桜切り_

朝から雨。
ヤレヤレ、ついてないや…
と、あきらめの境地での客待ち。
「やっぱ、来ないねぇ…」
ようやく12時近くに最初のお客さまで…
「本日のお勧めは<桜切り>です」と。
そう、そろそろ開花ということで「桜切り」を打ったのですよ。
(桜の花の塩漬けを塩抜きして、乳鉢であたり、打ち込む)
「では、三色そばで、桜と二八と抹茶を」
「はい、かしこまりました」
「柚子は?」
「終わりましたが、まだ梅切りはあります。どうぞお好みで」
(梅切りは梅肉を叩いて打ち込む)
「じゃ、梅と桜と十割」
「はい」
こんなのが続いて、本日、三色そばがなんと10も出た!(先週はゼロ)
二八が5(大盛り1)、十割4(大盛り3)、三色10(お好み10)、併せ盛り1(二八/十割)、かけ2の計22食。
この悪天候での20超えは御の字なり♪
三色そばは自由にチョイスということで、
「桜・梅・茶」が4、「二八・桜・茶」が2、「桜・梅・十割」が2、「二八・十割・田舎」が2という内訳。
こんなのとか、

こんなの。

全て一種ずつ茹でるから、手間が掛かるの何の!
もう、ヘトヘト…
寒さ戻りで「かけ」が出るとの予想は大外れ、おかげでまかないは「かけ」ばかり(笑)。
本日、面白のエピ2件、
まかないを始めようって時に、
「病院帰りに道に迷ってしまった!」っていう、車でのご婦人が飛び込んで来て、
「そば屋さんにいるんで、迎えに来て!」と旦那さんに電話を。
まごまごしててトラックに煽られたとかで、その待つ間に、
「大盛りそばと炊き込みご飯をちょうだい」
凄い食欲ッ!
程なく旦那さんの到着。
「申し訳ない、うちのが世話をかけて!」
「ここ十割そばが美味しいのよ!大盛り食べなさい」
「じゃ、私にもそれを」
「ね、美味しいでしょ?!」
「こいつ、とんでもない方向音痴なんですよ〜」って、私らポカンとするだけ(笑)。
息子さんが急病で入院の、その見舞いの帰りとかで、「なるようにしかならない」と、なんと達観の御夫婦か!!!
それからのまかないだから、すっかり遅くなって、
「もう、遅くなりついで、今日はのんびりしようやぁ」(ダベリング)。
気付くと3時半を過ぎている。
のぼりを仕舞って片付けを始めると、またお二人(若夫婦?)の来店。
「まだおそばありますか?」
「あ、…はい」湯を捨てる直前だった!
「旗も出てないのに、なんでそば屋だって?」
「先々週に別の曜日に来て、火曜日がそば屋だと知って、今日休んで来ました」
「え〜〜〜?!だったらもっと早い時間に来てくださいよ〜!」
「4時までだって聞いてたんで」
「いやいや、そば屋は早仕舞い。遅くとも3時には閉めちゃいます」
なんてやりとりがあって…お二人で全6種類のそばを食べてった。
「私、山形の人間でそばが大好き!ここのそばは最高です。埼玉で一番旨い!」
おいおい、いくらなんでもそりゃ言い過ぎ(笑)。
帰宅がこれまでで一番遅くなったんじゃないのかな、おかげで接骨院へ行く気力も失せた。
ま、それでもいいか…って思えるほど腰が回復したってことなのかもね♪