下男が見ると(20121222・3度7:50)

 自ら国技を名乗るなら少しは美意識にも責任を持つべきである。日本は美の国ですぞ。と、ご近所の小言幸兵衛が言いたくなる光景がいつも見られる。妙齢のご婦人と連れだって通れない道である。でも公道なのですよ。
 だいたい部屋を新築するにあたって、これだけの物体が必要であるのは、あの運動スタイルの性格上自明ではないのか。建物の中にそのためのスペースをとればいい。何の権利があってこうなのだろう。ここの親父が陛下の隣で技の美について解説役を勤める姿が僕には醜悪に見えるのである。何様なのだろうか。強きをくじき弱きを助ける、気は優しくて力持ちというのは、もっと涼やかな存在を指して言ったはずである。俗に「下男に英雄無し」という。下男から見りゃ世間で英雄視されてる存在も只の人だという意味である。何も只以下であるのを天下にさらすことはないだろう。
 お越しのときには塩をご用意ください。重ねて申しあげますが、くれぐれも大切なご婦人とこの道に迷い込まないようご注意を。