福岡市内線や大牟田線急行電車の思い出を5つ紹介

シリーズ第1弾を出した際、あまりの感想文の多さに驚かされました。
鉄道ファンや電車ファンからは物足りないという感想もありましたが、私がフォトブックを発刊する際に写真を選んだ基準は、電車の車両などを色々紹介するものではなく、懐かしい風景の中にあるチンチン電車の思い出でした。それに反応していただいたのか、感想文の9割は鉄道ファン以外からのものでした。以下、いくつか感想文を紹介します。

■明治・大正は珍しく、昭和は懐かしく拝見しています。当時の春日原の野球・テニス・ラグビー場を知る者にとって、電車賃半額の立て看板、浴衣にカンカン帽、川端電停(2の表紙)や万町S字カーブの写真(3の表紙)が好きです。(春日市Mさん)

■本を見て、想い出を数点書かせていただきます。福岡大空襲時、今の平和台付近の焼けた電車。戦争時、電車の運転手が学生だったこと。小学生時代、萬町のS字カーブで電車と走って競争したこと。戦後の占領下、天神町で米軍(MP)が交通整理をしていたこと等々。市内の各風景も懐かしく回想しています。(福岡市南区Oさん)

■昔の通勤時代を思い出しなつかしく思いました。なるべく早く第二弾の発行をお願いします。(福岡市博多区Kさん)

■よくぞまとめて出版してくれました。小生など昭和初期以降はリアルタイムで生きてきただけに、懐かしさでいっぱい。好きな写真は萬町のS字カーブ。萬町で生まれ育ち、このカーブを横断して、毎日小学校へ通っていたので懐かしさもひとしお。出版に感謝します。(福岡市早良区Mさん)

■昭和20年代の終わりに生まれ、ずっと福岡で暮らしてきた私としては、その頃の写真はどれも見知った風景で懐かしくなります。しかし、想い出だけで無く、こうして現実の写真として改めて見れば、おのずと冷静に検証するような見方もできます。そのことが今、生きている現実の身近な事象に対応する目安になるような、別の収穫も感じています。やはり花電車の写真は、どれを見ても心が弾むような幸せな気持ちになります。(福岡市西区Mさん)

懐かしい昭和の福岡/西鉄福岡市内線の沿線風景カラー写真集

福岡から市内電車(路面電車)がなくなって30年。
沿線風景の懐かしいカラー写真集を廉価版で発売しました。

2007年11月に第1弾ポストカードブックを発売以来、多くの方にご好評いただきました「フォトブックシリーズ」の最新巻2冊を2009年7月1日に発売させていただきました。
フォトブックシリーズ解説・通販

今回はシリーズ購入者からご要望の多かった、「福岡市内電車の沿線風景(カラー写真編)」と、にしてつ沿線の遊園地や福岡スポーツセンターなどを取り上げた「懐かしの遊園地風景」の2種を発刊。いずれも懐かしい昭和の風景、当時の思い出が蘇る鮮やかな写真を多数掲載しております。

特に、カラー編は昭和20年代から54年に廃止されるまでの秘蔵・初公開を含む写真を多数掲載し、通常の電車だけでなく、カラー塗装電車要望の多かった花電車が走る風景も鮮やかに蘇っています。昭和20〜30年代のカラー写真は、まさにALWAYS三丁目の夕日の世界。

これまで6冊で累計頒布数が14,000部を超え、800通を超える感想文・激励文をいただきました。懐かしい思い出話しや、若い方が知らない逸話などをデータベース化する作業も始めています。ご家族の会話のネタとなり、親子や孫との会話が増えてありがとうという内容の感想文も多数届きました。

通常の写真集に比べて廉価版ということもあり、口コミでファンが拡がっています。
小出版のため、PR力も販路も持ちません。流通に載せていないため、頒布にご協力いただけるお店を一軒ずつお願いし、通信販売と合わせて細々とですが発売を続けております。

また、2009年が福岡から市内電車(路面電車)が姿を消してから30年の節目です。
1月に福岡市箱崎ブックスキューブリック箱崎店の2Fギャラリーで「懐かしの福岡市内線」写真パネル展を開催させていただいたのを皮切りに、無料で写真展を開催させていただける場所があれば、ご要望に応じて写真・内容を構成して写真展を行っています。
ブックスキューブリック

2009年7月18日〜26日は、福岡タワーFホールで開催の「鉄道模型と科学展」にも今回発売のカラー写真編からの抜粋パネルと、鉄道史研究家・小田部秀彦さん撮影の福岡市内線の写真パネルを展示中です。
実行委の事務局・ワンマイルさんのサイト