あさって朝の搬入だが…_

展示用の作品は自分で裏打ちするモノが数枚残っているが、ほぼ完了。どうやら形が見えてきた。
本業のペン入れも同時進行で進めているが…「シュヴァイツァー」のパートを連休中に終らせる予定は結局守れず。やはりあと数ページ追加しよう、なんて今更に考えるからいけないのだが(苦笑)。その分の作業をしつつ、ちょっとあせる気持ちも、正直ある!
先ほど、書道用品店から、頼んでおいた裏打ちが出来上がってきたとの連絡が入った。台風2号が接近中とかで天候が不安定。雨になると面倒、早いトコ受け取りに行ってしまうか。

なんという展開…!_

依頼した裏打ちは、同じ一文字を柔らか筆致と鋭いタッチで書いた二枚。どっちを「あながま会」に出すかは悩むところ…だ。書道教室の先生が「どっちも捨てがたい」って言ってくださったので、とりあえず共に裏打ちに出したのですが。
ここは一つ、ギャラリー「麦」のマスターの意見も聞いてみよう。ということで帰りに寄り道。マスターは開催中の外看板の題字も、墨痕豊かに毎回ご自身で書かれる方です。書に造詣深し。
「麦」では今週、陶器の個展を開催中でした。おや、グッドタイミン・グー!あさっての展示方法の、イメージ上のシミュレーションがピタリ出来そうだ。幸い、「あながま会」と違って、壁面にはところどころに小さな陶器の一輪差しが下がっているだけ。
と、ここから思わぬ展開が待っていた!
それは…
私が訪ねる一時間前のこと、マスターと個展の作家が、次のようなやりとりをしていたという。
「ねぇ、マスター、前回の個展の時には“陶”の字を書いてくれたじゃない。
なんで今回は書いてくれないの?」
「いやぁ、なんだか上手くいかなくてさ…ちょっと書けねぇんだよ」
「だって、壁面が寂しいじゃない。だったら絵でも掛ける?」
「絵と焼き物っていうのはどうかなぁ…合わせるのが難しいよ」
「うーん、どうしよう」
そこへ私が…つまり、飛んで火に入る夏の虫?というわけ。
「出さない方を貼らしてくれない?」
「え?」
なんと、私の書をギャラリーにですか?作家さんとは初対面ですよ、そんなことって…(混乱)。
マスターの意見を聞いた後、残った方を即、壁に貼る。貼られてみると、たしかに何もない空間が墨の黒でビシッと締まります。
さらには、この私の書いた字と個展のタイトル「楽しみの器展」の中の一文字が、同じだという偶然(さて、どれでしょう?)!!!
「おお、最初から依頼していたかのようだ!」と、お二人大喜びであります。
「このまま貼らしておいてね」
「は、はい…どうぞ」
私も、思わぬ形で「麦」デビューとは、まことに嬉しく、光栄の至り。
しかし、こんな展開って、ホントにいいのかねぇ…?!まぁ、裏打ちが無駄にならなかったということではあるが。
こうなると、カメラ持参じゃなかったのが残念(笑)。でも、後日に写真を下さるそうなので、それを楽しみに。