海月姫 第8話『ミリオンダラー・ベイビーズ』

天水館買い取りのためにフリーマーケットに出向いた月海と蔵ノ介。持ち込んだ食器などは売れなかったが、月海が作ったクラゲのぬいぐるみが好評で、急遽アマーズの面々を呼び出し現地製作(笑) 上々の売り上げになんとか活路を見出したような気分の蔵ノ介は、その夜(ボロの)ベールをまとって月明かりに浮かぶ月海の姿に心を奪われてしまった、というお話。
前回の感想で「残り6話」と書きましたが、実際は前回終了時で「残り4話」だったようでございます。う〜ん、ますます不安が(笑)
長ければ良いというものではございませんし、コンパクトだから一点集中で作品を仕立てられるという利点がある事は理解できるのでございますが、これだけ魅力的な登場人物が用意されていて、それらの人物各々が色々な過去を抱えていることが匂わされて、さらに物語自体も一筋縄では行かなそうに見えておりますのでバタバタと終幕を迎えるのは勘弁して頂きたいものでございます。
月海の修に対する想い、そんな月海に惹かれて行く蔵ノ介、そして迷走中(笑)の修。三者三様の恋の行方も気になるのですが、アマーズの活躍ももっと見ていたい。そう思えるだけの作りでございますので、11話というシリーズは短すぎるような…。
内容。
お話はコメディをつなぎに実にテンポよく作られておりまして、大森監督の手際の良さが光っております。それでありながら「月明かりに…」のシーンでの月海と蔵ノ介の「間」の取り方の絶妙さ。どこに焦点を当てるのか、そのために必要なゼロ時間(笑)をどう使うのか。抜群の安定感でございますね。
あー、ですがやはり天水館を購入するための資金集めを、チマチマしたところから見せているのは、ね。いくらなんでもそのスピードではお金たまりませんから。