/ Easy Rider ( 1969 )
麗らかなる日曜日ということで。朝早く目覚めたので、唐突ながら、久々に『イージー・ライダー』でも見ようかと思いたち、朝っぱらからとびきりジャンキーなアメリカン・ニューシネマを観てしまいました。ステッペンウルフの”Born To be Wild”にはじまり、ザ・バンド、バーズ(ロジャー・マッギン)、ジミヘンにホーリー・モーダル・ラウンダーズ、エレクトリック・プルーンズ…60年代後半のカウンター・カルチャーを代表する絶妙な選曲ですな。
しかし、冒頭改めて観ていて、この童顔もしかして?とエンドロールを確認するとフィル・スペクターだったり、意外と発見があって。映画自体の作りも、意外と粗雑だったりする所も見えてきたり。
でも、ヒッピーの二人、キャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)の二人がどこからも拒絶されて。旧態依然とした保守アメリカ社会からならともかくとして、ビリーなんかバック・トゥ・ネイチャーでやっているヒッピーのコミューンからも拒絶されちゃうわけでしょ。カウンター・カルチャーの時代背景抜きに考えても、どこへ行ってもハグレ者になってしまうという彼らに共感してしまった。結局、敵を作って群れをなすことしか出来ないのかな、人は。一方そんなビリーにだって、結構排他的な所があるわけだし。お互い様で。
さて、サントラの”The Weight”は契約の都合上、ザ・スミスのヴァージョンで。ロック・ファンにはコレを嫌う人が多いけれど、意外と悪くないですよ。ザ・スミスのベストも出てるし、ファンは居るはず。ステッペンウルフと同じダンヒルにいた、そのスミスの紅一点、ゲイル・マコーミックは同じくダンヒルから、ランバート&ポッター・プロデュースの名盤を残している。最高のポップ・ソウル盤でオススメ。