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はてスタの色識別性が改善されるまでの間、私ははてスタ捨て場にカラースターを捨てます。

【注意】この日記に出てくる「運指(最適化)」という語はほぼ、タイパーさんが表現するところの
「ワード(最適化)」のことを指し示しています
……表現間違いをなくすために、現在訓練中です。

2009年02月02日 月曜日

Re:Re:勝間和代さんに物申す 親指シフト(@司法書士小林亮介の日々勉強)

(言及:Re: 勝間和代さんに物申す 親指シフト(@司法書士小林亮介の日々勉強): 親指シフトウォッチ)

 記事の趣旨に合わないトラックバックだとは思いつつ、とりあえず思ったことをつらつらと書いています。

 議論の足しにならないようでしたら、そちら側で受信されたトラックバックを外していただいて構いません(実際、トラックバックしていいのだろうか……と悩んだもので)。

 「反親指シフト運動」との時期関係はわからないのですが、8年前の月刊アスキーあたりに載っていた意見広告( http://www.oyayubi-user.gr.jp/opinion.htm )に対しては、酷く嫌な印象を受けたことを、今でもよく覚えています。

 「JISかなとQwertyロマかなを攻撃すれば、親指シフトの優位性が認められるはずだ!」という色の濃い一連の言及がなされたことによって、「新しい選択肢としてNICOLAを増やすべき」という、発展可能性がある言論の芽を「NICOLA自らが摘み取ってしまった」のではないか……と、今ではそう考えていたりします。


 NICOLA意見広告が終盤に差し掛かったころ、鈴見咲さんの意見表明( http://suzumizaki.at.infoseek.co.jp/himeodorikosou/20020225.html )が発表された……というのは、個人的にはとても興味深いところだと思います。

 私はこの記事をしばらくたってから読んだのですが、当時「(練習するためのモチベーションを確保するために)以前使っていた入力法に付いてダメ出しするよりほかに、よい方法を持っていなかった(たとえば、 http://www.eurus.dti.ne.jp/~yfi/touchtype_asuka.html )」私にとっては、とても印象に残る記事でした。

 もともと「毒を吐いた後には必ず凹む」性格なもので、毒を吐かずに納得できる説明を求めていた私にとって、鈴見咲さんによる意見表明には「そうそう、まさにこれだよ!」と感じました。


 基本的に、【どの入力法を好んで使っているか】にかかわらず、【排他主義的に特定の入力法を推す】というのは、とてもじゃないですけど好きにはなれないなぁ……というのが、今の私にとっての偽らざる想いです。

 もともと日本語入力法は「利き手などを含む手指の運動機能に関するスペックと、日本語入力に対して望む機能」によって、その理想の姿が大きく変わってくるものだ(≒万人が納得できる配列など存在しない)と思います。


 私個人は、自分が作った入力法についての注意喚起を、それぞれの配列ごとに書いてきた気がします。たとえば「かえであすか」については、(飛鳥カナ配列のような752万文字/年での利用など想定しておらず)100万打鍵/年より高い頻度での利用について対応していないこと・右利き向けに偏った調整をしていること・左利き向けの反転配列については評価打鍵をしていないこと……など。

 こういった「弱みもきちんと見せる」方針が正しいのかどうかはわからない……のですが、実際にこの方針が使われた他配列に関する解説(たとえば、 http://homepage2.nifty.com/61degc/reports/koume/index.html や、http://keybor.web.fc2.com/index.html など)を見る限り、こういった「弱みもきちんと見せる」方針を取るほうが、他の配列との比較をやりやすくなるんだな……という印象を受けました。

 #例の「新しいキーボード配列のJIS化」な件についても、このあたりの事情を詰め込む形で、「そういうおまえを、わしゃ食った」という昔話を参考にしたストーリーを作りました。


 ……と、脱線しまくっていたので話を戻します。


 Qwertyローマ字入力については、「入力効率がケータイ並に悪い」というデメリットを覚悟したのかどうかは不明ながら、「どこの端末でも使える、最大公約数としての入力法」として考案されたはずで、そしてその読みどおりに普及した……という経緯をたどったのであろうと解釈しています。

 それと、Qwertyローマ字入力には「他の入力法と並行的に使っても、互いに干渉しあうことが少ない」という特徴もあるようですから、今後も「後方互換性」を確保するために残り続けるのではないかという気もしています。

 また、今後のシェアについては「両手を要するQwertyローマ字入力よりも、似た効率なら片手でかな入力できるケータイのほうがアクセシビリティがあっていいじゃん!」という世代が実権を握るまでの20年弱については、安定したユーザ層を確保できるだろうと踏んでいます。

 もともとは「おもちゃ+α」程度だったパソコンが、使い手の高齢化に伴って仕事活用されだした……という経緯があるだけに、ケータイについても同様に「歴史は繰り返される」原則に従って、仕事の主要位置を占める時代が来るだろうとにらんでいます。


 JIS X6002かな入力については、そもそも「JISかな入力を経由する、イネブルハードウェア(障害者用のキーボードなど)」が利用していたりする事実もあって、すでに「JISかな入力者だけのインターフェースではない」という問題があります。

 したがって、こちらは配列そのものの利用者がいるかどうかにかかわらず「かな入力デバイス用のインターフェースとして」残り続けるだろうと思います。


 英「字」入力については……うーむ、Qwertyロマかな経由で覚えたはいいのですが、私はもともと英「文」を打つ機会がないので……MS-DOS管理をする機会がなくなり、URLを手打ちする必要もなくなってしまった現在としては、あんまり役にはたっていないかも、というのが実感です。

 英「文」入力としてのQwertyを覚えられれば便利だろうなぁ……という気はしますが、英「字」入力としてのQwertyを覚えても英「文」入力メリットがあるとは思えない(もともとタイピングは「複数キー単位での打鍵ストリームを指に教える」ことで実用域になり、QwertyロマかなではQwerty英字のストリームを網羅できない&出現頻度も違う)ので、そのあたりが微妙だと思います。


 あと、勝間さんの真意を理解しようとする場合、それこそ勝間さんのように「ローマ字入力・JISかな入力・花・親指シフト」を試した上で、最終的に何かを選択する……といったプロセス経験することが必要なのかもしれません。

 ここはイマドキなら、それこそ以下の4パターンから選択する……とか。

 これでも全然選択肢を網羅してはいないのですが、何もしないよりは近づける可能性がある……のかも、と。


 ……以上、えらく長い駄文で失礼いたしました。

gicchongicchon 2009/02/02 23:08 かえでさん、トラバありがとうございます。まったく問題ないですよ、というより大変関係あることなので感謝しています。

標準化というのはある意味で社会的な認知なので、親指シフトが良いと思っている人にとっては当然あってしかるべきことだという思いがあるのでしょう。もちろん、それを決めるのは究極的には親指シフトの側ではなく、社会が決めることですから、それなりに受け入れられる理屈で説得できなければいけないのでしょう。それができなかったのは親指シフト側の力不足といわざるを得ないでしょう。

その上で、私はかえでさんの提案である「『キー入力入れ換えソフト』のJIS規格化を目指して」というのには違和感があります。それはコンセプトとしてあまりにも広すぎて規格とする利益がないと思うからです。

最近JISX4064:2002「仮名漢字変換システムの基本機能」を買ってきて読んでいてなるほどと思ったことがあります。ご承知の通り、本規格では規格本体には論理キーと物理キーとの対応は規定されておらず、付属書に(参考)としてOADG109A型キーボードとNICOLAキーボードが掲げられています。ちなみに、これは文字部分の配列については実は何も言っておらず、図に示されているだけとなっています。

これの解説に「デファクトキーボードの参照」というのがあって、「この規格では,キーボードとの対応関係をOADGキーボード及びNICOLAキーボードに関して示している。これは,実際に現在も複数の企業で用いられているデファクトスタンダード規格がこれら二つ以外に見つからなかったことによる。」とされています。ここでは、実際に使われているという事実が重要な決め手になっています。

何が言いたかったかというと、社会的な認知が必要ならば社会で受け入れられるようにならなければいけないという、言ってみれば身も蓋もないことになってしまいます。

親指シフトのコミュニティーの力不足は、社会的な認知を受けるために必要な、リアル世界での仁義に対して認識が不足しているためではないかと勝手に思っています。「JISかなとQwertyロマかなを攻撃すれば、親指シフトの優位性が認められるはずだ!」という風に行動していると外部から思われるというのは、運動論としてはまったくまずく未熟さをさらけ出しています。

こうした「思い上がり」(あえてこのような表現を使いましょう)は、一方で正当な批判に対して適切な対応をしないことになります。「弱みもきちんと見せる」などということは到底やる勇気がありません。

リアル世界を変えるためにはそれなりの手順と仁義を心得ていなければできません。特に人を動かして目的を達成しようとするのだったら組織としてのガバナンスも必要です。

親指シフトを社会的に認知させようと運動するのだったらそれなりの覚悟を持ってやらなければなりません。そうしたものがなければ少なくとも人を巻き込んではやるべきではないというのは世間の常識なのだと思います。

まとまりのない文で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

maple_magicianmaple_magician 2009/02/03 01:41  「結局、けん盤配列を決めるのは世間様だ」という点、まさにその通りですよね……。
 今ではぎっちょんさんによる宣伝スタンスがあり、勝間さんの件などもあって、現時点ではややこしい方向に誤解されることも少ないようですし……シェア自体も緩やかな回復基調にある様に感じています。

 いっぽうで、当時の方々が「ああいう言及方法を取ってしまった」こと自体は、実際理解できないわけではない……のですが、今になって思えば「力を入れる方向性を誤っていた」のかも……と感じていたりします。
 http://www.massangeana.com/mas/charsets/oyayubi.htm をこの視点で眺めると、いわば「アレルギー」とも言うべき状況であったように思えます……当時は「まだ自由に試せる配列が多くはなかった頃に特有の、特殊な空気」があったのかもしれません。

 ちなみに、私が「HMIとして、けん盤配列そのものを直接的に規格化すること」に否定的なのは、「時代の流行り廃りに影響されて、特定配列(を経由する入力法をも含む)の利用者が困る、という時代を終わらせたい」という思いも含んでいます。
 たとえば「親指ひゅんQ」などを始めとしたいくつかのエミュレータは、現時点において「JIS X6002があるからこそ動く」ように設計されているはずです。
 親指シフターさんならプログラマさんがたくさんいらっしゃるでしょうから、たとえJIS X6002が廃止されようとしても困らない……のかもしれませんが、世の中そう豊富なリソースに恵まれた方ばかりではないはずでして。
 こういったところの保護策が欠落してしまうと、規格が決まりかけたときに横槍が入ったり……というややこしい問題が出るのではないかと危惧していて、ああいう提案以外に選択肢がなさそうだという結論に至っています。

 そういえば……一つ気になることがありまして。
---------
「この規格は, 仮名漢字変換システムが備えなければならない基本機能を規定する。
この規格は, 仮名漢字変換システムの応用プログラムインターフェースは規定しない。
また, この規格の附属書 (参考) に, この規格で規定する仮名漢字変換システムの基本機能と国内で複数の企業によって実装されているキーボードとの対応を示す。」
(from http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/cgi-bin/oyayubi.cgi?mode=alk&page=40 )
---------
 この「素案公開レビュー」にあった後半部分について、http://www.jisc.go.jp/ から閲覧できる「http://www.jisc.go.jp/」テキストでは欠落しているようです…… http://www.webstore.jsa.or.jp/ から購入できるテキストでは欠落せずに残っているのでしょうか。
 #もしそうであれば、スキャンミスなどでJISC側が更新しそびれている可能性もありますから、JISCあてに問い合わせてみる必要があるのかも知れないですね……。

gicchongicchon 2009/02/03 20:48 「『素案公開レビュー」にあった後半部分」は、きちんと載っています。前半部分と少し離れたところ(本文の2ページ)にある「備考」として、「この規格の付属書2(参考)に,この規格で規定する仮名漢字変換システムの基本機能と国内で複数の企業によって実装されているキーボードとの対応を示す。」ということで出ています。

maple_magicianmaple_magician 2009/02/04 00:46   お教え頂きありがとうございます!無事確認できました。
 「1.適用範囲」から、「3.定義」へと移っていたんですね……なるほど、ここに書かれていれば、確かにしっくりと来ます。
 お騒がせしてすみませんです……。

maple_magicianmaple_magician 2009/02/11 13:57  ……そういえば。
 私の提案(というか、ほぼ鈴見咲さんの提案のまま)についてですが、他にも以下のようなドキュメントが公開されています。
http://www.ccad.sist.chukyo-u.ac.jp/~mito/yamada/chap7/1/index.htm
 参考になるかどうかは不明ながら、ひとまず。

gicchongicchon 2009/02/11 21:56 身も蓋もないまとめをしてしまえば「何が本質的で社会的に意味があることなのか」をどう考えるかという問題なのだと思います。
「個人が入力方法を選べるようにするべき」というのは間違いないのですが「自由に選べるようにすることを規格化する」というのは正直しっくりこないわけです。もちろん、そうではなくて「自由に選べるようにできるような仕組みを規格化する」ということなんだ、ということは理解しているつもりですが。
私自身は、NICOLAが少なくとも企業レベルでサポートされている程度に使われているのだから、配列として規格化、ないしはそれと同様な社会的認知があってしかるべきだと思っているわけです。この論理が世間的に通用するかどうかが問題なので、私は理解してもらえるようにささやかながら努力はしていますが、最終的にはそれは私が決める話ではない、ということではないでしょうか。

maple_magicianmaple_magician 2009/02/11 23:07  うーむ……本件は「市場にお任せする」と、そういう方向でいくしかなさそうですね。

gicchongicchon 2009/02/12 20:59 市場「も」社会的認知の一つの指標というところでしょうかね。現在の市場シェアだけで議論するんだったら親指シフトなんてやってられない(笑)。

maple_magicianmaple_magician 2009/02/14 18:44  そのために【シェアに関係なく使える仕掛け】が役立つのですよ(笑)とか言ってみるテスト……いや、「(笑)」の部分は除外するとして。
 私個人としては、NICOLAに関して「実装方法にはこだわらずに、とにかく【一番速く実現できる】可能性がある方法」を探していこうとしていまして、そういったところにアレを使えばいいのでは……といった考えを持っています。
 (仮に、ですが)私の提案がそのまま通れば、NICOLA-J/NICOLA-A/NICOLA-Fの3種配列は「必ず実装するべき配列定義」の中に含まれます。あとは http://konikoni.org/JIS/index.html のルールに従って「時間と金をかけて選ばれた配列」が追加される……という感じになるはずです。

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