ヒルトンホテルの思い出

もう12月になった。 1年の早さはその質とどういう関係なんだろう・・・と考えているうちに今日も暮れた・・・。 こんな調子でどんどん歳をとっていくのか・・・。
TVのニュースで昨日(11/30)でキャピタル東急ホテルの閉店したことを報じていた。ここはやはり「東京ヒルトン」だろう。 本当にいいホテルで大好きだった。 上京の度によく泊まった。 東京に住むようになってからは宿泊したことはなかったが、友人と 食事にお茶にとよく利用したし、家族と週末の朝ごはんにもよく出かけた。 そう広くはない庭園だったけれど、鯉がゆったりと泳ぐ池を眺める席を取ってもらった。  父の定宿・千鳥が淵の「フェアモントホテル」もとっくになくなり、この規模の小さなホテルは土地の高度利用に合わなくなったのだろう・・・(とくに半蔵門線が開通してからは駅の真上で便利になったのも、次の土地利用へとつながっていったのだと思う) 
でも、何といっても一番の想い出は娘が初めて歩いた場所なのだ。 狭いオウチでは不安だったのか(?)なかなか歩こうとしない子だったのに、このホテルの赤い絨毯の上で最初の1歩2歩3歩…と歩いたのだった。 周りの宿泊者(ここはアメリカ人がほとんだった)から拍手をもらって、得意そうに立ち上がったと思ったら、次はもう端から端までしっかりと歩いたのだった。
それもこれも含めて、ヒルトンは一番よく利用するホテルとなり、今もずっとメンバーを維持している。 最近はウェスティンも併用だけれど、ごひいきの原点はここ東京ヒルトンにあったのだ。 その後ヒルトンは東急ホテルとの関係もあって、新宿副都心へ移り、ディズニーランドの近くにも出来て、昨年のコンラッド東京へとつながる。 ホテルが普通の生活の中に入っているけれど、いまも特別なハレの場所(その空間・ゴージャス感)を感じるのが大好きなのです。 
理想は『ホテル暮らし』。 娘が幼かった頃は疲れる遠出(まして海外など)はしないで、一番手軽なリゾートとしてお正月や夏休みに滞在したものだった・・・。 赤ん坊連れの旅気分には本当によかった。 いつの間にかそんな機会もだんだん減り、最近では淡路島のウェスティンかアジアのリゾートか・・・。 時間は過ぎ、生活は移りいく。