干潟の廃園
六月丁巳(九日)
本日参西院。買恐怖映画記憶円盤(DVD)。是以我愛好話也。
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ということで購入しました。
- 出版社/メーカー: 有限会社フォワード
- 発売日: 2007/02/20
- メディア: DVD
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あらすじをネタばれしない程度に紹介します。(間違った淀川長治風に)
えー、この映画。こわーいこわーい映画です。撮られましたのは1961年。モノクロ映画なんですね〜。ハイ。冒頭で若い男女がカーレースをするんですよ。それでもって不慮の事故。女性の乗った車が橋から落下、川にのみこまれてしまうんです。
唯一生き残ったのはパイプオルガン奏者のメアリー。しかしこの女の人。それまでと人格が変わってしまうんです。そう、人が変わったようにつめたーい、つめたーい人になってしまったんですねぇ。しかも彼女の周囲には、事故以来白い顔の男が現れ続ける。この男がホンットにオソロシイっ!コワイっ!別に喋るでもなく、おそいかかるでもなく、ただジィッとメアリーを見続けるんですねぇ〜。ハイ。メアリーはその謎をとくために干潟の遊園地にむかうんですが、この遊園地の造形。キレイなんですねぇ。朽ちたモスクのような建物とメリーゴーランド。まるで夢の中っ!それでいてまどろむようなゆるやかな悪夢なんですね。うかりといごこちが良くなってしまう、そういう悪夢なんですね〜。
音楽もメアリーのパイプオルガンがありとあらゆるところに流れて、見ている私たちをゾワっとさせるんですね。特に賛美歌から悪魔のテーマに曲調が変転するシーンは、自然な流れでホンットにウマイな〜、と思わせます、ハイ。
で、結末も見事なんですねぇ。「死」というもの。私も皆さんも死んだことは無いでしょうけど。それをカタチにするとこうなるんだ、ということを見せてくれる映画。そう、「恐怖の足跡」はゾンビ映画の一種なんですねぇ。
ではこれから一時間半、「恐怖の足跡」じっくりとお楽しみください。サイナラ、サイナラ、サイナラ。
500円なので興味のある方は是非。