迎春準備

ようやくにして部屋に戻った時、室温は8℃でした。氷点下20℃が続いていたはずなのに、室温が8℃もあるというのは、さすがにヤオトンです。壁も床も天井もすべて土でできているわけですから、外気温の影響を受けづらいのです。しかししかし、この土でできているということは、室温を上げるのもたいへんに難しいということで、帰って以来10日間ほど、毎日寝ている間以外は電気ストーブをつけっぱなしにしているのですが、ようやくにして10℃になりました。10℃の中で日常的な生活を送るというのは、みなさんにはおそらく想像できないでしょうね、死にそうに寒いです。

もちろん、村人は秋口から部屋の中のカマドで煮炊きをするので、何か月もかけて部屋を暖めているわけで、ほっこりじんわりと暖かく、とても快適です。そもそも、基本的には誰かが火の番をしていて、部屋を空けることはないのです。


それで暖を取りに離石に来ているのですが、街はもうすっかり“正月気分”です。今年の春節は16日ですが、学校が休みに入っているので、どこに行っても賑やかで、迎春準備に追われています。


日本では風船売りというのを見かけなくなりましたが、何か理由があるのでしょうか?こちらではよく見かけます。どらえもんにキティちゃんにクレヨンしんちゃんウルトラマンにディズニーキャラクター、、、どれでも一個5元です。


子どもをダシにした物乞いは止めてほしいですが、離石ではしょっちゅういます。前の紙にだいたいは、妻が病気で自分は工場が閉鎖になり、子どもに食べさせるものも買えないので、ご支援を、と決まり文句が書いてあるのですが、お金入れる人ってけっこういるのです。まぁ大道芸みたいなもんでしょうね、でも幼い子供の将来を考えるとね、止めてほしい。


“滑雪場”文字通りスキー場の宣伝です。離石では初めて見ました。


新年には紅い下着を付ける習慣があるのです。老若男女すべて。


焼き芋売り。街中桃の花が咲きまくっています。もちろん造花ですよ。


ここには以前、石州賓館という、5,6階建てのボロいホテルがあって、離石に来たての頃には何回か泊まったことがありますが、こんなに立派なビルに変わっていました。当然、アッという間にです。前を走っている緑色の市内バスも、最近すべて新しいものに入れ替わりました。すべて電気自動車です。



1階にはケンタッキーとスーパーマーケットが入るようで、春節に間に合うように最後の追い込みに忙しそうでした。


街を流れる川、寒そうですね。