既にある程度の練習を終えている場合には「かえで式」の効果はあるのだろうか。(+回答内容のコピー全掲)

(言及:正しいブラインドタッチを効率よく学びたい。)
 Wineさん経由で「正しいブラインドタッチを効率よく学びたい。」という質問がはてなに上がっていることを知りました。
 以下はそこに書いた解答回答です。はてなの質問システムは「回答が納得できたかどうかに関わらず10ポイントを支払う」システムになっていてちょっとアレなので、下記に回答として書いた内容を全文掲載します。extreaさんご自身にとって納得行かない内容でしたら、回答は未開封のまま破棄していただいてかまいません。

 既にアルファベット&ローマ字入力タッチタイプに不安がないようでしたら、この解答は無視していただければ幸いです。
 ところで私はライターでも職業プログラマーでもない(ただの日記中毒)のですが、回答資格はあるのでしょうか……少しばかり心配ですが、ひとまず回答させていただきたく思います。


【練習法の提案について】
 私は「JISかな入力→Qwertyローマ字入力AZIK親指シフト→飛鳥カナ配列」と4回入力方法を乗り換えたのですが、乗り換えるたびに毎回半年〜1年ずつ苦労してきました……そんな苦労を味わうのはもう御免こうむりたいと考えていまして、最近は自習用途を兼ねて「シャドータイピングで50音順学習をする」ためのPDFシートを作成しています。
 http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/keylayout/bin/kaede_method_source.pdf
 Adobe Readerなどで閲覧できます。印刷するには文字が小さいので、画面に表示させてお使いください。
 p.4がアルファベット順練習、p.13が50音順の基本ローマ字練習、p.11が50音順の拗音付きローマ字練習となっています。


 練習単位ごとに鍵盤を表示していますので、見やすいように拡大してから「ちらっと見る」→「目を閉じたままで、1文字目を何度か打つ」→「ちらっと見る」→「目を閉じたままで、1〜2文字目を何度か打つ」→「ちらっと見る」→「目を閉じたままで、1〜3文字目を何度か打つ」→……という感じで復習してみてください。
 打つべき文字の場所を忘れた場合は、忘れた文字のみを見るのではなく練習範囲全てを見る事をお勧めします。
 ちょうど携帯電話での文字入力と同じように覚えるカタチとなりますので、始めのうちはイライラするかもしれません。ただし、どんな方法であれ「何も見ずに入力できる」様にさえなれば、後は練習していくうちに「よく使うキーから順に」迷うことなく打てる様になるはずです。あまり使わないキーは相変わらずとなるかもしれませんが、毎回紙を見てキーの位置を探す事と比べれば、ストレスの度合いは低くなるかと思われます。
 もし入力した文字があっているかどうかを毎回確認してしまう癖があるようでしたら、使用していないキーボードで練習するか、パソコンからキーボードを取り外して練習していただくとよいかもしれません。


【練習に関するヒントについて】
 小指でキーを打つのが大変なようでしたら、あまりこだわらずに薬指で打っても良いと思います。
 親指を除いた指のうち、小指は一番短い指ですので、上のほうに有るキーを打つためにはだいぶホームポジションから手を動かす必要があります。
 対して薬指は人差し指と同じ程度に長いので、小指を使うよりも楽にキーを押すことができ、またすぐにホームポジションへと手を戻せる場合が案外と多いものです。


 誤打することを前提にBackSpaceキーに頼ると、右手のホームポジションが毎回ひどく崩れてしまい、全く意図しないタイミングで大きなロスタイムとストレスを生んでしまいます。
 経験上、慣れてくれば打鍵速度は上がりますが、打鍵ミスは始めから意識しないと減らないようです。ミスを少なくしてから打鍵速度の向上を目指すほうが、実際には一番近道かな……と思います。


 ホームポジションを捉えるための方法、色々提案があるようですが、すでに紹介されている「親指を起点にする方法」をお勧めしたいところです。それにプラスして、近場のキーを打つ場合には「親指・人差し指・小指」のうち「キーを打つ瞬間には使用しない2指」を固定しておくと、さらにホームポジションを維持しやすくなると思います。


 同じく既に紹介されている「増田式キーボード練習法」について。ある程度覚えた後の練習用テキストとしては別に

がありますので、スピードアップを目指す場合にはこちらをお使いいただくのが良いかと思います。
 著者自身が電子メールで直接指導する「1ヵ月毎日コーチング」というものもあります。


 いずれにせよ、「タッチタイプを覚える」のは非常に苦労しますよね……extreaさんご自身が望む「正確さと打鍵速度」を得られる日が来る様願っています。
 以上、長々と失礼いたしました。

 本当は本文を「さらに1/4ぐらいに圧縮」したかったのですが、実は「既に1/3圧縮をかけている」ので、もうこれ以上は……要点を纏めて短く端的に、かつ的確に書けるような日はいつ来るのでしょうかorz


 それにしても、こう「中途半端に覚えていて、中途半端に紙が必要な時期」というのは非常にもどかしいですね……。
 私の場合は「半年単位で続いて半ば悪夢と化している」状態を何度か経験しているだけに、できれば「他の方は同じ失敗を回避できるように……」と考えてしまいます。
 でも、もしこれが「余計なお世話」であれば申し訳ない限りですし……うーん。