びーの独り言

どこいくの?どっか。

2018/07/23(月)休「入院18」

 6時点滴。7時朝食。今日はクリーンルームに移るので荷物を片付けた。使わないものはスーツケースへ。
 10時クリーンルームに移動。明るくてきれいで高級なビジネスホテルみたいな感じだった。空調から出る風がひんやりとしていた。よく見ると天井に監視カメラがついてて、扉にも内鍵がない。何かあったとき用だろう。
 Yさんが設備の使い方を教えてくれた。これからは細かいルールに従わなければならない。Yさんがブラインドを開けると、部屋が明るくなり素晴らしい景色が現れた。眼下にはモノレールの駅、遠くには生駒の山だろうか。これが病院じゃなければなあ。
 12時母親からわけわからんメールが来た。すぐに電話すると母親が出た。問いただすといつものように要領を得なかった。腸が煮えくりかえる思いだった。
 14時点滴。部屋はとても静かで快適だった。よく考えれば久しぶりの自分だけのスペース。明後日からこの部屋に缶詰めになるけど、この部屋から出る必要はないように思えた。
 16時両親が来て先生の話を聞くことになっていた。昼間の母親の電話は案の定ウソだらけだった。もうずっとこういうことが続いている。父親に二度と母親を絡ませるなと言っておいた。これでわけのわからなさがマシになればいいが。
 若い先生と上司である移植の先生とYさんを交えて移植の説明があった。今まで聞いたことない厳しい話が出た。思わず移植を止めたくなるくらいだった。今更それ聞かされてもと思ったが、逃げられない状況だからこそ言ってるのかもしれない。後でYさんが「全部説明しないといけないので」と言っていた。いずれにせよ結果が変わるわけではない。親云々なんてのはどうでもいい話に思えた。
 夜の自由時間がいつもよりもとても貴重な時間に思えて。こうしてられるのも明日で最後になるだろう。果たしてちゃんと復活できるのだろうか?今更考えてもどうしようもないことを考えてしまう。大丈夫って自分に言い聞かせる。運命に身を委ねたら、あとは祈るしかない。
 21時看護婦さんが来た。点滴かと思ったらしびんと別に容器を持っていた。「夜10時から朝10時までの尿を採ってください」とのことだった。移植の時にはずっと採尿すると聞いていたので驚かなかったが、今日からか。すると若い先生が来た。「腎臓の値が低いので採ります」とのことだった。まだ親知らず抜いただけなんだが。
 若い先生はたくさんの同意書を持ってきた。夕方説明してくれた分の同意書だった。輸血、カテーテル血液製剤、試験研究、そして骨髄移植。説明書を渡されたが、どれも読まずにサインした。サインに実質的な意味は感じなかったが、これで形式的にも準備は整った。
 22時点滴。本来はこの時間だが、消灯以降になるので今まで21時からが多かった。個室の消灯は4人部屋と異なり少し緩いとのこと。それでもやはり消灯。読書灯をつけてベッドに寝転がりケータイをいじった。