あまんちゅ! 第12話『蒼い世界のコト』

てこたちが海洋実習したお話。
海底から立ち上る気泡が美しく、これ手描きだと中々上手く行かない部分ですよねぇ。上手すぎる人ですと主張されすぎますし、下手な人だとただの泡になってしまいますから。
主張しすぎず存在感のある泡。案外難しいものですが、この辺はCGの良いところでございますね。
最終回。
てことぴかりの物語はまだ始まったばかりなのですが、迷いのなくなったてこ、共に喜んでくれる友を得たぴかりの行く先は豊かなものになること間違い無しでございますので、此処で幕引きされても問題はございません。
見知らぬ「場所」は不安が大きいけれど、行って確認してみなければ何もわからない。だから不安を抱えながらもまず行ってみよう。そこは想像を超えた何かが待っていてくれるはずだから。
…若者にだけある特権のような気がしておりまして、おっさんは郷愁しか感じないという寂しい結論なのですが、おっさんだからこそその寂しさを楽しめると考えれば悪くないのかもしれませんね(笑)
淡々と流れる時間の中で少女たちの僅かな成長が描かれただけでしたが、日々の中には素晴らしい物語が隠されていると再認識させてくれまして、佐藤監督の面目躍如でございましたね。
美しい風景とメリハリのある作画に穏やかな音楽。良い作品でございました。