ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!

 ……と叫んでみたのだけれど、私自身が第二色弱だから「色弱シミュレータ」の効果を確認できるかどうかは不明だし……うーん。
 ちなみに、以下の文章は「EIZO/L567」での表示検証は行わず、「Toshiba/DynabookSS M200 140/2X」の液晶パネルで表示させたものを見て言及することにします。
 #M200のパネルは私が見ると「全体が青に傾いて見える」ので、相当変なことを書いているかもしれません。


 できれば今回のプレゼントに関しては、「物理インターフェースや論理インターフェースなどを実際に設計している方(=色設計の主導権を持っている方)」にあたって欲しい気がします。


 ……で、とりあえずキーワードに書かれている案内にしたがって、一通りリンクを貼ってみることにします。


 http://www.youtube.com/watch?v=ZhOSQc4FZxg
 基準動画。
 冒頭の「EIZO」ロゴ……ではなくて、その横にある【◆(青:B)】【\(赤:R)】【/(緑:G)】に注目。
 この動画は、あなた自身に色弱や式網があるか否かに関わらず「貴方が普段見ている色」で表現されています。
 色とりどりのピーマン&りんご(?)、赤いイチゴ、ハンバーガー、ピザ、赤いイチゴ……という感じの順番ですな。


 http://www.youtube.com/watch?v=KUUBqKrMiuY
 色覚シミュレーション Protan型。
 冒頭の「EIZO」ロゴ……ではなくて、その横にある【◆(青:B)】【\(赤:R)】【/(緑:G)】に注目。私が見ると、【\(赤:R)】がほぼ黒に見えます。
 緑→青緑→青は再現されているが、青→【紫→赤→黄色】→緑あたりが不分別に近い状態になっています。
 全般的には、私から見ると「ものすごく違和感がある」ように見えます。


 http://www.youtube.com/watch?v=cN_3DZJ5rpQ
 色覚シミュレーション Deutan型。
 冒頭の「EIZO」ロゴ……ではなくて、その横にある【◆(青:B)】【\(赤:R)】【/(緑:G)】に注目。私が見ると、【\(赤:R)】が茶色に寄っていて、【/(緑:G)】が青に寄っている様に見えます。
 全般的には、私から見ると「明度が低い」ことを中心とした印象を受けますが、あまり標準動画とのハッキリとした差を感じ取れなかったりもします。


 うーん……色覚シミュレーションを通した後の「明るさ」が必ず減少しているあたりは微妙かも。
 実際には「見かけ上同じ明るさになるように」シミュレーションしないと、色の違いよりも明るさの違いにとらわれた印象を持ちかねないような気がします。
 目は耳ほどのダイナミックレンジは持ち合わせていないような気がしますが、それでも耳と同じく目にも「普段いる環境の明るさに順応する」方向での補正がかかっているはずなワケで、このあたりについては更なる調整が必要ではないかな……と感じました。

 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/15/news002.html
 冒頭のピーマンの写真……ほとんど見分けが付きません^^;。左のほうがくすんでいる様には見えるのですが、並べたりせずに1枚ずつ提示されたら「両方とも普通……かも?」と感じそうです。
 大量のカラーチップが載っているところでは……「灰色」と「淡い緑」の区別が付きづらいです(これはたぶんEIZO/L567で見れば区別できる類だと思う)。


 http://www.cudo.jp/sikumi/index.html
 このあたりの「呼び方」には色々ありましたね……。
 http://www.nig.ac.jp/color/mou.html
 この方のように「理詰めで【色盲】に決めたはいいが、結局世間様の語感には抗えず、最終的には【色弱】という呼びを使うことにした」という例もありますし。
 個人的には後者のほうが「筋が通っている」気がするもので……いっそのこと【色弱】を正式名とするのではなくて、【色覚弱者】を正式名(もちろん人に対するもの)として、略称および医学上の区別名として「色弱」を用いる……というあたりが、一番ぴたりと来るように思います。


 http://colorfilter.wickline.org/
 色変換シミュレータ……もともと今まで作った自作ページは「なるべく見づらくならないように」気をつけてきたつもりでした。
 ……が、一件だけいやな予感がしたので↓をテスト。
 http://www29.atwiki.jp/asuka-kana-layout/
 ……うーん、微妙かもしれないですね。
 とりあえず、一番下に注記を追加してきました。


 色の世界では、長年の言及が実って「色のバリアフリー化を目指す動き」が徐々に進行し始めているようです。
 こういう行動が本当の意味で成功する頃には「今を生きている人が全員土へと還っている」はずですが、どれだけ時間がかかるかを解っていてもなお「今からやらなきゃ、何時まで経っても変わらないままじゃん!」という意思を持って行動されている方がいるというのは、とても心強いものがあります。
 それにしても……こういう分野に首を突っ込んで、しっかり製品を世に送り出すあたりが、やっぱりナナオらしいですね。そういうポリシーはとても好きです。


 ……さて。
 「日本語入力法のバリアフリー化」は、一体どうやって達成すればいいのか……相変わらずハッキリとした答えは出ないものの、今のところ空想レベルでしかない日本語入力法のバリアフリー化案日本語入力練習法のバリアフリー化案については、まだまだ練り直しが必要かなぁ……という気も。
 こちらは「今を生きている人が全員土へと還って……」なんて程に遠い話ではなさそうで、仮に「イベントが起きるとすれば」四半世紀後〜半世紀後までの間に動きそうな予感がします。
 たぶんキッカケは「ケータイから先に使い慣れた世代が、働き盛りになった頃」に訪れるだろう……と。彼らはおそらく「何かに気づき、何かに不満を持つ」はずで、その頃の彼らにとって「ケータイの操作イメージを体で覚えているからこそ直感的に納得でき、かつ矛盾がない」説明を書き上げられるかどうかが、今からの勝負なのかもしれません。


 ……いや、そもそも「日本語入力法のバリアフリー化」という表現が「適切なのかどうか」という点からして再考する必要があるのかも?
 個人的には、日本語入力法に関するそれも「バリアフリー化」という視点で語るほうが「昔の論議を引きずることなく、本当に必要なことを可視化できる」のかも……と、そう感じていたりします。