いしうらまさゆき の『愛すべき音楽よ』(ブログ〜CD&レコードレビュー)

2015-12-25 Sam Lay / Sam Lay in Bluesland

markrock2015-12-25

[] Sam Lay / Sam Lay in Bluesland (Blue Thumb BTS-14 / 1969 ) 10:50



ボブ・ディラン来日でまた陽の目が当たりそうなブートレッグ・シリーズ12弾『1965-1966 The Cutting Edge。ここ20年のディラン公式盤で初めて、発売と同時に買わなかった。ディラン・ファン失格かな。なんだか今年は以前のような高揚感でこういった蔵出し音源を聴けなくなっていて。情報過多かつブートの背徳感とかも消失してしまった昨今だからか自分でも不思議。ちょっと過剰と言いますかね…本編の方がいいに決まってるし、とか言ったら元も子もないけれど。じきに買って、やっぱり良かった!とか思うんでしょうけれど…

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と言うことで、今日はこの時期のディラン関連盤の番外編で、サムライならぬサム・レイを。なんてシャレを言っているとますます寒くなるか。



ポール・バターフィールド・バンドの黒人ドラマーだったサム・レイ。1935年生まれ、リトル・ウォルターのバンドを皮切りに60年代前半にはウィリー・ディクソン、ボ・ディドリー、ハウリン・ウルフジョン・リー・フッカー、マジック・サムと言ったレジェンドのバックを経験。60年代半ばにポール・バターフィールド・ブルース・バンドに加入。ボブ・ディラン1965年のいわゆるニューポート・エレキ事件のバックを務めている。そのサム・レイ、ジェローム・アーノルド、マイク・ブルームフィールド、バリー・ゴールドバーグ、そして当のディランが大音量で奏でた1曲目が”Maggie’s Farm”だった。

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このブルーサムよりリリースされた1969年のサム・レイ唯一の叩き、歌うソロ・アルバム『Sam Lay in Bluesland』の1曲目も”Maggie’s Farm”で。なんかこのヴァージョンが好きだ。後半マイク・ブルームフィールドのスライドが唸りをあげる感じとか、何度でも聴きたくなってしまう。音は想像できる通り、シカゴブルーズの音。歌はまんまマディ・ウォーターズ節なのが微笑ましい。”Sam Lay & Mississippi John”なんてミシシッピジョン・ハート愛のある楽曲もある。あとは白人向けのレパートリーだと思ったけれど、”Roll Over Beethoven”のロッキンなカバーとマディの十八番”I Got My Mojo Working”が最高だ。



プロデュースはポール・バターフィールド・バンドの主要なソングライターだったニック・グレイヴナッツ。彼のソロ・アルバム『My Labors』も最近オリジナルを手に入れたけれど、結構エグイ音だった。プレイヤーとしてはエレクトリック・フラッグとかジャニス亡き後のビッグ・ブラザー&ザ・ホールディングカンパニーなどでも音盤を残している。アル・クーパー周辺も含めて、60年代後半から70年代のSSWの時代が到来するまでの白人ブルーズ・ロックはそれにしても熱かった。ディランもそこに一枚噛んでいた訳だけれど。黒人ブルーズとはちょっと違う魅力があって、いまだによく取り出して聴いている。

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イラストはなんとなくグレイトフル・デッドのあれなんかを思い出したけれど。裏ジャケには手書きで「25」とあって、おそらく「¢[セント]」の所が剥がされている。値段付けるのに元値25¢じゃあんまりだと思ったのかな。

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2014-09-18 Johnny Winter / Step Back

markrock2014-09-18

[] Johnny Winter 22:23

/ Step Back ( MEGAFORCE RECORDS / 2014 )

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嗚呼ジョニー・ウィンター!まさか遺作になってしまうなんて…最近こんなことも多いから、いちいち事実を受け止めるのに精一杯で、あまり筆が進まない。ロビン・ウィリアムスとかもね…とはいえ晩年にこれだけの充実作を2つも残してくれた、ということは、低迷期が長かっただけに(個人的には80〜90年代作はブルーズオリエンテッドな充実盤ばかりだとも思うけれど、ジョニー・ウィンター・アンド』を知るリスナーには物足りないか…)、ファンには嬉しかったのではないかな。しかも2011年には奇跡の来日も果たしてくれたし!個人的にはコレに尽きるかな。2011年の公演は行けなかったけれど(WOWOWの映像がDVD化(『Live From Japan)されているけど、この映像も残されたことに感謝…)、2012年の日比谷野音でサニー・ランドレスらと競演したライブ(JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL 2012)は凄かった。ジョニー・ウィンターはもうダメみたい、とか本当に弾けるのか、みたいな(かといってYouTubeで近況を確認したりなんて野暮なことはしない)往年のギター・キッズが大集結したそのライブはびっくりするくらい良くって。その時に書いたライブ・レポートちょっと引用してみると…

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ジャパン・ブルースソウルカーニバル2012でのジョニー・ウィンター来日公演、日比谷野外音楽堂、行って参りました!!ギター持って立っただけで歓声、というのはハープに息を吹きかけただけで歓声、というボブ・ディランに匹敵する。まさにオーラが違うということを痛感。



サニー・ランドレスもトリオとは思えぬ音の分厚さで流石のプレイ。見た目は現在のスティーブ・ハウみたいな細身なんだけれど、ギターを幾分か高く抱えて繰り出すスライド・プレイは唯一無二。殆どミスタッチはなく、職人の域に達していたと思う。客を乗らせるみたいなスタイルじゃなくて、ギターとサニーの対話を見ているだけでこっちが熱くなると言う、そんなスタイル。近藤房之介も全然良かったのだけれど、サニーのバンドから音の熱さが違った。実はブルーズはドラムスのパワーによるものも大きいなと思ったり。



そしてジョニー御大ですよ。ステージに出てくるんだけれど、高齢(とは言っても68)と視力・体力の衰えからかステージ袖からよろよろと介護認定のおじいちゃんのように登場。もうこれだけで泣けてくるんだけれど、黒いピアノ用のイスみたいなのに座ってヘッドレスのギターを抱えると繰り出すギター・リックは往年のジョニーそのもの!しかもパワフルなバンドの音に全然負けてない音量、そして凶器のようなスライドの音色…もう打ちのめされました。全然衰えてないじゃないですか。ジョニーというとブルーズがもちろんルーツだけれど、多くの曲のビートはロックンロールでありまして、そこが彼の持ち味だったわけだけれど、今回のライブも枯れたスロウ・ブルーズに逃げる気なんぞ全くなく、前半で"Good Morning Little Scholl Girl"や"Johnny B.Goode"をロックにキメてきて全く老け込むつもりなし!手だけ見てると手数が多く往年のジョニー節なのだ。



ボブ・ディランの"Highway 61"や"Got My Mojo Walking"やらラストのサニー・ランドレスも交えたセッションでのエルモア・ナンバー"Dust My Broom"まで、ゴリゴリおしまくる。ボーカルもかなりの迫力でしたよ。YouTubeに今年1月のデヴィッド・レターマン・ショウの映像(下にリンク貼っておきました)があったけれど(『Roots』プロモーション)あれを見ると今年のジョニーの充実っぷりがわかるかも。



ちなみに客席は相当いかついオヤジ・ファンが多く。。いかにもブルーズ、ですなぁ。とは言えブルーズは若手にもうちょっとアピールして欲しいものでありまして。改めてブルーズは面白く飽きない音楽だと今日は色々な出演者を見て再認識してしまった。そうそう、司会のゴトウゆうぞうさんはアッパレ名芸人だった!



一緒に行った往年のリアル・タイム・ロック・ファンの大先輩が言うには、昨年初めてというジョニーの来日が遅れたのは服用している薬の認定が日本で認められなかったからだとか。ううむ、なるほど。しかし、こうなったら毎年来て欲しい。行きますよ!!お金を払う価値のあるライブってのはそうあるものじゃないし。

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ファイヤーバードのスライドのうねりに全聴衆が全神経を集中させる、いやはや、叶うならもう一度、あんなライブの現場に身を置きたいものだ…



さて、遺作『Step Back』を見てみよう。輸入盤もそこまで安価ではなく(1800円位)、ダウンロード・カード無しの輸入LPが日本盤とほぼ同価格(2500円位)、ということで、日本盤CDを選んだリスナーも多いかもしれない。1曲1曲が丁寧に作り込まれていて、プロデューサーでバンドのギタリストでもあるポール・ネルスン(ライブでも出過ぎず、ジョニー御大を立てていた)がおじいちゃんの介護のごとく、老ジョニーをレスペクトし、慈しみながら、共演相手を決め、アルバムを作っていった様子が見て取れる。圧倒的に力強い歌声は晩年のライブでも証明済み。前作『ROOTS』2011年)同様の素晴らしい作品。ロングヘアーでファイヤーバードを弾きまくる往時の姿と比べると見た目の衰えを話している人が多いけれど、70歳ですから年相応でしょう。視力もおぼつかない中、座って一心にギターを弾く姿…いつか見た「最後の琵琶法師」にも近い執念を感じたものだ。

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ライブ定番ではなく、“Unchain My Heart”(with ブルース・ブラザーズ・ホーンズ)、”Who Do You Love”、”Long Tall Sally”(なんとレズリー・ウェストとの共演)、”Mojo Hand”(with ジョー・ペリー)といった有名曲を料理しているのも注目だし、他にもエリック・クラプトンとボビー・ブランドの”Don’t Want No Woman”を演ったり、ブライアン・セッツァーベン・ハーパーZZトップのビリー・ギボンズドクター・ジョン、ジョー・ボナマッサなんて布陣も、前作のゲスト・プレイヤーであるサニー・ランドレス、ウォーレン・ヘイズ、デレク・トラックス、スーザン・テデスキ、ヴィンス・ギル達に勝るとも劣らない。



しかし、プロモーションも行われた後の突然の死に次いで世に送られた遺作を前にすると、サン・ハウスの代名詞”Death Letter”なんてのが実に重く響いてくる。ジョニーもドブロで全編弾き語っている。演奏している内にデルタブルーズマンの魂が乗り移ってくるのがわかる。このアルバムがジョニーのデス・レターだなんて、悪い冗談だとしか思えないけれど、そんな事実もどうしようもなくブルーズだ。



ちなみに安っぽいピックが封入されていて、それもジョニー・ウィンターらしくてイイ。またこれから、ジョニー・ウィンター経由で色々と聴いてみようかな。テキサス・ローカルのガレージ系コンピなんかは初期ジョニーの音と共通するものがあって面白いし。そして、ジョニー・ウィンター・バンドのトミー・シャノンとダブル・トラブルで演奏することになったスティヴィー・レイ・ヴォーン、さらにスティヴィーと共演盤も出したロニー・マックと…ギターを持ちながら、ね。

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2013-02-24 Blind Willie McTell

markrock2013-02-24

[] Blind Willie McTell 01:35

/ Atlanta Twelve String ( Atlantic /1972 )


昨日書いたアトランティックの再発R&B盤1000円のシリーズ、これも買っていたのを忘れていた。こいつも凄く良くて。ボブ・ディランをも魅了し名曲”Blind Willie McTell”を書き下ろさしめた伝説のブルーズメン、ブラインド・ウィリー・マクテルの1972年盤。Blues OriginalsというシリーズのVol.1。


ってか、そんな時代まで生きてたんですか驚くと、録音は1949年らしく、その時はシングルしかリリースされなかったセッションの全貌がこれらしい。ライナーによると1898年(or 1901年)生まれとのことだから、熟年のレコーディングということになる(1959年に亡くなっている)。1930年代のブルーズマンが、1950〜60年代のフォーク・ブームの際に再発見されて新譜をリリースして、なんていうハナシはフォーク・ファンにはおなじみだろう。そんなタイプの盤。しかし1949年にしては驚くほどクリアな音で、聴いてみると魅力が深まる。晩年に再び陽が当たったミシシッピジョン・ハートなんかに似た達者な3フィンガーの曲もあったのは収穫だった。よく、こういう再発見盤は全盛期に劣る、とか言ってる人も多いけれど、12弦ギターの指捌きも鮮やかでまた別の良さがあるじゃないですか。ボブ・ディランが今70歳を迎えて、だみ声でいまだにレコーディングし続けているのも、こんなブルーズメンの境地なのだろう。


最近ブルーズにまた興味が湧いてきている。ドのつくブルーズばかりを聴いてきたリスナーでは正直ないけれど、演奏すればするほどシンプル故の魅力にハマってしまう音楽だ。そんなレコードも作ってみたいなあ、なんて思ってもいる。


最近、渋谷陽一『ロック・ミュージック進化論』の古本を頂き、読んでいて。1960年代というビートルズ世代のリスナーのロック史といった感じ。特に最後、1990年頃に付け加えられた補足インタビューが結構面白くて。ストーンズ押しの山川健一氏と渋谷氏の対談。渋谷氏はパンク以降、ロックの停滞・死が叫ばれようと、新しいものを生みだすロックの未来に賭けようとしている。一方山川氏は、シンプルなブルーズのフォーマットの中でいつどこを聴いても面白くノレるストーンズの面白さをとうとうと語る。なんか今2010年代から見ると、どっちがロックの未来を見据えられていたのかってハナシ。渋谷系登場以前の文脈。10年前だったら渋谷氏に同意していたかもしれないけれど、今だったらどうも山川氏に同意してしまう自分がいる。決して後ろ向きの意味ではなくて。

2013-01-03 James Cotton Blues Band

markrock2013-01-03

[] James Cotton Blues Band 00:25

/ Taking Care Of Business ( Capitol / 1970 )


ジェイムス・コットンと言うと、ファンキー・ブルーズな大名盤『100% Cotton』(綿花畑発のブルーズを思うと最高のタイトル!)にトドメをさすブルーズメン。マディ・ウォーターズのバックでブルーズハープを弾いて名をあげた。そのCDが既に廃盤になっているせいか、LPも割と易くない印象がある。まあ聴くならLPのぶっとい音でしょう。ギタリストは映画ブルース・ブラザーズでもお馴染みのマット・マーフィーと一緒、ってな印象。現在は喉頭ガンで歌うことは難しいようだけれど、当時の音盤はもちろんソウルフルな喉も堪能できる。


さてこちらの『Taking Care Of Business』は正直全く今までスルーしてきた盤。なぜかと考えると、黒いブルーズと白いロックのクロスオーバー盤だったがゆえ、どちらのファンにも敬遠されたためじゃないかな?しかし、トッド・ラングレンとマーク”ムーギー”クリングマンのプロデュース盤で、ジョー・ママ(ダニー・クーチ)作の”The Sky Is Falling”でスタートするこの盤、今の時代なら、なんら抵抗も無く聴ける素晴らしい作品!トッドとマーク”ムーギー”・クリングマンはユートピアの創設メンバー。ブルーズと関わりがなさそうに思えるけれど、ムーギーなんかはキャリア初期を見ると、ジミヘンと同じバンドにいたりとブルーズ・ロックにどっぷりだった人。ジョニー・ウィンター1973年の大名盤『Still Alive And Well』にもトッドと共に参加していた。そう、そのジョニー・ウィンターも本作の2曲でギターを弾いている(マディの”She Moves Me”では渋いアクースティックを)。


トッド・ラングレンはほとんどの曲でギターをプレイ。ドラムスを叩いた”Can’t Live Without Love”もあるし、コーラスにも加わったりと八面六臂。”Kiddy Boy”はトッドの曲。マーク”ムーギー”クリングマンはピアノ、オルガンをプレイ。”I’m A Free Man”と”Tonight I Wanna Love me A Stranger”の2曲は彼の楽曲提供。後者はトッドとの共作で、マーク1972年のセカンドアルバムにも収録されている。多くの曲で鋭いギターを聴かせてくれるのはマット・マーフィー!ホワイト・ブルーズの雄、マイク・ブルームフィールドも一聴して彼のものとわかるギターを3曲で披露。そうそう、リトル・フィートのリッチー・ヘイワードが3曲でドラムを叩いていたり。いずれも(当時の)若い白人ミュージシャンが一生懸命40間近のジェイムスを支えている。ここからは一つの音楽スタイルとして成熟したロックのルーツとして尊敬を一身に受けていた、当時のブルーズの立ち位置が良くわかる。あと、トッド人脈で言うと、トッドがプロデュースしたグレイト・スペックルド・バード(イアン&シルヴィア)のドラマー、N.D.スマートが叩いていたり、トッドのアルバムにも参加しているベーシスト、ステュ・ウッズが弾いていたり。


あと、ムーギーがキャリアの初期に大きい影響を受けたのはエレクトリック化したボブ・ディラン!そのディラン曲”Long Distance Operator”も取り上げている。ディランと言えば、後にムーギーがプロデュースしたベット・ミドラーのアルバム『Songs For The New Depression』(1976)でベットとディランのデュエット(”Buckets Of Rain”)を実現させている。ベットとムーギーと言えば”Friends”がやっぱり良いね!


ちなみにジェイムスの代名詞とも言える『100% Cotton』のリリースは本番に次ぐ1974年のこと(Buddhaより)。確かにホンモノ『100% Cotton』には叶わないけれど、若者がリアルなブルーズに触れられた熱気が伝わってくる盤かな。


↓コレは凄いムーギーのディスコグラフィー

http://users.skynet.be/rockofages/Moogyklingman/

igaiga 2013/01/16 23:40 こんばんは。2ndアルバム『愛すべき音楽よ』購入しました。
とにかく私にとっては「懐かしい!」の一言でした。
S&G、CS&N、はっぴいえんどはもちろんのこと、
RCサクセッション、吉田拓郎、はたまた初期のオリビアニュートンジョン、キングクリムゾン、そしてまさかの伊藤銀次・高田渡までもが登場したのは私の空耳か。
へこんだ夜のヒューイルイス&ザニューズには泣けました。
高田馬場と寺山修司は今でも大好きです。

markrockmarkrock 2013/01/18 22:49 >igaさま

とにかく嬉しい書き込み、ありがとうございます!!そんな風に作品を受け止めて頂けて、とても光栄です。おっしゃる通り、大好きなミュージシャンへの愛を篭めて作ったアルバムです。ヒューイ・ルイス、なんだか今聴いても甘酸っぱいアメリカン・ロックですよね。ちなみにタイトル曲のエピソードはかつて高田馬場にあった「タイム」という中古レコード屋をイメージしました。重ね重ね、ありがとうございます!

2009-02-15 Broom Duster KAN

markrock2009-02-15

[] Broom Duster KAN  20:25


うーむ。インフルエンザにやられてしまいました。寝たきり寝たきりで仕事も休む始末。皆様もご注意を。


ということで今日はちょっと楽をして、私が運営しているもう一つのブログの紹介を。前にも何度か紹介したことがあるのだが、日本が誇る本物ブルーズメン、Broom Duster KANの公式サイト。近年活動を共にしているバンド、The Strangersと完成させた新譜が完成間近ということで、居ても立っても居られず。しかもテキサス、オースティンにある老舗ライブハウスAntone'sへの出演を企図してその名も『Going To Antone's』という。極東の小国にこんなにも熱い、モノホンのブルーズメンが居るなんて、タダ事じゃない!!

<記事↓>

http://broomdusterkan.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/antones-dc13.html


<プロフィール含めた作品レビュー↓>

http://broomdusterkan.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_shark_producti_eda9.html

2006-07-16 Dion

markrock2006-07-16

[] Dion / Bronx In Blue 02:44

( Razor & Tie 82960 / 2006 )


いやはや先週全く更新できず…。慌しいときほど、レコが増えていくような気がするんですが、どうなんでしょう。

さて、2005〜2006年の個人的なベストテンに入るであろう一作はイタロ・アメリカン歌手の王様ディオンの新作ブルーズカバー盤(裏ジャケはロバジョンの絵)。ディオン自身のアコギの弾き語りにドラムス・パーカッションが加わるだけと言う実に簡素な(低予算な!)プロダクションながら、ブルーズの魂を伝えるには最適な形であることは確か。なんとレコーディングは2日!でボーカルのオーバーダブもない模様。ディランの『Good As I Been To You』と同じで、自身のルーツ作だったら目を瞑っていても弾けるんでしょう。ギターソロが入っている箇所があるが、それは後から自身で足したものだろう。パーカッションはリズムマシーンそのままだが、その無機質さが、逆にディオンのブルーズをクールに引き立たせる結果となっており、今っぽいか。

60年代後半から70年代初めまでのSSW時代における最強の四盤『Sit Down Old Friend』(1970)、『You’re Not Alone』(1971)、『Sanctuary』(1971)、『Suite For Late Summer』(1972)でもアコギ弾き語りの腕前は知られているところ。”Blackbird”のアレンジなど、ケニー・ランキン版に匹敵するものだった。この新作でも安定感のある歌声とギターは健在で、とても67歳とは思えない!!

個人的なベストは、掻き鳴らすギターが熱いM-4”Who Do You Love”。ホークスがバックを務めたロニー・ホーキンス版が耳にちらつきます。その他、冒頭M-1”Walkin’ Blues”、M-6”Crossroads”などのロバジョンのマスターピース、ジミー・ロジャース、ブラインド・ウィリー・マクテル、ハンク・ウィリアムス、ライトニン・ホプキンス、ハウリン・ウルフ曲が並ぶ。オリジナルのブルーズも収められているが、全く違和感ナシ。