markdadaoの日記

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北朝鮮と韓国間の砲撃

高山良二氏の講演内容を後1編残しているのだが、今日の隣国における国際問題が心配で割り込むことにした。
ニュースを聞き、ソウルに住む友人のH氏にスカイプした。そして北朝鮮による仁川沖の延坪島への砲撃とその応戦について現地の情報を聞いた。
「今は落ち着いている」と第一声。彼は元朴大統領の周辺を警護していた経歴があり、このような事件は一般市民より詳しいのではと思う。以下は彼の意見である。

当初、韓国軍が定例的な軍事演習を北朝鮮へ予告をした。北朝鮮の答えは「挑発をするのなら、攻撃をする」と言ってきた。韓国は「日常的な軍事訓練だから、攻撃をするな」として、軍事訓練を行っていた最中、北朝鮮延坪島へ砲撃をしてきた、とのことである。北朝鮮と韓国の海域での国境が未解決だと考える北朝鮮が、アメリカを引き出してこの問題解決を図ろうとしている。
韓国の過去における政治的戦略のミスがあった。金大中盧武鉉の元両大統領の太陽政策とアメリカ離れが、今の北朝鮮の軍事力を高めたと考えられる。両大統領は民間協力という名目で北朝鮮へ多額の資金援助を行った。その資金を自国民や平和利用に使用せず、核開発や自分たちの豪華な生活費にまわしていた。
更に両大統領の失敗は、アメリカ離れをし、北朝鮮に弱みを見せる結果を作ってしまった事。それは韓国に駐留するアメリカ兵が、韓国の2人の女性を巻きこんだ交通事故を理由に、韓国国民にアメリカ嫌いを扇動したこと。
しかし現大統領である李明白はアメリカに接近し、共同歩調をとりながら修復を計っている。北朝鮮はやる時は韓国と日本を同時に標的として弾道ミサイルを発射する。だからその前に潰さなければ駄目だ。

H氏と私は同世代だが、彼らは徴兵制度の中で軍人を体験し、私たち日本人の危機意識とはかなりな違う緊張感をもっている。尖閣諸島での事件の際、韓国ではこのような事件は多くあることをネットの情報で知り、韓国では逮捕した中国漁船の船長は賠償金を出さなければ釈放しないと書いてあった。この事も聞いてみた。

ソウルの西の仁川沖の海上は中国の漁船で溢れている。100隻来ても10隻を逮捕するのがやっとだ。韓国海洋警察の署員が国境侵犯した中国漁船の立ち入り検査に乗り込んだら、その中国漁船の船員に殴り殺されたこともある。

このような話を聞くと、日本の政治的外交判断の甘さがとても心配である。