フィンランド紀行−④ 世界遺産の島 スオメンリンナへ

船でたった15分。 それでもいくつもの島の間を通り抜けて要塞の島『スオメンリンナ』へ行って来ました。  ヘルシンキ近郊(市内?)唯一の世界遺産です。
この要塞は、1748年にロシアの境界を危惧したスウェーデンによって築城されたそうな。 (当時フィンランドスウェーデン領)。 
フィンランドという国はスウェーデンからもロシアからも侵略をされる歴史だったのだ。という背景もあって、公用語フィンランド語とスウェーデン語。 誰もが英語を上手に話すのに、英語の表示がない。 地名なんかもややこしい、この島も「ソーメリンナ」と聞こえる。 私は勝手に「そうめん島」と呼んでいた・・・。
そんな苦難も、今は市民に人気の遠足ポイント。 要塞の名残の城壁や大砲を散歩しながら眺めることができる。 開放的な自然環境と落ち着いた雰囲気、楽しめます。 ゆっくりお茶や食事をしたり(カフェ・レストランがいろいろ)、読書もお昼寝もいい感じ。 
それにしても、何て気持ちがいいんだろう・・・。 このときはうす曇だったけれど、途中からお日様燦々、歩いても歩いても疲れない。 湿気がまるでないのだ!
  
  
スオメンリンナ要塞には、のどかで美しい・・・(歩いて周るだけなら1時間ぐらい)
午後は美術館を回った。
最初に、国立現代美術館キアズマ、娘が大期待していたところ。 う〜ん、面白い。 建物も展示もショップのセンスも時間を忘れる・・・(滞在中 3度もここへは来た)。
  
*国立現代美術館キアズマ・・・現在建物外壁はマリメッコとのコラボでこのとおり
次に、デザイン美術館。 古い建物をリフォームして開館。 フィンランドのデザイナーによる家具、食器、照明などが展示されている。 ちょうどイッタラの125周年を記念したガラス・アーティストの作品展が開催されていて、アールトやサルパネヴァ、ヴィルッカラなどの作品に感激! 気に入っていたのに割ってしまったグラス類たちと30年ぶりに再会・・・感無量。
センスのよい暮らしを学びたかったら、北欧だよ。 フィンランドの知的でシャープ、 それでいて遊び心のあるデザインに会いに行くべし!
次の日へ続く