ShopU FILCO Folding Keyboard Papillon パピヨン FKB66PUが到着。

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 メモ。@2006年11月28日のとおりにやって、「左スペース=左親指」「¥=右親指」で、普通に飛鳥が使えました……よかった。
 姫踊子草/繭姫で問題なかったので、親指ひゅんQでも大丈夫かと。
 とはいえ、「Escapeキーが左手はるか外方」なのは個人的にかなり致命傷で……これならFnキーとのバインドで漢字キーに当ててあるほうが使いやすい気すらしますorz。


 このぐらい小さなキーボードになると、親指を置く場所は「DF間2段下」と「JK間2段下」が精一杯で、東芝ノートのような「D2段下」「K2段下」とかにシフトキーがあっても使いづらそうな感じ。
 「¥」キー下もスペースキー下と同じくふちが削ってあるので、「¥」キーをシフトキーとして使うことを許容できる人ならば、このキーボードのままでふつうに親指シフト入力できると思います。


 もしかすると、「¥」キー下のふちも削ってあるのは「親指シフト向けの特別な配慮」なのかも。下段のほかのキーについてはふちを削ってはいないので、親指シフトキーとして使えるキーは「左スペース・右スペース・¥」の3キーだけなのですよ。


 うーん……パンタグラフ支持に慣れすぎているせいもあってか結構打ちづらいですし、ちょっと微妙かなぁ……というのが正直な感想。
 ローマ字入力をするのならばこれぐらい小さいほうがかえって打ちやすい(運指範囲の広さを誤魔化すことが出来る)のだけれど、以前ぎっちょんさんが「(携帯電話用の親指シフトモデルを)買ったけれども使っていない」と書いていらした理由が、なんとな〜く解る気がしました。


 うーん……とはいえ、エミュレータが仮に出れば、状況は一変するのかも。
 W-ZERO3[es]のキーボードに限った話ではないですけど、全指タッチタイプが出来ないキーボードと比べればその差はとても大きいですし。


 ……そうだ、以下はローマ字入力で打ってみることにします。


 ためしに文字入力をローマ字入力に変えてみました。
 大体これくらいのキーサイズですと、私にとってはちょうど打ちやすいようです。ええと、ローマ字入力なら意外と快適……イヤ嘘ですごめんなさい、ローマ字入力にしても引っかかるところは同じ……というか、むしろ打鍵数が多い分だけイライラしてしまいますorz


 ……やっぱり戻すことにしますorz。


 んー、JISかな入力にすればいいのか?


 JISかな入力にしてみました。完全に忘れてしまったのでサイトメソッドで打っていますが、一部に変態配列がある&このキーボードではカナロックを掛けることが出来ないという点を除けば、とりあえずは使えるようです。


 ……いや、「ひらがな/かたかな/ローマ字」キーがない時点で間違ってますから〜orz
 (このキーボードが対象ユーザとして指名している)W-ZERO3[es]VAIO TYPE Uも、両方ともJISかな入力できるんですけどね……。


 うーん……どういうユーザ層に向けて製作されているのかが良く見えないキーボードなんですよね……。
 とりあえず、左手領域と右手領域の間が(接続用インターフェースを収容するために)3.5キー分空いているのは、慣れると意外といい感じかも。
 ふつう、小さなキーボードではどうしても打鍵時に狭苦しく感じるのですが、この間隔があるおかげで「ノートPCと同程度に間隔を取って打鍵できる」のはいいですね。ただのコンパクトキーボードではこうは行かないですから。

……で、キーボードをあけてみました。

 キートップは始めに全て除去してください……いや、別に除去しなくても大丈夫ですね。キーが飛ばないようにだけ注意を。
 それから、プラスチックの薄いふた(左手側コネクタ左隣・右手側フレキケーブル隣・右手側黄色キーのところ)は全てネジが隠れていますので、このプラふたは除去しなければなりません。カッター刃で軽く浮かせて、−ドライバでゆっくりはがしていくといいかも。


 キーボード左側のネジはUSBコネクタの左側に2つ(プラふたで隠れています)と右側に1つ、下のIC格納部に3つネジがありますので、これをはずします。
 次に、キーボードのツメは上左下に各2箇所ずつありますので、細身の−ドライバではがしてください……メンブレンシートを破壊しないように、ふち以外の場所に力を掛けないよう注意。


 キーボード右側のネジはフレキシブルケーブルの収容点(Hキーの左隣、プラで隠れています)に2つ、黄色いキー(プラで隠れています)のところに2つありますので、これをはずします。
 次に、キーボードのツメは上右下に各2箇所ずつありますので、細身の−ドライバではがしてください……メンブレンシートを破壊しないように、ふち以外の場所に力を掛けないよう注意。


 10個のネジは放っておくと必ず無くしてしまうので、キーボードが入っていた袋に入れて、セロテープなどで封をするなどしてまとめておくことをお勧めします。


 さて、制御基盤とメンブレンシートスイッチだけを取り出してみたのですが……うーん、このシート、どう見ても100μmないような^^;セロテープと同じぐらい……50μmとか、それぐらいのシートですね。
 シートスイッチのうち、導電性インクが塗られた部分は2枚折になっていて、その間に絶縁シート/スペーサ兼用のシートが挟まっている構成です。
 インパルスシールで2点ずつ接着されているようなので、ここは(接着部分の両脇を指で押さえつつ)脇から−ドライバを突っ込んで「そーっと」剥がします。たまに引き裂かれて傷が広がってしまう場合がある(樹脂に方向性があるらしい?)ので、1〜2ミリほど−ドライバを突っ込んでみて、よく確認して、もう一度突っ込んではがす……と、2段階ぐらいで剥がすほうがいいと思います。
 3枚重ねになっているので、一つの接着点につき2回剥がす必要があります。……って、最後まで書いたところで気づいたのですが、まず左手側は剥がさなくても良いです。それと、右手側も積層されているシートのうち「真ん中と下のシート間」のみを剥がせばOK(上シートと中シートの間は剥がさなくても良い)です……理由は「改造するべき場所が左手側下シートのみ」なので。


 ……で、メンブレンのパターンを見てみたのですが……左手スペースの側を何とかしようとしても、ほかに近いパターンがないから全然ダメっぽいですね。
 Tab線はえらく遠いマトリクスに配置されていますし、ほかに使えそうなキーもありません。
 一方で、右手スペース側は案外簡単かも。一番面白いのが「変換中カーソル末尾時」には使わない「Del」で、上のマトリックス線上ではスペースと共通&下のマトリックス線上ではスペースと平行に走っています。
 右手側メンブレンシートについて、下のマトリックス線で平行に走っている線のうち「スペースキーに行っている線を切って、Delキーに行っている線をスペースキー側にも行くように配線する」事で、右スペースキーをDelキーに置き換えることが出来ます。これによって、「左スペース=Space、右スペース=Del」と別々のキーコードを送出できるようになるので、いわゆる親指シフトキーボードとして使いつつ、かつ変換動作中には妙な挙動をせず、無変換時には文字のDelキーとして使うことが出来る……と、そういう感じになりそうです。


 ……って、書くのは簡単なのですけれども、実際にやるべきかどうかは迷いますね。
 特に私は「右スペースをスペース&変換として使いたい」のですが、これが出来ないっぽいところが気になっていたり。
 「左スペースをスペース&変換として使いたい」という方にとっては、上記の方法で全く問題なく対処できるものと思われます。

Memo.

 ほかの線とつなげるとどうなるか……というのを、右手側下シートに限って色々接続してテストしてみました。
 上シートについてはそのまま利用することを前提にしています。

  • 上シートの「Space」と、下シートの「¥」を接続……「F11」※PC用ブラウザでは「全画面」と同じ
  • 上シートの「Space」と、下シートの「Del」を接続……「Del」
  • 上シートの「Space」と、下シートの「_」を接続……「F6」※PC用IMEで利用。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「←」を接続……「↑」※PC用IMEで利用。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「↓」を接続……「Num 0」※単独使用時の挙動がNumLock次第で変わってしまう。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「→」を接続……「Suspend」※システムが利用。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「N」を接続……「H」※Hキーがらみの同時打鍵処理が全てコケる。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「M」を接続……「H」※Hキーがらみの同時打鍵処理が全てコケる。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「,」を接続……「F6」※PC用IMEで利用。
  • 上シートの「Space」と、下シートの「.」を接続……無反応。


 んー……、F11とF6は割り当てがあるので使えないですし、↑キーはカーソルが未変換文字列の先頭にカーソルが飛んでしまいますし、Suspendは絶対利用できないですし、「H」は文字キーなので利用できないですし、「Num 0」は結線変更しづらい(近隣の線にショートするかも……)ので微妙ですし……。
 安定した挙動を確保しようとすると、どうしても「右スペース」は「Del」にするしかないような感じです。

配線変更イメージ。

 ……配線用テープなどを手配していない(やるかどうかも不明)なので、とりあえず画像だけ貼ってみます。


 配線をカットするほうは簡単で、1mmほどの幅にわたってパターンをカットすれば確実です。カッターで一本切れ目を入れるだけですと、不安定に繋がったりする恐れがあるので注意。


 接続するほうが面倒なんですよね……。梱包用セロハンテープなどは経年劣化で容易にはがれてしまうので、経年劣化に強い(しかも薄い)テープを探さないといけません。
 経年劣化するテープとしては、ほかにも梱包用クラフトテープや梱包用布テープもダメで……って梱包用テープしか調べてないじゃないですか^^;。


 使えるテープが見つかったら、指示通り2箇所(ホントは1箇所でもいいのですが、念のため)に被るように「小さく切った」食品包装用のアルミ箔(家庭用の15μ程度のもの)を置いて、テープで動かないように固定します。
 導電性インクの●からなるべく遠い位置にアルミ箔とテープを配置するのがポイント。あまり近すぎると、上下に来る●同士が接触できず、キー入力に支障をきたす恐れがありますので。


 ……さて、ここからはどうしよう^^;。

写真にいたずら書きをしていて思ったのだけれど。

 TabletPC+WindowsJournalの組み合わせって、こういうときに使えて便利だよなーと、ふと感心してみたり。
 文字はフォントで入れるほうが綺麗だと思うのだけれど、カット位置の指定などは手書きでやるほうが簡単だし、プリントした写真に書くのと違って「文字だけを消して書き直す」のも容易だから……。
 うーん、普通のタブレットでは直感的に操作しづらい(ちょっとだけ慣れが必要)から、こういうときにはTabletPCが役立ちますね。
 #とはいえ、新品で買うと高いからなぁ……ナイスな中古品が入手できて幸運だったと、今でもそう思ってみたり。

しまった……。

 繭姫の「調査」に掛けることだけを考えてばらしてしまったから、まだW-ZERO3[es]での接続テストすらしていません。
 まぁ……いいか^^;。
 うーん……テープを探している間にShopUさんが仕上げてしまうだろうなぁ……。
 正直言って、ここから先のノウハウに関しては私は何も持ち合わせていないので……微妙。

最終的には。

 上下共に結線変更をすれば「変換や無変換を出せるかもしれない」のですが……さすがに調査するのも大変なので、とりあえず放置することに。