びーの独り言

どこいくの?どっか。

2011/05/02(月)年休「旅行4」

 「め組の大吾」を読んでたら2時間くらいしか眠れなかった。ネカフェの罠。西宮北口―今津―御影―山陽姫路―飾磨―山陽網干―飾磨―新開地―粟生―北条町―粟生―鈴蘭台有馬口有馬温泉有馬口―横山―ウッディタウン中央―三田―谷上―三宮―西宮北口
 阪急西宮北口阪神今津の間は阪急今津線になっている。間に一駅しかない。その駅にB1のとき行ったことがある。Uがパチンコのバイトをしてて興味があった。今津行きは横目にいつも見てるが、乗ったのはその1回きり。本当の今津線は宝塚から西宮北口を通って今津を結んでいる。西宮北口では阪急神戸線と平面交差することで有名だったが、神戸線の運行に支障をきたすこと、西宮北口と今津間では客が少ないことから、今は運転系統は分断されている。今津行きは地上にあったホームが最近高架になって乗り換えが楽になった。朝6時半だったけど、座席が埋まるくらいだった。3両だったかな。動き出すとすぐにJRをオーバークロスして阪神国道駅についた。ホームの幅がやたらと狭くて阪急らしくなかった。そこからはすでに今津駅は見えていた。あっという間に未乗区間終了。客のほとんどは足早に阪神今津駅に消えていった。
 阪神の梅田から青木まではB4の地震のときに乗ったが、青木と元町の間は乗った記憶がなかった。阪神はボロ電車で駅間が短いイメージがあったが、全線高架で電車の加減速もスムーズだった。昨日の京阪のように洗練されていた、というより京阪がせせこましいのかもしれないがw。途中の御影から阪神の特急に乗った。神戸高速鉄道を経て山陽電鉄の姫路までを結んでいる。今まで山陽電鉄にはわざわざお金を払って乗る気が起こらなかった。それはJRに乗ってしまうからである。今回のような乗り放題じゃないと山陽電鉄なんて乗らなかっただろう。特急の速度は結構速くて快適だった。山陽電鉄は阪急の延長みたいな感じで思ったよりきれいだった。支線の山陽網干にも行ったけど、気になったのは山陽姫路駅がぐるっとJR姫路駅を回り込んでいることくらいだった。
 新開地から神戸電鉄に乗った。神戸電鉄は山岳路線であり、しかも粟生線が廃止されるかもしれないということで、早く乗りたかった。これもM1かM2のときに1回乗ったことがある。その時はM教授の自宅に招待されたのだ。大学友人内で噂になっていた菊水山駅を初めて見て驚いた記憶がある。菊水山は今で言う秘境駅。あのときは現役だったけど、今は廃止されてしまった。新開地で神鉄に乗り換えようとすると頭端式のホームがあった。昭和40年代にできたのだが、その時と変わらないのだろうか。セピア色の空間が広がっていた。鈴蘭台までがすごいことは織り込み済みだったが、力強く坂を上っていったのには感動した。鉄道は勾配に弱いとされるが、神鉄はそんなことはお構い無しだった。みるみるうちに高度を上げ、気がつけば森を見下ろしていた。その中に菊水山駅のホームが残っていた。なぜこんなところに駅を作ろうとしたのだろうか、と真っ先に思うような場所だった。菊水山の次の鈴蘭台は開けていた。ここから粟生線が分岐していた。
 粟生線は三木や小野を経由してJR加古川線の粟生を結んでいる。兵庫県の内陸部の地名はわかるのだが、正確な位置関係がさっぱりわからない。とにかく神戸から北西の方に伸びている。上りは鈴蘭台までと思っていたら、まだまだ続いていた。上りというか激しいアップダウンだった。山の中を走っているからアップダウンは仕方ないのだけれども、トンネルはほとんどなかった。また、山の中と言っても人跡未踏なところはなく、どこかに必ず建物が見えた。山の中に絶えず建物が見えることが不思議だった。大きな加古川を渡ると粟生駅になった。何にもない田舎駅だった。
 粟生からは加古川線の他に北条鉄道が分岐している。加古川線には4つの支線があったが、生き残っているのは北条鉄道だけである。北条鉄道はその名前の通り西にある北条町を結んでいる。非電化の単線。線路の伸びている方を見ても緑色の田んぼと山しか見えなかった。1両のディーゼルカーがやってきた。運転士は若い女性だった。赤字ローカル線若い女性の組み合わせは新鮮に見えた。傍らには年輩の車掌さんがいて、なにやらレクチャーしていた。ディーゼルカーは緑の中を進んでいった。バラストにまで雑草が生えていた。線路は痩せており、ガタビシ進んでいった。到着する駅には民家なんてなさそうだった。駅舎は木造で味があった。全体が一昔前の佇まいだった。終点の北条町だけは開けていた。昔の街道筋らしい。フィルムを買っている間に電車は行ってしまった。1時間待ちになったけど、今度いつ来れるかわからないし、いつなくなるかもわからない。北条鉄道は旅情溢れる名路線だと思った。
 鈴蘭台まで戻り、今度は有馬線を進んだ。相変わらず激しいアップダウンだった。有馬口から三田方面と有馬温泉に分岐しており、まずは有馬温泉に行ってみた。客の半分は有馬温泉に乗り換えていた。長い上り坂を上がるとトンネルがありすぐに有馬温泉駅だった。関西に住んでたのに有馬温泉は初めてだった。よく値段が高いという噂を聞くが、それでもとても活気があった。駅前の土産物屋で好物の炭酸煎餅を買った。次に三田の方に向かった。三田は近年盛んに開発されており、神鉄も新線を作った。線路や施設は新しかったが、ああいうニュータウン系は好きになれない。どこか無機質で事務的なものを感じるのだ。実際どこまで売れてるのだろうか。
 帰りは谷上から北神急行を使った。六甲山を7kmのトンネルでぶち抜き、新神戸で地下鉄に乗り入れ三宮方面を結んでいる。ここは1区間で500円もする。トンネルの所要時間は10分程度ですごく楽チンだった。
 大学友人Fと三宮で飲んだ。いつものメイドバーはお休みだった。おとなしく撤収。昨日と同じく西北のネカフェ。