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武蔵野日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-11-01

石の上にも3年と言うけれど

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南大沢の大学祭の準備日のため授業は休講。一応研究室の論文紹介や研究会もお休みにしてある。

午前中は共同研究のミーティング。前回のミーティングでいただいていたデータを学生に渡すのを忘れていて(進捗をときどき聞いていたが、そもそもそのデータも含めて実験をしていると思っていた)、それに関する実験を進めていなかった……。前回のミーティング後、忘れないうちに学生に渡しておくべきだった(汗)

お昼は社会人の方の相談に乗る。急ぎでない(うちの研究室をすぐ受験する予定ではない)方の相談は、基本的に2-3月や8-9月の授業がない期間にお願いしている(プライオリティとして、まず研究室の学生、次に日野キャンパスの学生、その次が研究室に来る可能性がある学生、の順番)のだが、お急ぎのようだったので(そもそも社会人の人は学生と比べると身動きの取り方を考えないといけないので、早めにお話ししておいた方がいい)。

色々お話しするが、キャリアを自然言語処理に関する仕事に変えようと思っているかどうかが大学院に進学するかどうかの分水嶺であり、修士の2年間だけでは時間が足りない、というのが要約である。たかだか2年間やったくらいで(その後10年、20年と続けていけるだけの)専門性が身につくわけではないので、特に(自然言語処理のバックグラウンドのない人が)1年間休職して修士号を取りたい(ただし1年後には復職する)、というような形で在籍する人が自然言語処理にキャリアを変えるのは、ほぼ不可能に思う。

修士の2年間でできるのは、非情報系出身の人が情報系の仕事に転換するきっかけ程度であり、自然言語処理に関する仕事をしたいなら(進学したあと中退するのでもいいので)博士後期課程まで進学しないと、自然言語処理を仕事にするのは(運に恵まれない限り)難しいのではないかな。運が良ければ自然言語処理を業務にしている企業に入れて、仕事をするかたわら知識がついて、3年くらいすれば十分な経験になっているであろう。もちろん非情報系から情報系(たとえばソーシャルゲーム開発みたいな?)に進路が開けるだけで構わないという人もいるだろうし、それに社会的な意義はあると思っているのだが、うちの研究室でそれをやる余裕はないので、そういう人には他大学(特に NAIST)をお勧めしているのである。

別件でも、進路を含めた相談に乗ってほしい、と問い合わせがあり、こちらも近々お話しする予定。自分もそうだったので、できる限り分野を変えたいという人も相談には乗りたいが、「それを仕事にしたい」という人であれば、博士後期課程への進学込みでお勧めするかなぁ。博士後期課程まで行くとかなり高い確率でそういう仕事に就けるので……(そもそも新卒採用の時期ですでにトップカンファレンスに採録経験があったりしたら、そういう仕事も選べるだろうが)。先日の NLP 若手の会シンポジウムのアンケートで、参加した学生の半数が自然言語処理を仕事とすることを特に希望していないという結果だった、とどこかで見かけたが、実情から考えると妥当な割合だと思ったりする。

夕方は早退して娘を迎えに行って娘と2人でインフルエンザの予防接種。今年はワクチンの供給が少ないようで、1回目は予約なしで打つことができたが、2回目はあるかどうか分からないそうだ。まあ、わざわざ2回目は打たなくてもいい気もするが……。