高田馬場からこんにちは-NPO高齢期の住まい&暮らしをつなぐ会-

高齢期をいきいきと暮らしたい!住まい・暮らし・仲間を軸にした自分らしい老い支度の情報交換・交流の場をつくっています

「メディカルホームまどか汐路&シニアハウス瑞豊」見学しました

中部支部では、12/5に2つのホームを見学しました。
 ひとつめは、ベネッセスタイルケアが運営をしている「メディカルホームまどか汐路」です。
ベネッセのシリーズの中で、メディカルホームとついているのは看護師が24時間常駐しているホームで、胃ろうや痰吸引など医療により強いホームです。
地下鉄桜通線「瑞穂区役所」駅から徒歩4分。中に入ると明るく、各所に季節ごとの飾りつけがされ、きれいに手入れをされているのがよくわかります。


部屋の広さは約10畳。トイレはケアのしやすさを考慮してカーテンで仕切っていますが、その分部屋が広くなり、空間としてはゆったりしているように感じます。元気な今見ると狭いと感じますが、体が弱くなってきたときに広い部屋がはたして本当に必要なのか、それよりも必要なケアを受けられる環境のほうが大切なのではないか、ということがよくわかる説明をしていただきました。費用は、入居金0円からも選択でき、その場合の月額費用は介護度により35万円前後です。
 教育事業から発展したベネッセの特徴として、人材育成にも力を入れているとのことで、スタッフは、介護職員、看護師、清掃やシーツ交換などをするスタッフや、設備などの点検・修理をするスタッフが分かれており、それぞれが専門性に集中できるようになっています。ケアに集中できているためか、フロアは穏やかな空気が流れていました。


 ふたつめは、「瑞穂運動公園西」駅から徒歩5分、㈱生活科学運営が運営している「シニアハウス瑞豊」です。高齢者向けマンションなどまだまだ世に少なかった時代につくられた自立した人向けの賃貸住宅です。
 費用は入居時に200万円、月額費用は家賃・管理費・共益費込で14万円弱(1人の場合)です。普通の賃貸住宅と同じですので、スタッフによる介護のサービスなどが提供されるというわけではありませんが、フロントにスタッフが常駐。緊急時の対応や日常相談、安否確認などが費用に含まれます。本当に今の「サービス付き高齢者向け住宅」の先駆けのような住まいです。
 築27年と年数は経っていますが、全部で28世帯と規模も小さく、1階にはお庭が見渡せる集会室があり、スタッフも住まい手もアットホームな雰囲気です。
食事は、それぞれ自宅で料理をされている人がほとんどですが、すぐそばにある家庭料理を提供しているレストラン「和が家」さんからお弁当をとったり、そこに食べにいったりすることもできます。
住戸は1DKから2DKまであり、きれいにリフォームされているところもありますが、畳のあるお部屋や床の間、昔なつかしい昭和のキッチンが残っていたりするお部屋もあり、「かえってそっちのほうが落ち着くのかも?」なんて話が飛び交いました。ちょっとした安心と賃貸の気楽さ、自由度がある住まいを求める人にはぴったりではないでしょうか。


 どこでどういう暮らし方をしたいのかによってさまざまな選択肢が増えてきたことも実感できた見学会でした。