シュタインズ・ゲート #23『境界面上のシュタインズゲート -Open The Steins Gate-』

世界大戦を回避するため紅莉栖の命を救おうと、岡部は鈴羽と共に過去へ。だがそこで知ったのは自分自身が紅莉栖を殺してしまった(!)事実だった。打ちのめされて現代に戻った岡部は、というお話。
先週は「紅莉栖を殺した者の正体が最後まで分からなかった」と書きましたが、これが最後の鍵だったのですね。「見落とし」などではなくて良かった(笑)
そしてこんかいのラスト数分の怒涛の展開に泣きました(笑) ただ、これまで本作を視聴していて泣いたのとは全く意味が違いまして、今までは辛く悲しいキャラたちの生き様に同情や憐憫の涙だったのですが、今回は感動の涙でございます。
「無邪気に厨二病を演じ、新しい玩具(タイムリープマシン)を手に入れて調子に乗って遊んでいた鳳凰院凶真」「そのツケを払いながら苦悶し絶望した岡部倫太郎」という過程を
これでもかっ!
というくらい描いてきて、最後の最後に「全てを飲み込んだうえで鳳凰院凶真を演じる岡部倫太郎」の高らかな宣言という構成に感激してしまったのでございます。
なんという開放感!何というカッコよさ!
この場面だけを描いてもそれは単なる厨二回帰でしかありませんで、此処へ至る細い長い道のりを丁寧に描いて来たからこそこの感動が生じるのであります。…花田先生、上手い構成じゃありませんかっ!
最近のアニメを観ていても久しく感じなかった「燃える」シーンでございました。
その前段のまゆしぃが岡部に活を入れるところも胸が熱くなりましてねぇ(笑) あそこで岡部に活を入れられるのは彼女を置いて他にはない訳で、岡部にしてみればまゆりを「救った」つもりなのかもしれませんが、本当に救われたのは岡部の方。彼女が生きている意味はこのためにあったという証明でございます。
…いや、どちらかが救ったという問題ではなく、全てはこの時のためで人は誰かと繋がっているという事なんでしょう。
さて狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真最後の戦いの行方はいかなる結末となるでしょうか。