いしうらまさゆき の『愛すべき音楽よ』(ブログ〜CD&レコードレビュー)

2007-03-31 Tin Tin

markrock2007-03-31

[] Tin Tin 14:27

/ Astral Taxi ( Atco SD 33-370 / 1971 )


明らかにCSNの影響下にあるA-1”Astral Taxi”にはじまるティン・ティンの2nd。2枚の盤しか残されていないが個人的に結構好きなバンド。ソフトロックファンにはイギリス的繊細さを持つ1st『Tin Tin』の方が好みかも。セカンドにはより土臭い味がある。とは言えクラシカルなオーケストレーションが展開されるA-3”Our Destiny”なんてのもあり、ビックリさせられる。又、ビートルズ的な美メロを持つA-4”Tomorrow Today”もオーケストレイションとの絡みが見事。


ビージーズモーリス・ギブがプロデュースしていたこのバンド、メンバーはスティーブ・キプナー、スティーヴ・グローヴス、ジョニー・ヴァリンズ、ジェフ・ブリッジフォードの4人。メンバーで後に成功を収めるのはスティーブ・キプナー。オリビア・ニュートン・ジョンの”Physical”、シカゴの”If She Would Have Been Faithful”からクリスティーナ・アギレラ”Genie in a Bottle”までを手がけたヒットライターだ。ジェイ・グレイドン・プロデュースの1979年のソロ作『Knock The Walls Down』もAORファンにはお馴染み。親父のナット・キプナーはジョニー・マティスデニース・ウィリアムスのデュエット” Too Much, Too Little, Too Late”を書いている。


B面はなんだかんだドリーミーなB-6”Is That The Way”に尽きる。70年代ポップスの王道に通ずる出来。才能がほとばしっている。


ちなみにスティーブ・キプナーだが、元々60年代にはオーストラリアのビートバンドSteve and the Boardに在籍していた。その頃からビージーズとの交流があったのだが、その音源は編集盤『And The Giggle Eyed Gooで聴ける。