この水晶体が映した世界


『ぼくの濁った目にも、世界はこんなに美しいのに、

 きみの澄んだ目では、世界はどんなに美しいだろう。』


(あぁっ、長文を書いたのに間違えて消してしまいました。もう死にたいです。)
私の実家のすぐ近くには海があって、空気がとても澄んでいる。私は人と話をするよりも、その自然の空気に触れることが好きだった。そこに、人と接する時のような無駄な言葉や嘘や気まずい沈黙は存在しなかった。世界と私とをやわらかに隔てる膜を通り抜けて、他のどの存在よりも私の近くにあったのはその空気だった。透き通った空気をいっぱいに吸い込むと、それだけで満たされた。それは私の骨や臓器やその奥にまで浸透して、今でも私の体の一部を形成するものとなっている。


毛布のように覆い被さってくる空気の、あたたかな感触のなかで、私は子供みたいに眠っていた。あらゆる生命の母体であるその自然は、壮大で厳かで、絶対的なものだった。
今日、ケータイのデータフォルダを見たら、そこに美しい故郷の断片が散らばっていた。画面越しに、匂いが伝わってきて涙が出そうだった。私はあの場所を、忘却から守らないといけないと思う。ので、写真を載せようとおもいます。(ついでに故郷だけじゃなくこっちに来てからのものも。)デジカメがほしい。
mamy0202's fotolife