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2005年03月03日 木曜日 きっといつかかわる。

「濁点ポストシフト」と「半濁点ポストシフト」の返納先について。

 先月半ばに20世紀に置いてくるべきだったもの…それは恐らく「濁点ポストシフト」と「半濁点ポストシフト」なのだと思う。を書いたのですが、実はここでとんでもない勘違いをしていたことをご指摘いただきました。

 該当記事(?)をお読みいただいた方のために、念のため訂正させていただきます。


 当時は、現「カナモジカイ」の山下芳太郎氏とBurnham Coos Stickney氏の両氏による「カナタイプ(成立は1923年2月)」を指して「ポストシフトを考案した両氏に〜」と書いていたのですが、それより前に黒沢貞次郎氏による電信用タイプライタ(電信用としては1917年6月に使用開始、成立は1901年2月)の方が明らかに早く、また確かに濁点・半濁点ポストシフトを使っています。


 参考資料はこちら。http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/ISCIE2003.pdf

 ついでに書くと、これってきちんとWikipediaにも…うわっ、書かれてないですな。


 ひとまず、以上の通り訂正させていただきます。

 KoichiYasuokaさま、ご指摘いただきありがとうございました。

 このような誤記がありましたら、なるべく早くに訂正をさせていただきますので、その際はどうかご連絡いただきますようお願いいたします。

さらに追記。

 さらにKoichiYasuokaさまより補足いただきましたので、次いでこれらのリンクも引いておきます。

実は、同時打鍵よりも逐次打鍵的に打つ方が速い?@親指シフト

 親指ひゅんQの同時打鍵ステートマシン解説を読んでいて、どうしても引っかかったことがあります。

 (とはいっても、「E48とE43」の遷移先を「文字キー親指キー押下中状態」にすればとりあえずは…ってゆーネタではなく。)

 今までは「親指シフトはロールオーバー(文字キーを離す前に、次の文字キーを押す)に対応していない」とゆー風に思っていたのですが、これってbemuさんがかつて(というか、アレって私がAZIKを始める前だから…もう5年くらい前ですね)掲示し始めた話から来ているのですが、このコメントを含めて「親指同時打鍵に対する疑問の説いろいろ」にまとめられていていました。

 思えば当時は、これを理由にしてNICOLAへの移行を思いとどまっていたんですよね…。

 で、すっかり「親指シフト=ロールオーバーできない=ドタバタした打鍵」だと思いこんでしまった、というのが今までの話。

 (ってゆーか、実際に親指シフトで叩いている人を見たとき*1にも、まさにドタバタとした感じで打鍵してました)


 翻って「同時打鍵ステートマシン」解説を読むと…ふつーにロールオーバーに対応していますね。

 というか、「文字キー→親指キー→文字キーと連続押下し、結果として3キーが同時に打鍵されている状態となった場合、前後のどちらに親指シフト修飾を付加するか」という事についてのタイムチャートが載っています。

 しかもこの解釈方法が「古典ロジック(厳密に2キー間の打鍵時間を計る)」と「簡易ロジック(250ms程度に固定)」に分かれていて、当然古典ロジックは「実機としてのOASYSに載っていたロジック」だったりします。

 (この辺はNICOLAフォーラムに該当資料があります。)


 不思議ですよね。

 どうして「同時打鍵」なのに、ロールオーバー時の挙動が定義されているのか…。

 そこで単純に考えてみました。つまりは

 「現状では多くの人が、純粋な同時打鍵をしている…と思いこんでいる。」

とゆー事なのではないかと。

 少なくとも、感覚的には同時打鍵をして、毎回キーを離している。

 ところが、ソフトウェア的に見ると、たまにロールオーバーが掛かっていたりする。

 そこで、ロールオーバーが発生してしまった場合であっても、きちんとシフトが意図するとおりに掛かるようにと組まれている。


 こう考えると、親指シフトを使いつつ毎秒8カナとか言う速度を出すために必要な要素は、単に「親指シフト=同時打鍵、という考えを捨てて」ロジックの挙動を読みつつシフトを操作することなのではないかと。

 逐次打鍵と比べて見ると「タイミング」が非常にシビアになってしまいますが、「原理的には」高速打鍵も可能かもしれない…などと妄想してみたわけです。

 もっとも、Windows上でタイミングを計測しているエミュレータ類で、こういうトリッキーな方法論が通用するかどうかは微妙ですけど(この点では、専用機に分があるのは間違いないと思う)。


 …と、可能性だけを追い求めてもしょうがないですな。

 ここまでタイミングに拘っても、結局は人と機械の両方にネックがあるから、結局は逐次式打鍵の方が「高速化しやすい」のかもしれない気がします。こっちは順序の問題だけであって、タイミングを考える必要はないですからね。


 NICOLAについてはここまで。

 明日は飛鳥…とはいっても、シフトの挙動に関するアレな問題などが山積しているから、現状では纏めようがない気もしますが。


 しかし、ここまで書いてふと思ったことが。

 親指シフトで言うところの「シフト」ってゆーのは、車で言うところの「シフト」によく似ている気がしますな。

 NICOLAシフトはまさに「オートマチックトランスミッション」の様なもので、古典ロジック・簡易ロジックがうまく働くことで、特定の文字キー一つだけをシフトしてゆくわけです。

 飛鳥の場合は逆に「マニュアルトランスミッション」の様なもので、慣れれば低燃費で走れるけど、慣れるまではローギアで40km/hを出すような不自然さが生じてしまうわけです。

 本来ならば、マニュアルモード付きCVTの様に、好きなタイミングで比較的自由に、かつ狙ったキーにのみ的確なシフトがかけられれば…言うことはない気もするのですが。

 …あっ、ここはたとえ話なので、誤解を生む可能性がありましたらご指摘下さいませ。

*1:「産業教育フェア」とか言う名前のイベントで、商業系の高校生が数人並んで親指シフトを使い、ものすごい勢いで打鍵している…というシーンを見た事があるのです。

KoichiYasuokaKoichiYasuoka 2005/03/04 22:01 無理に訂正させてしまったみたいで、どうもすみません。ただ、実はあのコメントを書いてから「黒沢貞次郎ひとりの責任ってわけじゃないなぁ」っていうことに思い至りました。まあ、1901年のモデルの方はそもそもキー配列がナゾなのでおいておくとして、1917年のモデルの方はあくまで「電報の受信」ってことを考えると、和文モールス符号を聞き取りながらタイプライターを打つ以上、「濁音・半濁音ポストシフト」以外ありえないんですよ。だとすると、吉田正秀なんかにも責任の一端はあるんだろうか、とか考えてしまって…。

maple_magicianmaple_magician 2005/03/04 23:03  公開している以上は、書きっぱなにして「誤ったまま・不足したまま」となっている状況が一番怖いですし、blogの性質上か「かつて書いたものはそのままにしてしまいがち」ということもありますから、お教えいただき非常に助かっております。
 しかし、和文電信については思い及びませんでした…3アマ(とは言わないのかな、今は…)の英文電信すらも全うに聞き取れず、試験には見事に落ちてしまった身ですので、和文電信については「覚えても聞き取れないから良いか…」といった感じでスルーして居ました。つい先ほど和文電信符号を見て、始めて愕然とした次第でして。
 うーん、ポストシフト「キー」をお返しする先を探すだけでも、結構当ては様々にあるんですね…。しかも最終的には「キーを作った人」に返すべきか、「概念を思いついた人」に返すべきか、という問題も出てきそうですし。