砂漠最終日

砂漠も今日が最終日。
今日は一番有名だという「泣く牛」の岩刻画を見る。

緑豊かな土地が、砂漠に変わり、仲間もいなくなって泣いている牛の絵だという。
人類に対する警鐘なのかもしれない。

史跡の周りはこんなふうに石ころで囲ってある。

ヨーロッパ人が拓本を取るため、薬品を使ったりして、
色が変わってしまった刻画もある。

監視員もいないところで、史跡を守るのは難しいことだと思う。

この近くで昼食。
なんだか得体の知れなかったシェフが、意外とおもしろい人だった。
彼は車の故障に関してはマッタクノータッチ。
自分の仕事は料理だけと思っている人だった。

ここでシェフとキッチン・カーのドライバー、アポロとお別れ。
アポロはお茶を入れることに命をかけているようだった。


そして「ポリ缶ドラム」の名手。


その後先日見損なった「エルグ・アドメールの大砂丘」を見る。

写真をプリントしてみたけれど、あの大きさはとても表せないとガッカリした。

昔見た「目には目を」という映画を思い出す。
町を目指して必死に砂丘を登る主人公(クルト・ユルゲンス)。
しかしカメラが上昇しても、視界の限りは裁くばかり・・・
とても怖いラストシーンだった。