【指に宿る記憶】かえで携帯配列を改造して「カシス配列」と仮名をつけてみるテスト。

(参考:携帯入力関連2題についての質問)
(過去:今日のメモ。)
(過去:[【指に宿る記憶】かえで携帯配列を改造してみるテスト。)
(過去:【指に宿る記憶】かえで携帯配列、懲りることなく表現テスト。)
(過去:ポケベル入力を習得するためには何が必要なのか。)


 【指に宿る記憶】かえで携帯配列を改造してみるテスト。の続きです。手順etcはそのままなので、説明などは省略します。
 今日の対象鍵盤は、15キーの仮想鍵盤を持つFOMA D800iDS……なので、とりあえずは「鍵盤配列は暗記しなくともよい」という前提で配字します。
 1打鍵目は「遠目に」、2打鍵目は「近目に」見てください。


(例:「じゃんぷ」と入力するためには、37→86→0→98の順でボタンを押します。)

1:【 あ】 2:【 か】 3:【 さ】
←「わ」「ヴ」が規則外。
←2回同じキーを押すと、
 灰色の文字が出ます。
             その他のボタンも同様。
                 
4:【 た】 5:【 な】 6:【 は】
←「を」が規則外。
           
                 
7:【 ま】 8:【 や】 9:【 ら】
←【空】は空白文字(Space)
           
                 
*:【 い】 0:【 ん】 #:【 う】
                  ←【い】は1打鍵で「い」です。
                  ←【ん】は1打鍵で「ん」です。
                  ←【う】は1打鍵で「う」です。
                 
                 
*:【 か】 0:【 し】 #:【 す】
                  ←【か】は1打鍵で「か」です。
                  ←【し】は1打鍵で「し」です。
                  ←【す】は1打鍵で「す」です。
                 
                 

 打鍵数評価用のソースはいつも通りの「雑記打」のメモ。
 Kodama携帯配列に合わせて計算していた従来方法に準じて、今回もかぎかっこ2組合わせて4字を抜きました。
 かぎかっこ抜きで230文字、2.0打鍵方式ではちょうど460打鍵になります

──カシス配列から算出──
【1打鍵文字】1打鍵×59文字=59打鍵
いいいいいいいいいいいいいいうううううううううううんんんんんんんんんんかかかかかかかかかしししししししししすすすすすす
【2打鍵文字】2打鍵×171文字=342打鍵
、、、、、。。。。あああええおおおきききききくくくくくけけここここささせせそそたたたたたたちちつつつつてててててててととととととととななななななにににににねののののののははははははひひふふへほやゆよよらららりりりるるるるれれれれろまままままみみむめめももももわをををーーーゃゅゅょょょっっっっががががぎげごじじじじずだだだでででででどどばびぶ
……カシス配列では、合計で401打鍵


 ※【す(6回)】の代わりに【て(7回)】を1打鍵化すれば合計400打、【と(8回)】を1打鍵化すれば合計399打になります……が、【て(te)】【と(to)】とは異なり、【す(su/s)】には「母音が欠落」しがちな【です。(des.)】【ます。(mas.)】【ですが、(desga,)】【ますが、(masga,)】などの対応が必要なので、あえて【す(6回)】を優先しました。日本語の癖からすると、こうするほうが実使用時の「体感上の打鍵効率」はよくなるはずです。

 これで「230文字当たり401打鍵」≒「1.743478打/かな」。
 とりあえず「12キー15キーを文字用途にフル活用した場合、1.8打鍵のハードルはクリアできる」ということらしく。


 ちなみに、「雑記打」のメモ。に書いたとおり、サンプルを「JISX4063綴り(=一般的なパソコンでそのまま使われている)ローマ字入力」で入力すると、ちょうど【400打鍵】になります……ここが今回唯一のポイント。
 つまり、打鍵効率のみを考える場合は「スマートフォンにありがちな極小フルキーボードによるJISX4063綴りローマ字入力」を、わずか15キーの仮想鍵盤を採用した「FOMA D800iDSのハードウェア」で置換してしまうことが可能である……と、そういうことなのかも?いまいち自信がないですけど*1
 携帯ローマ字系の手法で同じことができるかどうかは不明ですが、計算して設計してみる価値があるかどうかは、私にはちょっと解らないですね……ローマ字系については最近ほとんどいじっていないので、勘が働かないのですよ。


 ついでに、ここから濁点分離して「濁点分離方式」についても計算してみることに。

 「゛」を分離すると63個ぐらいのカナになるから、二つ空く領域に「と」「゛」を突っ込むとすると……

  • 「ががががぎげごじじじじずだだだでででででどどばびぶ」を濁点分離するから、濁点は1打鍵の新規定義を使って……25打増加。
  • 「と(8+2=10)」の1打鍵化で……10打減少。

 ……これでも増えてしまうのか。結局ダメ、と。
 計算すると「401+25-10」なので、416打鍵。

 15キー鍵盤でも、まだ濁点分離方式よりは濁点分置方式のほうがコストメリットがある、と。


 ……うーん、なんだかすっきりしないです。
 やっぱり、解りやすさの不足/ルールの整理不十分感は残ってしまうようで、そのあたりが妙に気になってしまいます。
 とりあえずは思考実験のみ、ということで。

想定される使い方。

 鍵盤が縦方向に広いので、鍵盤を横に持って「親指2本で操作する」とよいかも。
 #本物のFOMA D800iDSは縦使いするべきだと思いますが、「カシス配列」では上3段と下2段の機能が明確に分かれていますので、横使いするほうが便利かも。

 
 【いうんかしす】は器用に動かない方の手で操作する方がいいと思います。
 器用に動く手は、ほかの9キーを担当するほうがいいと思います。
 それと、「いうん」は下側のキーでしか入力できませんが、「かしす」は上側でも下側でも入力できます。

仮名の由来。

 「か」「し」「す」を重複定義のまま残してしまったから……って、こんな理由でいいのだろうか……orz

ふと思ったのだけれど。

 ポケベル入力(=かえで携帯配列にも引き継がれている)での【す】=「33」という綴り方は、偶然とはいえ実によくできている定義だと思う。
 ……実際、「33」で入力できる【す】をわざわざ1打鍵化するべきかどうか、結構迷ったのです。
 タッチパネルということでそこにメリットが見出せるだろう……と考えましたが、「#の下を1回」押す方法でも、従来どおりの「3を2回押す方法」でも、どちらでも良さそうな気はします。

注意点。

 この入力法では「15個のキーを全て使ってしまう」ので、英字モードなどへの切替方法を提供するには、最下段にモードキー表示を追加するなどの対策が必要になってしまう点にご注意願います。
 個人的には、こういう端末でも「かえで携帯配列」ぐらいのやり方で十分なのではないかな……という気がしています^^;。

*1:JISX6004や月配列系が32キー近傍で叩き出している入力効率から考えると、15キーでの入力効率としては妥当な線なのかも。