俸給を計算しても意味がない

午前中は保育園の運営会議に出る。先月の運営会議(新旧合同の引き継ぎ会議)は結婚式参加のために休んでしまい、浦島太郎状態であるが、今年度どういう問題をどういう優先順位で議論していくべきかを確認する。

考えるべきことは色々あるが、緊急の課題として保育者の処遇改善があるので、今年度は給与体系等の見直しが最重要課題となった。現在の給与体系を見せてもらって全員で検討したが、予想に反して(?)俸級表があり、何級何号なので基本給いくら、みたいになっていた。しかしこれ、設計した人の意図と思われるようには運用されておらず、基本給いくらだから何級何号、のように逆算して決まっているようで、級と号の意味がほとんどないのだとか。

しかしでは1年でデフォルトN号上がる、職位が変われば級が変わって給料が上がる、のような運用にできるかというと、給与に使える金額は基本的に一定で増えないので、上げすぎると困る(人手が足りなくても雇えなくなる)し、そもそも全員がフラットな職場なのでお互いの評価をするのも馴染まなければ、職位という概念自体も存在しない(誰かが誰かより上だとか下だとかはない)ので、これに合ったような(かつ現在と矛盾しないような)給与体系を設計するのはけっこう難しそうである。例えば、勤続年数をベースとする基本給を一本に統合して(つまり級は1つだけにして)、あとは職務加算で統一するのが素直かなぁと思うのだが、「この人はこの仕事はしないので給与でも少し差をつけたい」みたいな状況もある(ちなみにそういうことについては全員合意が原則で、全ての仕事を書き出して各人が考える重みを申告してもらったりもしたそう)ようで、減算をするのは難しいので、基本給の他に職務基礎額のようなものを設定したほうがいいのかと思ったりするのである。

まあ、そういうフラットな職場なのでみんな居心地がよく、平均勤続年数10年みたいな環境が維持できているわけで、この環境を壊さないようにしていきたいものである。(お給料を上げられないとすると、福利厚生や有給等で還元する手もあるが、それぞれ利点と欠点がある)

ちなみに NAIST にいたときは毎年「特に優れた業績」ということで8号昇級(デフォルト4号)していて、ボーナスもかなりくれたので嬉しかったものだが(企業で働くのと比べると、微々たるものだけど)、首都大に来てからは何をしてもデフォルトである。であれば、時間あたりの給料を上げるには仕事の時間を減らせばいいわけで、娘が産まれてからは仕事の時間を毎年前年度から(運営交付金の削減率もびっくりの)1割ずつ減らしているので、自分的な昇級ペースはうなぎのぼりである(?)サバティカルが取得できることを楽しみに勤務している。

午後は少し時間をもらって(〆切2週間遅れで)プロポーザルを書いたりする。申し訳ない。遅れに遅れているものばかりでどうしようもない……。