神様のメモ帳 Page.9『あの夏の21球』

ナルミたちがお気に入りのゲーセンの存続を賭けて、顔見知りのヤクザ・ネモと野球対決したお話。
うん、これくらい罪のないお話の方が作品としては楽しめます。純朴(?)な高校生と暗黒街を無理矢理結び付けようとするから色々と無理が生じてしまうと思うのですよ。
今回はネタフリから始まって、ネモの三十年前の記憶が誰かの手によって記録として残っていたというオチまでスムーズに進行しておりまして、幕間のお話としては良かったです。
もっとも、決め球が分かっていたから打てたというオチの前に、園芸部の運動神経を描いておきませんと納得できかねる流れかと。
多少でも野球をかじった事のある人間であれば、高校野球経験者の球が(たとえ30年後であっても)そう簡単に打てないってことは周知の事実でございますから。
アリスの振り逃げもそうでして、キャッチャーに指示すればいいだけなんですから、その辺の脚本は問題かな?
まあ総じて詰め込み過ぎなのですが、この話で2話使うというのも難しいでしょうし、…色々と難しいですね。