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2016-11-25 お笑いで天下を獲るということ−ビートたけし、ダウンタウンの境界を

[]お笑いで天下を獲るということ−ビートたけしダウンタウン境界を巡って


表題は敢えてそうしたのですが、正確に言えば「お笑いで天下を獲る」というより「芸能界で天下を獲る」とはどういうことか? になるでしょう。

哀川翔さんがテレビで語っていたのですが、ビートたけしさんがテレビ界に燦然と君臨し始めたころ、一世風靡セピアに所属していた哀川翔さんは「テレビでこんなこと言えちゃう人がいるんだと思ってびっくりして慌ててたけしさんのところに挨拶に行ったの。そうしたら、たけしさんが楽屋から出てきてくれて、『天下獲っちゃいなよ。萩本さんも俺も何も言われないよ』と言われて感動して……」というエピソードを語っていました。

そう。まず、萩本欽一さんは、確実に「天下を獲っていた」時期がありました。
そして、ビートたけしさんは、萩本欽一さん(や自分)が天下を獲っている、と判断していたということでしょう。

萩本欽一さん、欽ちゃんは、「視聴率100%男」と言われた人でした。

欽ドン』『欽どこ』『週刊欽曜日』の3番組の合計視聴率が100%を超えるということで命名された異名です。

テレビプロデューサー土屋敏男さんだったと思いましたが、「これがどれほど凄いことか。たまに若い放送作家で、自分の書いた番組の視聴率を全部合計すれば100%行く、などと馬鹿なことを言っている人もいたが、そういうことではないのである。調べたわけではないが、ビートたけしさんの『元気が出るテレビ』などをやっていた時期の視聴率を全部足しても100%に届かなかったのではないか?」と仰っていました。


それほど、萩本欽一さんの天下取りは凄かったのです。

ただ、ちょっと異論があるのは、ビートたけしさんも、「視聴率100%男」だったのではないか? ということです。

「俺たちひょうきん族」 1981年5月16日から1989年10月14日
「天才たけしの元気が出るテレビ」 1985年4月14日から1996年10月6日
「ビートたけしのスポーツ大将」 1985年4月16日から1990年2月27日
世界まるごとHOWマッチ」 1983年4月7日から1990年4月5日
風雲たけし城」 1986年5月2日から1989年4月14日
平成教育委員会1991年10月19日から1997年9月27日
「たけしのここだけの話」 1988年10月2日から1990年9月30日

THE MANZAI 1980年から1982年

たけしさんは、ざっと並べただけでも、これだけの週一番組を持っていたのです。「たけしのここだけの話」は、プライムタイム放送の30分番組でしたが、いずれにしても、それを除けば、最高視聴率は軽く25%を超えていたでしょう。

まさに、「天下を獲っている」と言って間違いのない獅子奮迅の活躍でした。時代の寵児です。

ちなみに、ラジオでは、「ビートたけしのオールナイトニッポン」も1981年1月1日から1990年12月27日までニッポン放送で放送され、その聴取率は、奇跡的な数字だったそうです。

ここで、「それなら『天下を獲る』というのは、持っている番組の数と視聴率から導き出されるのか?」と考えると、微妙な問題に立ち至ります。

ビートたけし以後です。

明石家さんまさんは、年齢差はあるもののたけしさんと同時代に同じく天下を獲っていて(結婚していた時期に「つまらなくなった」と言われていたことはありましたが)いまだに輝き続けていると言えると思いますが、「たけしさん以後」というのは、「さんまさん以後」でもあります。

ずばり言うと、「ダウンタウン」は、果たして「天下を獲ったのか?」という問題が浮上するのです。

個人的には、DTは好きで、結構番組も拝見しています。浜田さん司会の「プレバト」の俳句査定コーナーなど録画してでも見ているくらいですし、松本さんのボケなども未だに「ダウンタウンDX」「ダウンタウンなう」「水曜日のダウンタウン」などで錆び付いていません。

しかし、同じ時期に冠番組の高視聴率番組をたくさん抱えていたか? といえば、そうではないのです。

ごっつええ感じ」が、たけしさんの「元気が出るテレビ」末期をおびやかし、終わらせ、高視聴率を誇ったことはありますが、後は、「ガキの使いやあらへんで」くらいだったのではないでしょうか。こちらは当初、関東ローカルでした。そして関西ローカルでは「4時ですよーだ」が爆発的人気でしたが、時期がずれます。「生生生生ダウンタウン」などは、たけしさんの「笑ってポン」なみに壮絶にこけました。

このくらいの活躍度は、実は、とんねるずもしていたのです。「みなさんのおかげです」「ねるとん紅鯨団」「夕焼けニャンニャン」「生でダラダラいかせて」等々……。

ただ、松本さんの著書がミリオンセラーになり、浜田さんの歌がミリオンセラーになった、ということがあります。しかし、これもとんねるずも、出す歌出す歌大ヒット、という時期がありましたから、決め手に欠けます。

影響度ではどうでしょう。

たけしさん出現後、フォロワーの芸人たちが雨後の筍のようにわんさと出てきたように、松本さん以後にも、その影響を存分に受けた芸人たちが(「シュール」「お笑い偏差値」を勘違いした人も含め)沢山、現れました。今、テレビで活躍している中堅どころの芸人たちの多くがそうでしょう。

結局は、漠然とした「影響度」「カリスマ性」で量るしかないのでしょうか。
あるいは、ダウンタウンは天下を獲ったとは言えないのでしょうか。

今や、「テレビの時代」は終焉し、視聴率は二桁いけば上々、という時代になりました。
以後、「天下を獲った」と言われる人は、もう出てこないのではないか、とも感じます。

テレビ出演本数で言えば、有吉弘行さんや、(芸人ではないですが)マツコ・デラックスさんや坂上忍さんが相当な数出ていますが、「天下を獲る」とはまた違います。(坂上忍さんは「面白いMC役」を俳優として演じている説、というのが持論であるのですが、それはまた別の機会に)

他にも、その時々の人気タレントたちが出演本数を競っていますが、これもまるで明後日の話です。

とりあえず、ここまで書いて投げっぱなしで一旦、筆を折り、続きはいつか書きたいと思います(笑)。

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「お笑い偏差値」という言葉への疑義

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