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『萬雅堂』便り

2006-01-05 さらに

「漫画のかきかた」より

「漫画のかきかた」。_ 10:15

昨日は表紙だけだったので、ちょっとめくってみましょう。

先ずは手塚治虫先生(当時20代後半)の「まえがき」の抜粋を。

『漫画は、だれにでもかけます。

かいているきみもゆかい、見ている友だちもゆかい、みんなのこらずゆかいです。

ですから、漫画は、世界中の人から、ひっぱりだこです。

漫画は、だれにでもかけますが、みんなをおどろかすような、うまい漫画をかくためには、きみは、もっと勉強してください。

漫画を見るきみの目を、もっとのばしてください。

この本は、そうした少年少女のみなさんの入門書として書いたものです。』

次に目次。

一、漫画家の七つ道具

二、漫画をかく順序

三、拡大と縮小

四、案のたてかた

五、デッサン教室

六、略画のかきかた

七、構図のとりかた

八、ふきだしについて

九、背景のかきかた

十、大きな漫画と小さな漫画

十一、墨とうすずみと斜線

十二、人間のかきかた

十三、太文字のれんしゅう

十四、漫画の種類

十五、おもしろく見せるコツ

十六、動物漫画

十七、擬人化について

十八、べんきょう漫画

十九、いろいろな形の漫画

二十、サイレント

二十一、長編漫画のつくりかた

二十二、よい漫画・わるい漫画

と、なっています。もうこれだけで大体の中身は想像がついちゃうかとは思いますけど(笑)。

今ではマンガの技法書、入門書が多く出ていますが、構成はこれと殆んど同じ。それぞれの章ごとに多くの作品例を載せながら、懇切丁寧な文章で基本が解説されていきます。

作品例は「まえがき」に『「東京児童漫画会」やその他の皆さんの協力による』と書かれています。(※画像参照)

当時現役で活躍されていた方々や、オールド漫画ファンにとっては懐かしい名前が見受けられます。さらには新進気鋭の「トキワ荘」の住人の名前も。

この本、発行から4年で10版になってるんですからベストセラーですよ!きっとこれを読んでマンガ家を目指した子供たちもたくさんいたことでしょう。私もその一人。但しアニメに30年余費やしてからですから、ものすごい遠回りだ。

私より少し上の世代だと、同じ手塚さんが1950年に東光堂から出された「漫画大学」という本が<教科書>になっていると聞きます。(この本は10年ほど前に角川文庫に入ってる)すべての基本に手塚治虫あり!ですね。