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2009-10-26 差別用語 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

やっぱり書いちゃう。

たんぽぽ様のブログ

たんぽぽのなみだ〜運営日誌 「母性本能を熟成?」”の記事で、

たんぽぽ様がまとめられていて、それに付け加えることはないのだけれど。

皆様もぜひ読んでくださいね。


問題のコメントをじっくり読むと、とにかく主張がおもしろいので、つっこんでみる。


アルバイシンの丘さまの「こども手当ての所得制限」で、

コメントされているRunner様という方の仰ることなのだけど。

面白い。面白すぎる。


制度的なことや政治的なことは詳しくないので、

たんぽぽ様やアルバイシン様におまかせします(笑)


まず最初のコメント。

「カネが足りないから子を産まない」との説は正しいのでしょうか?

昔、日本が貧しかった頃、少子化だったのかというとそうではありませんし、現在、発展途上国では少子化なのかというと、そうではありません。

日本に限らず、昔から、豊かな先進国ほど少子化傾向にあると言われていましたし、「文明病だ」とか言われていたと思います。

なんか、根本的に違うのではないかという気がするのですが。

えーっと。

家族計画というものが一般的になったというのがまず大きな原因だと思うのですが。

逆に言うと、むかしは、避妊の方法がなかった、限られていた、知識もなかった、ということです。

全てとは言わないけど、男性の性欲次第で女性が妊娠させられていたという面もあると思います。

「おつとめ」とかいうふざけた言葉があるでしょ?


それに、女性が生き方を選べるようになったということです。

昔は、誰かの「妻」になるしか生きる手段がなかった。

でも、今は、女性の選択肢も増えた。

もちろん、男性と同じ仕事をしても昇進やお給料には格差があるのが現状。


なにより、保育園などが高かったり、入れなかったりで、

女性が働きながら余裕で子育てできる環境にないのです。

(ま、私は働きたくてもばりばり働けないので、あまり大きなことは言えないのですが。)



それに、子どもの教育にかけるお金がふえた、ということもあるのではないかと。

塾に通うのも、習い事もするのが当たり前みたいだし。

子沢山は大変でしょう。



次いこう。


もう、30年ほども前になると思いますが、米国DINKS(ディンクス)という現象が起きていて、それが近々日本にも上陸するのではないかと危惧されていました。

DINKSとはDual Income No Kidsの略で、共働きで子を作ろうとしない夫婦のことですが、結局、ほどなく、日本にも上陸してしまいました。

これが、今日の少子化騒動の発端ではないかと思いますので、ここに立ち戻って考える必要があるのではないかと思います。

で、当時からこの分析が社会学者たちによって行われたわけですが、当初、当事者夫婦たちからは、「子育てはうざい。自由をそがれる」といった言い分が出ていました。

で、しばらくしてから、アグネス・チャンさんなんかが、「共働きでも子育てできる環境を作れ」と訴え出し、これに林真理子さんがイチャモンをつけ、「アグネス論争」なるものが世間を賑わせました。

で、今回は経済的支援ということなんですが…。


Dual Income No Kids、いいじゃん、と私なんかは思ってしまうのですが。

「上陸してしまった」と、まるでウィルス感染のような言い方をされてしまっている・・・。


アグネス論争は、当時のことをよく知らないけど、

私は林真理子さんはあまり好きじゃないし、なんだか偏った主張の方だと思う。

とはいえ、アグネス・チャン氏をよく言うと、全く関係のない件なのに、

また「ポルノ規制派」だのなんだの攻撃されそうなので、ここはふれない。


たしか問題となったのは、「職場にこどもを連れてくるなんてふざけてる」「迷惑だ」でしょう。

でも当時と今は事情が違うし。

専業主婦の奥さんに子育てをまかせている男の人と、

それをよしとする女の人が多いのが当時は普通だったのではと思う。

もちろん職場の中に連れてきてずっと一緒、というのは問題あるけど、


でも、「共働きでも子育てできる環境」って当たり前だと思うんだけど。

今は、職場に託児所とかがあるのも増えてきたし。


アルバイシンの丘様は大人の対応をされている。


DINKSの言葉は覚えていますよ。そうですね,子供は面倒くさいのでいらない,という人たちでしたっけね。今でも結構おられるんでしょうか?

アグネス論争も覚えています。たしか,「甘えないでよ,アグネス!」のような論争でしたか?元々,林真理子を”自民党に可愛がられたい芸者”というような評価しかしてなかったんですが,その後の決着はどうなったんでしょうかね。

全然,共働きの環境は整っていませんよね。福島さんはこちらを強調していますが,もちろん,これも緊急の課題です。民主党の動きが鈍かったら,こちらはがんばって欲しいですね。


アルバイシン様が、共働きの環境が整っていないことをさりげなく指摘しているのだが。

ところが、Runner氏、なにかよっぽど少子化に不満があるらしく、今度はこう仰っています。

(荒い鼻息がきこえてきそうな勢いです)


私は少子化問題は、「子育てはうざい。時間をそがれる」といった当初の言葉をもっと掘り下げて考えるべきではないかと思います。

「子は欲しいけど、諸事情で産めない」というのならよいのですが、そもそも、「子が欲しくない」のではないかと思うのです。


「子が欲しくない」ってのは、悪いことかなあ・・・。

いろんな生き方があっていいじゃん、って思うのだけどな。

こういう人がいるから、結婚したとたん「こどもの予定は」等といわれたりするんだな。

何年もいないと「できないんだ」とか詮索されたり「不妊治療は」なんて言われたり。


すごくプライベートなことだし、悩んでるかもしれないし、どうでもいいと思ってるかもしれないし、

いちいち他人が口出しすることじゃないじゃん、と私なんかは思う。

うちもあれこれ言われてたようだけど、「あの奥さん変わってるから」みたいに諦めてくれたらしい。ラッキー。


だいたい、人様の性生活に口出しするな、って思うぞ。


たち悪いのが、息子にきけばいいのに、息子がいないときに、息子の妻に「こどもは?」なんて聞いてくる人たち。

さらに「息子には言っちゃダメ」なんて口止めまでしたり、どこまであつかましいんだ、って思う。

息子には嫌われたくないけど息子の妻(だいたいヨメとしてしか認識してない)には嫌われてもいいんだろうな。


うちは最初は聞き流して黙ってたけど、ドラマかなにかを見てて「うちの親はそんなこと言わない」みたいなことを言われて頭にきて、「え、言われたよ、なんども」と言っちゃったのでした。

そしたらひともんちゃくあったらしいけど、かわいい息子に文句言われた、って、あたしを恨まれてもなあ。文句言われるようなことしなきゃいいんじゃん。


こういう話、うちだけじゃなくって、すっごくすっごく多い。

あたしみたいに言えるのはまだマシだと思う。

いやはや、みんな当たり前くらいに我慢してたりして、

そんなに人間ができていないあたしは、肩身狭いような気もしたりするくらい。


Runner氏のコメントは更に続く。


もし、そうなら、問題はもっと深刻で、いくら少子化だからといって、「カネをもらえるのなら子を産もう」というような親に無理やり産ませて、果たして、大丈夫なのかと思ったりもします。親による幼児虐待のニュースを聞く度にそう思います。

父親は昔から虐待していましたし、他の動物でもそういう現象はあるのですが、母親というのは動物的には子を虐待しないものです。

それが最近は母親までがせっせと虐待している。

なにか、哺乳動物として壊れてきているのではないかと思うのです。


彼の主張によれば、父親は昔から虐待しているが、母親は「動物的」に「子を虐待しない」らしい。

「今は母親までがせっせと虐待している」だって。

せっせと、って、したくてしてるわけじゃないと思うよ。

それに、父親は虐待するのが当たり前、母親は違う、ってなんだそれ。


さらには「哺乳動物として壊れてきている」ってなんだ。

哺乳動物、っていうのは、人間のことなんだろうか、

それとも、彼にとっては「母親」だけなんだろうか。

わけがわからない。

壊れた論理に聞こえてしまう。


さらにRunner氏は熱弁をふるう。

これは私の推測ですが、兄弟が減って子が子の子守りをすることがなくなったり、年の離れた子と遊ぶ習慣が壊れたり、住宅事情から犬や猫などを飼えなくなったりといった環境の変化が、母性本能の成熟を妨げているのではないかと思うのですよ。


・兄弟が減って子が子の子守りをすることがなくなる

・年の離れたこと遊ぶ習慣が壊れた

・住宅事情から犬や猫などを変えなくなった


という「環境の変化」が「母性本能の成熟」を妨げているんだって。

もう、どっひゃー、という感じ。


このあたりについて、たんぽぽ様の記事でもコメントしたので、興味のある方は読んでください。(たんぽぽ様の記事は良い記事なのでちゃんと読んでください。)


さて、このお方、

やたら熱く「母性本能」をまだまだ語る。


母性本能というと、子を産んでから身に付くものと思いがちですが、そうではなくて、結構、幼い頃から熟成されていかねばならないもので、それが十分でないと、「子を欲しい」と思わなかったり、産んだ子を育てなかったりといった状態になるのではないかと思います。

動物園の動物は子を産んでも育てようとしないケースが多いということとも関係があるように思います。


ほほう。知らなかった。

母性本能というと、幼い頃から「熟成」させていかねばならないものだそうだ。

熟成って、ハムじゃないんですけど。


それに、動物園の動物となんで人間の女性が同じにされるのかわかりません。

よっぽど周囲の女性に不満を抱いて生きているのだろうか。

文面から察するに男性の方と見た(女性だったらさらにびっくりする)。


はあ。

最初は面白がってたけど、つっこみどころ満載過ぎて、なんか疲れた。


こういうオッサン(失敬)、多いもんなあ。



だいたい、「母性」とかはずかしげもなく言っちゃう男の人は、

はっきり言っちゃうと「乳離れ」できてないと思う。


親離れ、じゃなくて、「乳離れ」ね。

母親みたいにボクを甘やかして自分の思い通りになってほしい、って

いう願望がすけてみえちゃうのは気のせいだろうか。


この人は「父性」はどう思ってるんだろうか。

全くふれてないけど。

本当に不思議な方だ。


母性というのが仮にあったにしても、

それを「熟成」させるよりも、

「息子」という意識をやめて、「父性」というものを男の人が自ら育てて、

パートナーの女性を守る、子育てをサポートする、という意識が必要だと思う。


女のテイソウは問うくせに男のテイソウは問わないのと、根っこは同じだと思う。

女性の性的自己決定権を認めないのが日本だ。

ピルも認可されるの遅すぎだし、認可されるまで変な反対論があったし。


こういうオッサンを駆除、失敬、矯正教育することから、

少子化対策は始まるんじゃなかろうか。


共働き子育てできる環境を整えるのと、

結婚していなくても、シングルマザーでも、同棲でも事実婚でも、学生でも、

子育てできる環境の方が必要だと思う。


まあ、選択的夫婦別姓でさえ、

わけのわからない反対論が多い世の中なので、道のりは遠そうなんだけど。



たんぽぽ様が紹介されていた、

「母性本能という伝説 〜 子どもを愛せない女性たち」で、


「母性本能」という言葉は差別用語だと思っています


とあったけど、本当にそうだと思う。


「母性」とか「貞操」って、本当にひどい差別用語だと思う。

法曹界の住人は「貞操」を当たり前のように使うからもうほんとに最悪である)



腐った世の中だぁ、とふてくされたくもなっちゃうよ。

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