協会について(since2010.1)

この協会は、天珠に関しての歴史、用途などあらゆる情報を収集し、 現在、未知なる部分のパズルのピースを埋めていこうと思い作られた協会です。ただ天珠が好きというだけでなく、天珠に関しての基本的なところから奥深いところまでいろいろなことをみなさん…

ビーズの歴史

天珠ができるまでその見本になったかもしれないものがある可能性がある以上、イロイロなビーズの特徴などを知ることは重要である。 人間が自然の物を使いアクセサリーとして身につけたものとして、現在知られているのは、おおよそ75000年前の南アフリカのBlo…

ビーズとは何か

ビーズは紀元前に、太陽、月の象徴として崇める球体を作り装身具としたのがはじまりで、神聖なものとして崇められてきた。その後、神々を祀る儀式の道具(宗教的、呪術的な神秘力を備えた心のよりどころ)、権力、富の象徴に変化し、やがて貨幣などトレード…

ビーズの紹介

ここでは簡単にですが、各ビーズの説明をしていきます。ただし、本題の天珠については後ほど詳細に説明していきたいと思いますのでここでは割愛させていただきます。また、後述いたしますがエッチドカーネリアン、スレマニおよびパムテックビーズ(ブンテッ…

天珠に近いビーズ類の紹介

ここでは、天珠の原点になったと思われるビーズ類および天珠の影響を受けたと思われるビーズ類の紹介をしていきたいと思います。1.天然縞メノウ(天眼石):Natural Banded Agate (Eye Agate) 天然の縞模様を生かした天珠型もしくは丸型のビーズ。後述するス…

チベット高原の歴史

天珠のルーツを調べる上で、チベットおよびチベットの周辺諸国の歴史背景を知ることはとても重要なことである。古代のチベット高原は大きく分けて東部と西部に分けられ、後に併合されていきます。1.チベット高原東部 a.羌族(チャン) チベット高原東部の先…

ボン教

度々、文章の中に出てくるボン教について簡単にですが説明します。ボン教はチベット仏教が栄える以前、おおよそ紀元前15000年の古代よりチベット高原一帯に土着している祖霊信仰、アニミズム(山や川など自然界に存在するものには神が宿っていると信じ、それ…

占術

宗教とは異なる占星術と数秘術について。天珠の紋様の意味、○紋様の数の関係などが占術に秘められているのではないかと推測されるので記載しておく。1.占星術 太陽系内の天体の位置、動きなどと人間社会のあり方を結びつけて占う技法で、元々は国王や国の未…

天珠とは

天珠は漢字圏で「天から授かった宝珠」という当て字を使い「天珠」と表記され、英語圏ではチベット人の天珠の呼び方が「ジー(ズィもしくはスィー)」であったためdZiという当て字を使います。筆者自身はどちらを使っても「正しい」とか「間違い」はないと思…

天珠の起源について

天珠を扱っているショップであれば、まず間違いなく説明されるのは「2000年から2500年以上前からチベットに伝わるパワーストーン(霊石もしくはお守り」となっていると思います。天珠の意味に関しても、ほぼ間違いなく仏教に精通した内容です。しかし、ここ…

天珠の用途

天珠はなぜ作られたのか、未だ謎な部分ですが、先にも述べたようにお守り、呪術的な道具、階級などを表す印、権力者の象徴、他にも宗教上の修行の道具、薬材や貨幣(トレードビーズ)などが考えられますが、出土数などから考えると、お守り、薬材および貨幣…

天珠の歴史

吐蕃王国以前までの天珠は、ごく限られた者のみが所有し、使用の際も限られた者の前でのみ使われ、一般にはお目にかかれない神秘的で秘密の宗教的道具であったのではないだろうか。吐蕃王国設立以降は仏教伝来により、ボン教的な天珠の用途が薄れてゆき、い…

天珠の形状

天珠の形状は樽形、円筒形、角形、弓形および板形などがあり、大小様々でほぼ球形に近い樽形もある。目安として30〜40mm程の長さのものが一般的で、小型のものは10mm前後である。角形、弓形、板形のものはいずれも丸みを帯びているのが一般的であり、通常、…

天珠の技法

現代においてもまだ不明な部分の多い、紋様の焼き付け技法だが、現代の天珠においては、白い部分をアルカリ性化学物質(一般にはカリ溶液)、黒い部分を酸性化学物質(一般には硝酸銅)で焼き付けていることが分かっている(他にも赤色を出すために酸化鉄を…

朱砂について

朱砂とはメノウ系鉱物に含まれる辰砂(水銀の原料)が内部から表面上へ点状に浮き出たもので、朱色の砂を散りばめたように見えることから「朱砂」と呼ばれる(黒い点状のものは黒朱砂といわれる)。シミのように全体的に赤みを帯びるものを「朝やけ」とも呼…