誤打鍵誘因@ローマ字入力、とカナ入力。
かつてローマ字入力によるタッチタイプの為の簡易メモにて堂々と「子音と母音をほぼ同時に叩くイメージで打鍵すると、多少速く打てる」などと書いていたのですが、これがどうやら、いくつかの厄介な問題を引き起こしているようなのです。
ひとまずはっきりしていることは俺だけじゃなかったのか…@誤打鍵%ローマ字入力。にある様な件でして。
これってローマ字入力に固有の問題「ではなく」、打鍵方法がそもそもの問題なんですよね。
…で、よく考えてみれば俺もそういう方法でローマ字入力をしていて、「これならばカナ入力の方が楽だよな…」などとのんきな考えをしていたのですが、未だにローマ字入力を(しようと)している人に対して、いつまでもこの説明をし続けることは問題だよな…と感じましたので、ひとまず上記のページについては本日追加訂正をかけてみました。
この件に関してはすでにローマ字打鍵のリズム - actbemuの気まま日記でも取り上げられています。あちらでは「どちらが好ましいか」という疑問のままで結ばれていますが、これはやはり「一定のキー打鍵間隔で打鍵するのが最も良い」と思います。
ただし、少なくとも私は「ローマ字入力では母音と子音をほぼ同時に(対応するカナ文字1字が同じ時間で出るように)打鍵し、カナ入力では一定のキー打鍵間隔で打鍵する(様に心がけているわけではないのですが、結局それに近づく)」方法なので、言っていることとやっていることの間に食い違いはあるのですが…。
(たとえば、AZIKで「こんな打鍵方法もある」と打つ場合、私の打鍵テンポは[k;l;na;da;k;d;h;p;h;p;mo;a;ru]といった感じになっていて、打鍵数を省略した分に見合う記述速度の向上は果たせなかったりします)
うーん、これはカナ入力から始めた者にとっての宿命なのか?
それとも単に私だけの問題なのか?
いまいち状況を整理できていなかったりします…。
というか、私のそれを見ずに「母音と子音をほぼ同時に打鍵する」癖が付いてしまっている方は、おそらくローマ字入力よりも同時打鍵式カナ系配列(NICOLAとか、飛鳥とか)が向いていると思います。
もしも、「配列を覚えないと打鍵評価できないなんて面倒じゃん、俺にそんな時間はないし…」って方は、ひとまず姫踊子草(シェアウエア、試用期間あり)を拾ってきて、貴重な時間を割く覚悟で1週間かえで配列を試してみてください。
文字の並び自体は五十音順近似なので迷うことはないはずですし、同時打鍵式カナ系配列がどれほど「良い感じに打鍵できる仕掛けであるか」をお手軽に体験することができるはずです。
もしも同時打鍵系配列がお気に召しましたら、すかさず飛鳥かNICOLAへ移行されることをお勧めします。
飛鳥は「みなし同時シフト方式*1」のカナ系配列で、親指シフトキーを押したままで(もしくは離したままで)有意味な文字列を打ちやすくなる例がとても多い配列です。
練習用の教材として作られた「飛鳥のために」の内容を、ほぼ「左右どちらかのシフト面+シフトしないで打つ面」のみで打鍵し通せます。
もしもあなたのローマ字打鍵方法が「母音と子音をほぼ同時に打鍵する」といったロールオーバー依存症的なものであれば、おそらくはNICOLAよりも飛鳥の方が打鍵感が快適ではないかという気がします。
(まだ結論は出ていません…何しろ、まだ飛鳥で打鍵していると公言されている方は少数ですので)
NICOLAについては私が語るまでもなく、親指シフトウォッチ経由で多くの新参者が名乗りを上げている様ですので、そちらを参照いただければ一通りのことは解るものと思われます(こちらは私に聞かれても解りかねる部分が多いです…というか、私はNICOLAと戦って2回挫折していますので)。
「親指シフト方式?そんな、いつ無くなるかもしれないものに依存するのは嫌だ!」とお考えの方もいらっしゃるはずですよね。
…というか、私もかつてはそうでした。
そういう考えの方に対して、私はこう言いたいのです。
キーボードを使った入力方法自体が、いつ無くなっても不思議ではない。これが消え去るまで、あなたは必死になって無駄に多くのキーを叩き続ける気ですか?
「ローマ字入力が欠陥を抱えているから、その欠陥をMS-IMEやATOK側で何とかしようと余計な訂正機能を増やし続けている」事に疑問を持ったことはありませんか?
本当に、あなたはキーボードで日本語を打鍵していて楽しいですか?長文を打つことに嫌悪感を感じて、無理に考えながら文字数を省こうとはしていませんか?
心当たりがある方には、ひとまず親指シフトキーを使った入力方法を試していただきたいのです。
そして、できれば飛鳥を試して欲しいな…という感じでして。
もっとも、どの配列を選択するかということ自体については、あくまでも個人の自由ですので、私が介入すべき事ではありません。
私は、単に自分が飛鳥カナを使っていて、「飛鳥って良いじゃん!」と感じたからこんな事を書いている、というだけのことでして。
ひとまず、書きたいことを書く、という事に関しては、飛鳥の打鍵感がそれを邪魔するおそれはほぼ無いと思っています。