過ぎたるは(2012102・21度3:30)

 「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言わないか。世間づきあいは難しいものだ。
お年玉なんかでも、たまたま年末の競馬で儲かったからといってはずみ過ぎると周囲は迷惑して「いっそ頂かないほうが良かった。教育上好ましくないことをする大人だ」と裏で非難される。「及ばざるごとし」なのである。まるであげないよりも悪い評価を受けるのだ。
 
 花づくりが好きな人は多い。四季折々を楽しめる素敵な趣味である。ところが庭中を100本以上の多種類のバラで埋め尽くし、ご近所にこれでもかと見せつけてるふうの庭を見た。ご親切に1本1本名札まで付けて誇らしげであった。はやりのガーデニングとかいうのは見せ方の方法なども研究して楽しむらしいが、ここは物量で圧倒せんとする。まあこのワンカットであとは推測してもらいたい。どの角度から撮ってもこうなのだ。木々の育ちも異様なほど良く、何かの結社のようでもある。いっせいに揃って拍手なんかするアレだ。
 通勤通学しているご近所の方々全員がこの庭を見られるコースを選ぶとは限らないなあ、と見たときに感じた。何か分からないけど避けて通りたい不気味さが漂っているのである。で、もう言いたいことはお分かりでしょう「過ぎたるは及ばざるがごとし」なのです。