まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992017-02-23

作品展4日目。今日明日は私がうっかり会期中なのに歌舞伎座のチケットを取ってしまったため、当番表には入っていないのだけれど、歌舞伎座夜の部の今日はその開演前に、昼の部の明日は終演後に在廊することにしていた。無理に在廊しなくていいよ、と言って頂いたのだけれど、単に私がギャラリーにいたいだけ。

ギャラリーに着くまでまったく意識していなかったのに、いきなり首の後ろから左肩にかけて激しい痛み。どうしちゃったのかしらん。お客様がいらっしゃらないうちに、とあれこれストレッチ。

Wさんのお客様がバラのブローチをひとつほしいと選んでいらした時、私は昨日売れた分を補充するためにピンクと白の段染めのモヘアで編んでいる最中で、まさにその色がほしいと。ならば、とWさんとランチに外出する間に編んでおく約束をして、無事に編み上げ、リクエストにお応えすることができた。

古巣のオフィスの先輩方が3人で、築地でたっぷり買い物してから来てくれることになっていたのだけれど、3人とも作品展のハガキを持っていなくてギャラリーの場所が分からないと。あらまぁ、と在廊当番のB氏にランチ休憩を延ばしてもらい、鳩居堂の前まで迎えに行って、ギャラリーまでご案内。大荷物だったのに、そのうちひとりが辛子色のレノ織りのマフラーと同系色のバラのブローチを合わせて使ったらキレイ、とお買上げ。そんなふうに組み合わせて使うのもいいなぁ。次回は最初からそのつもりで同系色のマフラーとブローチのセット販売をしようかしらん。

そのあと、中学の同級生がひとりで来てくれて、新年会で案内ハガキを配ったものの、彼が来るとは思ってもいなかったのでビックリ。しかもひととおり絵を見たあと、私に愛犬の絵を描いてほしいと。気に入ってもらえる絵になるかどうか分からないけど、無期限でいいそうだから彼の希望に応じて修正することもできるし、引き受けてみようかな。

そんなこんなで、やっぱり在廊していて良かったと思っているところへ歌舞伎のお仲間が来てくれて、彼女もこれから歌舞伎座の夜の部だというので、15時半すぎにギャラリーを出て一緒に歌舞伎座へ。

猿若祭二月大歌舞伎夜の部の幕開けは、勘九郎の息子二人の初舞台が話題の「門出二人桃太郎」。昨日6歳になったばかりの勘太郎とまだ3歳の長三郎。大先輩たちが目を細めて二人の可愛らしい演技を見守る。劇中での口上では二人とも元気に大きな声でご挨拶。亡き勘三郎のことや、勘九郎七之助が同じように桃太郎で初舞台を踏んだことなどに想いをはせ、客席では涙を拭く人も多かった。

ほんわかしたあと、一転して重厚な時代物。「絵本太閤記」の十段目であることから「太十」と呼ばれる「尼崎閑居の場」。芝翫の武智光秀に鴈治郎の十次郎、孝太郎の初菊、秀太郎の皐月。ちょっと寝落ちしてしまった (^^ゞ

夜の部の切は、きっぷのいい辰巳芸者が色男をめぐって繰り広げる丁々発止のやり取りが見どころの「梅ごよみ」。勘三郎の米八、玉三郎の仇吉に先代芝翫の政次の舞台が今も鮮やかに目に残っている。今回は勘九郎の米八に菊之助の仇吉、色男は染五郎で、歌女之丞の政次。こんなふうに世代交代が進んでいくんだなぁ、と思いながら観ていた。丹次郎が二人をさんざん争わせておいて、ちゃっかり別の女性と結ばれてしまうという罪なオチ。

終演後にスマフォの電源を入れると、見積依頼のリクエストと、私が返信できずにいる間に別の人に依頼したという連絡のメールが相次いで来ていた。お詫びの返信。

首から肩への痛みが取れず、お風呂でよくマッサージした後、バンテリンをすり込む。明日には痛みが和らいでいるといいんだけど。