、散歩は無料なので、てくてくと。山手線沿いの渋谷のウィークリーマンションに夫婦で少しだけいたのだが、かなりの高層階だったにも関わらず、朝から電車の音で起こされた記憶があるので、ちょっと線路沿いはトラウマ。まあ、場所によるとは思うけど (むしろ高層階だからこそ、ビルで反響していて隣で電車が動いているように聞こえたりしていた気がする)。

あとどこだったか忘れたが幹線沿いのホテルに滞在したときも、割と上の階でもずっとひっきりなしに車が通って気になった記憶があり、なんとも言えない。道路と比べると電車は夜は通らないので、まだましだけど……(よくよく思い返すと両方とも渋谷だったかもしれない)

ちなみにこのあたりは昔大名が住んでいたあたりのようで、地名がおもしろい (上記 Google Maps でも確認できる)。「桃山毛利長門」とか「桃山筒井伊賀」とか。逆に丹波橋〜桃山御陵前 (伏見桃山) から西は城下町なので、「両替町」とか「瀬戸物町」、「風呂屋町」「鷹匠町」など、昔の町人の名残りが残っていたりして、こういうのも風情があってよい。

前も書いたかもしれないが、自分はどうも「古都」が好きなようで、昔は栄えていたが今は栄えていない (と言うと失礼かもしれないが、中心が他に移ってしまった、という意味で) ところがとても落ち着くのである。まあ、根津といい生駒といい、遊郭があった場所にもたまたまヒットしているが……(伏見桃山の隣の中書島は遊郭があった。坂本龍馬が通っていた寺田屋があるのも中書島と伏見桃山の間)

夕方、暗くなると内覧できなくなるので、意を決して 不動産屋さん の入り口をくぐる。丹波橋〜桃山御陵前 (伏見桃山) エリアでマンションを探していて、部屋の記述やサイトの作りを見て、信用できそうだと思っていたところだったのだが、入り口がちょっと特殊な形をしていたので、入るのはちょっと抵抗感があった。くぐってみると、社長兼営業兼 etc (つまりほとんどの仕事を1人でやってらっしゃる……社員2名の会社だそうで) の、30代くらいの男性の方が相談に乗ってくださる。

自分が、これこれこういう予算でこういう条件で探しているのですが、と説明すると、脇から地図帳を取り出されて、「小町さん、ちょっとこちらご覧になってください。単身用とファミリー用を蛍光ペンで色分けしているのですが、ご覧になって分かるように、この地域はファミリー用はほとんど出ないんですよ。大学が多いこともあって、新築のマンションは売れる単身用の 1K や 1LDK で作ってしまうので、駅から近いのは築年数が古いものか、あるいは築年数が新しいものはだいたい10分以上歩く感じなんです」と、びっしり色分けされた地図帳を見せてくださって、たまげる。そして「この地域ではわたしのところが一番古くからやっているので、全部網羅していますし、大家さんもみんな知っているので最新の情報です」とおっしゃる (翌日、このお話は誇張ではなく本当であることを知るのであるが)。自分の直観では、地図帳を拝見するだけで、こういう仕事ができる人は信頼できる、と思うので、基本的にあとは全部お任せして、紹介してくださった5件を全部回っていただく。

いろいろとこのあたりの歴史や諸事情をお聞きしたり、それぞれのお部屋の事情 (目の前がお墓だとか、古い建物なので G が出るとか、よいところと悪いところ両方忌憚なく教えてくださるので、大変感銘を受ける) をお聞きしたり、暗くなるまでに一応全部見ることができ、自分の中での順位も決まり、あとは家族会議かなと思って、相談してからまた来ます、とお伝えして快諾していただく (これも、翌日、このように普通に気持ちよく送り出していただくということが珍しいと知ってまたびっくりするのであるが、それはまた別のお話。)。

とりあえず送っていただいた資料を転送し、家族会議。自分だけで決めるのはなんとも不安なのだが (これまでの夫婦生活上……)、自分が決めたところでよいそうだ。ただ、これもこれまでの夫婦生活上、今回第一希望に決めたところの間取りがどうにも気になって、とても迷う。自分は 2LDK の部屋にしたいのだが、入りたいマンションは 1LDK か 3DK しかなく、他の諸条件を考えると 1LDK が残るのだが、明日午前中今日紹介してもらった部屋の中をもう一度確認させてもらい、(やめておけばいいのに……) 別の会社でもう少しだけ 2LDK で駅の近くの物件がないか探してみることに。(翌日に続く!)

2012-02-04

NAIST 燃ゆ

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朝妻からの電話で起きる。いろいろと家族会議をした結果、部屋探しは自分がやることに。そうなると伏見桃山・桃山御陵前ゾーンだな〜。丹波橋は Google Street View で見てみると、駅前には本当になにもないな……。とりあえず明日行ってどんな感じか聞いてみよう。

洗濯しつつ最後のスキャン。本を整理していたら、新書と文庫合わせて30冊を発見……。終わったかと思ったのだが、予想外に時間がかかる。スキャンしていたら、どうやら外で山火事があったようで、「有毒ガスが発生している可能性があるので、窓を全部閉めて外出は控えるように」という放送が流れたり、なんなんだか……

NAISTの近くで火事。煙すごい on Twitpic

結局3.5時間で38冊をスキャン (1時間あたり11冊)。残り30冊なので、3時間あれば終わるはずだが、明日で終わるかな〜

「アホ大学のバカ学生」が出ていたので買って読んでみた。

よくこんな粗製濫造できるものだ、と思うのだが、ほとんど情報量はなく、管を巻くオヤジよろしく、ぐだぐだと「最近の若者は……」的な話が書かれている。「TOEIC は990点満点で選択肢問題だから、全部1をマークしても250点は取れるはずだから、それより低い点数を取るのは云々」と書かれていたりするが、TOEIC は10点から990点までになるように正規化した偏差値形式なので、素点が250点でも100点台はありうると思うのだが……(まあ、そんなことはこの本全体のストーリーからするとささいなことだが) せっかくこういう本でも買い支えているので、ときどきはフレッシュなネタを仕込んでほしいものである。

夕方、少し外に出てみると確かに異様な臭いがする。これは有毒かもしれない。夜になったら消えていたが、風で流されたのだろうか。

2012-02-03

社員数500人の会社としての大学

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午前中、自分が修士論文を提出したわけではないが、なんとなく放心感があり、なにをやったのかよく思い出せない。

そういえば、昨日は自分へのご褒美だと思って、1時間マッサージしてもらった。マッサージはタイで2時間やってもらって以来である。日本でやってもらうのは半年以上ぶり。昨日の担当の人は喋り好きだったようで、いろいろと話をするが、大学外の人と喋る機会がほとんどないので、なんだか不思議な感じ。「後輩の社員さんも入ってらっしゃるんですよね〜」と言われ、どう答えるべきか一瞬考えたが、全体的に会社用語に統一して説明したり (笑)

まあ、大学全体の学長を社長とする教職員合わせた (学生を含めない) 数百人の大企業と言うよりは、研究室単位で教授を社長とする (研究室に所属する学生も含めた) 数十人の中小企業の集合体、と言った方が適切だと思うが……

昼、@ さん経由でオライリーさんから「日本語技術を支える技術」の献本が届く。ありがとうございました。

日本語入力を支える技術 ?変わり続けるコンピュータと言葉の世界 (WEB+DB PRESS plus)

日本語入力を支える技術 ?変わり続けるコンピュータと言葉の世界 (WEB+DB PRESS plus)

書きたいことはあったが、id:tkng さんが「日本語入力を支える技術という本を書きました」というエントリを書かれて、言いたいことはほとんど書かれているので、自分がさらに宣伝するのはステマっぽいので止めておこう。ちなみに「ステマ」とは先日意味を調べて初めて知ったのだが、「ステルスマーケティング」、つまり消費者に宣伝と気づかれない形で宣伝する、ということのようである。(そもそもこの本が売れても自分には印税もなにも入らないのだが (笑) あ、上記リンクから購入いただくとアフィリエイト収入は入ります!) 

ひとつ注意しておくと、この本は自分でなにも見ないでプログラムが書けるくらいの人が想定されているので、一度読んでみて分からなくても落ち込まなくていいと思う。結局理解しようと思ったら一番の近道は自分でプログラムを書いてみることだし、そういう意味ではこの本はとてもよくできている。逆に言うと、この本を見てプログラムを書かないで理解できる人は、すでにだいぶ自然言語処理の知識がある (以前に似たようなプログラムを実装したことがある) 人かなと思う。松本先生がときどき「授業は分かりやすすぎないほうがよい」とおっしゃっているが、それに似たようなところがあって、この本を見るとプログラムを書きたくなると思うし、そういう動機を産むことこそが、よい入門書なのだと思う (これは先日紹介した「検索エンジンはなぜ見つけるのか」と別の方向性)。

夜、スーパー銭湯に行く。ひたすら腰を養生。

2012-02-02

中学のときの合気道同好会の合宿でトルコ風のお風呂だと思ってトルコ風呂に入ろうとしたのを思い出した

中学のときの合気道同好会の合宿でトルコ風のお風呂だと思ってトルコ風呂に入ろうとしたのを思い出したを含むブックマーク 中学のときの合気道同好会の合宿でトルコ風のお風呂だと思ってトルコ風呂に入ろうとしたのを思い出したのブックマークコメント

午前中から昼にかけて、ぼちぼちと修士論文にコメントを入れて返信。4ページくらいだと印刷して赤を入れて渡したりするのだが、30ページを超えると印刷するのも大変なので、PDF に書き込んで送るのである。他の人が書き込んだ PDF の上にさらに書き込みも入れられるので、実は便利だった (ただし同じ箇所に書き込みを入れるのは面倒かもしれない)。

昼くらいから少しずつ印刷・製本する人が出てくる。17時〆切なのだが、15時時点で8人中2名を残して全員とりあえず印刷した版を持っていた。例年はもっとどたばたしているので、今年度は例年より目次発表・ドラフト提出を全体的に1ヶ月前倒ししたのが効果あったのだろう。来年度も11月末に目次発表、年末にドラフト提出というスケジュールでやったらちょうどいいのかなと思った。ともあれ、全員無事提出できたようでほっとする。あとは2月中旬の最終審査かな。言語処理学会年次大会でも発表する人 (4人) は、いずれにせよスライドを作らないといけないし、そうでない人 (3人) はどこかで発表したスライドがあるはずなので、こちらは大丈夫かな?

共著で投稿していた国際会議 (開催はイスタンブール) に論文が採択されたとの連絡をいただく。共著者として論文にはコミットしたものの、研究的には全然コミットしていない仕事なので、自分が喜ぶというよりおめでとうございますという感じなのだが、ひとまず通って嬉しい (しかし査読者のコメントを見ると、研究の内容ではなく論文の書き方でいろいろとコメントをいただいているようで、自分の力不足で申し訳ないこと甚だしい)。5-7月はいろいろと用事があり、恐らくすでに2-3回海外に行く可能性が高いので、トルコに行くのはちょっとしんどそうだが、一度足を運んでみたい場所ではあるので (学部のときトルコ語を半年履修したことがある。完全に忘れてしまったが……)、体力的に大丈夫そうだったら行けたらいいな。

あと今年度の研究成果をひとまとめ、という感じだが、どうするかな〜。

2012-02-01

教授の真似事をするよりも助教でいること

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修士論文提出の前日なので、昼から午後にかけてスタンバイしていたのだが、どうも送ってくる人がいなかったので、委託研究の報告書を書いたりして過ごす (いずれにせよ2月出さないといけないものだったので)。年度末なので共同研究のほうも報告書を書かないといけないな……

夕方にぼちぼちと来たので、五月雨式にチェック。去年と比べるとはるかに今年は心安らかに見ることができる。最終的な研究テーマが全員決まったのは M2 の夏明けくらいだったと思うが、その前から研究グルーブ的には1年以上みんなずっと一緒にやってきたので、安心感があるのかもしれない。こうやってどんどん居心地がよくなっていってしまうんだろうか。いいことなのか悪いことなのか分からないが、@ さんの 異動の話 を読んだりして、いろいろと考えたりする。

とはいえ、助教の間から先のことをあれこれ考えたり、しょうもないことに時間を費やしたりするのではなく、新しいけどリスクのあることに挑戦したり、時間をかけて取り組むべきことにじっくり取り組んだり、いましかできないことを十分楽しみたいなと思う。

という言葉を噛みしめてみたり。そうだなぁ、まだ自分で手を動かして研究できるんだし、自分で自分のことを型に押し込めることはないのだなぁ、と思ったりする。確かにいまからこの環境でないところに行っても大丈夫なように心の準備をするのは必要だと思うが、いまの環境でできること、やり切っていないし。なんによせ、それをできてからだなぁ。以前 @ さんに相談に乗っていただいたときも、助教には助教の役割がある、というお話をしていただいていたのを思い出した。日々に追われて忘れてしまっていて、これはよくないなと肝に銘じた。

残り24時間を切ったので、全員の添削待ち論文がなくなるまで一緒に付き合ってあげようかと思っていたのだが、午前2時くらいに左腰に「ピキ!」という鈍痛。やばい、これは……。連日0時を超えるくらいまで研究室にいたりとか、無理をしたのが祟っているようだ。申し訳ないが、そろりそろりと (帰る間に悪化しないように……) 家に帰り、着替えもせず横になって就寝。なんとか悪化は防げたようだが、このタイミングでぎっくり腰になると本当にまずい (引っ越しもできない) ので、冷や汗が出た。

DreamChaserJPN DreamChaserJPN 2012/02/03 23:58 実際,かなりの数の教授の先生方は,あまりにも委員会など教育・研究以外の用務が多いために,研究に割く時間などなさそうな雰囲気です.そう思うと,やはり助教時代にこそ全力で研究に励んでおくのが幸せであろうと思います.そこでの研究成果がないと,次のポストを狙えないという現実的な問題もありますし.

私が助手として採用されたときから,ボスに言われていたことの1つは,「(下っ端にも)色々と文句はあるだろう.それなら,自分が教授になったときに何をすべきか,どのように研究室を運営したいかを常に考えておけ.それが実行できるように」というものです.確かに,この意識は大切であると思います.

腰,大事にされて下さい.

DreamChaserJPNDreamChaserJPN 2012/02/04 00:01 追記:
研究するという観点では,NAISTほど恵まれている大学は他にそうあるものではないと思います.その環境を存分に活かしていただきたいですね.

mamorukmamoruk 2012/02/05 13:01 コメントどうもありがとうございます。

そうですね、NAIST は教育・研究以外の用務がほとんどないですし、教育に関しても学部生がいないのでだいぶ負担は少ないです。むしろこの状況で研究ができなかったら、どこに行ってもできないだろう、と思えるくらいで……。

文句らしい文句もあるわけでなく (学生数が多いくらい? でも少なかったら少なかったで不満でしょうから、これは嬉しい悲鳴です)、研究室の問題というより自分の問題ですね……。

身体に気をつけて研究に邁進します!!!