親指シフト(NICOLA)をかえで化した、「かえでにこら」の配列を確定。

 ……評価打鍵をしてから確定する予定だったのですが、あまりにも「かえで化」をやりすぎて、評価打鍵をしても配列変更をできる余地がない状態に陥ってしまった(→配列を変更できない)ので、「かえでにこら」として配列を固定することにしました。


 配列は、かつての「OADG互換けん盤用改定テスト(かえであすか風味)案5」と同一なのですが、念のため再掲します。

【無シフト面】
。すかたせ ・きとは,、
けしうてさ ゆんいまる
 ひふへこ. ほそくつち

【同手シフト面】
れえりゃ よにみら
をあなゅ おのょっ
 ろーもや わぬねむめ

【逆シフト面】
×ずがだぜ ×ぎどば××
げじヴでざ ぱぴぷぺぽ
 びぶべご× ぼぞぐづぢ

 2008年1月15日6:49:21追記──すみません、大ボケをかましていて落ちた文字を追記しました。
 無シフト面D6……「・」を割り当て。


 mikadoさんのmeasure.cgiを通して得た雑感からすると、

  • 創作文の代用例である「めくらにじ」*1については、NICOLAよりもパフォーマンスはよいかもしれない。
  • データインプット文の代用例*2である「辞書データ」については、NICOLAよりもパフォーマンスが悪い。
  • JISキーボードで打つ場合の無理が、ある程度は除去できている。

……という、大体予想通りの結果が得られるようです。
 ちょっと今はFTPにアクセスできないので、掲示はしませんけれども。


 うーん……一ヶ月半どころか14日*3で確定してしまうとは……微妙ですorz。
 あとは「実際の評価打鍵をするかどうか」ですけれども、これについてはまだ悩んでいたり……うーん。

運用方法についてのメモ。

 この配列は、親指ひゅんQなどを始めとした「親指シフトエミュレータ」を用いて実装します。
 連続シフトで運用するわけではないため、やまぶきや姫踊子草/繭姫などでなくとも、親指シフトエミュレータであって、かつ配列変更がサポートされていれば、どのエミュレータでも使えます。


 記号配列部分については弄らずに配列を変更しましたので、これらはNICOLA(親指シフト)のものをそのまま流用してください。

「かえでにこら」の立場。

 141Fさんが小梅配列について「その先の親指シフト」を掲げていらっしゃるあたりとは、だいぶ立ち位置が異なる配列なので……うーん、かえでにこらについては「その前の親指シフト」というべきなのかも?
 効率追求についてはばっさりと捨てて*4、とりあえず「低頻度かなを中心とした、忘れてしまいがちなかなに対する忘れにくさを重視した」構造ですし。


 NICOLAについては、いまのところは「使ってみて合わなかった」という話はチラッと聞くことはあっても、「使ってみて覚えられなかった」という話はまだあまり聞いていないもので、かえでにこらの出番があるのかどうかは解りませんが……そういう問題がいざ出たときに「練習するしかねぇよ!」という以外の選択肢を提示できるといいなぁ……というところの理由が主で、「かえでにこら」を作ってみたという感じです。


 できれば「かえであすか」と同様に、「かえでにこら」についても出番がなければよいのですが、説明用の材料として使うにはどうしても「かえでにこら」のようなものがいつかは必要になってしまいますし……。
 評価打鍵をしてみて、もしも「東芝ノートで問題なく使える」ようであれば、そのうち(またもや説明用途オンリーとして)かえでにこらWikiを作ることになるかもしれません。


 いずれにせよ、親指シフト方式の火が消えないようにするためには、片っ端からできることを見つけていかないと厳しい気もするので……「かえでにこら」の今後については、何か作戦を練らないとまずいのかも?いや、普段から作戦など練らずに突っ走っているから、それは無理かorz。

*1:この分野ではかなの出現頻度があまり大きく平文からずれたりはしないので、かな系入力法が全般的に無難な性能を発揮しやすい。

*2:この分野ではかなの出現頻度が漢音寄りに大きく傾くので、M式を始めとした「漢音拡張ローマ字入力」が最大効率を発揮しやすい。

*3:もともとこの話は、元旦に書いた【(メモ)どのくらい打っていれば、鍵盤配列は忘れないのだろうか……?】から来ているので、とりあえずは半月ということで。実際には今月9日のメモから開発(?)をはじめたので、厳密に言えば5日で完成した……というべきなのかもしれません。

*4:これは私が設計・調整する配列については「いつものこと」だったりしますね^^;。私は能率改善の方向で努力しても結果を出せそうにはないので、結局はこういう方向に落ち着くんですよね……。

全図解トヨタ生産工場のしくみ

(未来:トヨタ プロダクションシステム―その理論と体系をつまみ読み中。)
(未来:クォリティ管理の鉄則。)


全図解トヨタ生産工場のしくみ

全図解トヨタ生産工場のしくみ

 つかみ部分は◎。図解も本文もかなりスッキリとしていて読みやすいと思う。
 まだぱらぱらとめくっただけなのだけれど、不安に感じる要素はない感じ。
 正直言って、ようやく「大野方式の次に来るもの」を見つけた気もする。
トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

大野耐一の現場経営

大野耐一の現場経営

 これらの本で記された「改善」(改善ではない)の姿を、きちんと示してくれているかも……時間を取れ次第、精読したいところ。


 ただし、書籍やマンガを作るうえできわめて基本的な「のど」を理解していない……何考えてンですかorz。
 おかげで、一番始めの「目次」下部を見るために、めいいっぱいのどの部分を押し開いて見る羽目になりました。
 この領域には、文字はおろか「のど付近での縦線」「斜め方向の線」すら入れてはいけません。
 同じく「のど」の使い方を間違っているのはpp.12-13,18-19,22-23,28-29,32-33,34-35,52-53,54-55,60-61,64-65,70-71,96-97,98-99,104-105,108-109,110-111,122-123と広範囲にわたっていて……こいつは著者がごり押しした結果なのか、あるいは出版社側で原稿の割付をミスったのか。
 初版第一刷ではありがち?なことだけに、次の第2版では直っていてほしいところです。

2008年1月15日5:07:14追記。

 全部読んだ!
 ……かなりいい感じ。いろいろな意味で「かなり正直に」物事が記述された本だと思う。
 紙かんばんと電子かんばんのつながりもうまく表現されているし、「どうして他の会社では(トヨタOBを突っ込んでもなお)トヨタ式が成功しにくいのか」という点もズバッと書いているところが素晴らしくナイス。


 それと、モラル&モチベーションを保つための「仕掛け」がきちんと整備されているというのは面白いですね……この「気力ではなく仕掛けこそ重要」というあたりは、勝間さんが実践しているらしき

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

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無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

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の話ときれいにつながっていて、読んでいて思わず納得しました。
 やる気を維持できる「仕掛けがある」し、やる気を奮い立たせるために「人への投資を惜しまない」からこそうまく行く、というのは、分野を違えてもまるで変わらない共通のポイントなんだなぁ……と。


 ……まー、ヒラのうちはできることなど限られてるけど、いつかは実践してみたいですね。
 それこそ「この人のためならがんばれる!」なんていわれる人間になるのは(私には永遠に)無理だと思うけれども、「このシステムのためならがんばれる!」といわれるシステムを構築することはできる可能性がありそう(少なくともゼロではないと思う)なので、そういう「大きなやりがいを実感できる作業システムの構築」というのは、いつか行ってみたいものです。


 いままでは、工業系に限って言えば

トヨタ生産方式――脱規模の経営をめざして

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大野耐一の現場経営

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のほかに薦めることができるものがなかったのですが、今後は
全図解トヨタ生産工場のしくみ

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もセットにして良さそうな気がしてきました……残りの本はまだ読んでいないので、このあたりはもしかすると変わるかもしれませんが、とにかく現状では「おすすめ!」の一言に尽きます。