沖縄の金城さん

談志を聞きにいくはずが、なぜか沖縄ものを買いに銀座へ。
銀座一丁目にある「わした」ショップでゴーヤやそーきソバなどを買いこむ。勢い余って国仲涼子のCDまで買いそうになった。

泡盛のカラカラを見ていて、人間国宝の陶芸家・金城次郎さんのぐい呑みなど発見。8万円也。1912年生まれなので今年で92歳である。98年で作陶は休んでいるとある。

次郎さんというと、数年前、その仕事ぶりを取材に行ったことを思い出す。魚が好きという言葉が印象的だった。下書きもそこそこにさらさらと沖縄風の魚を土に刻み込んでいく手技は老人とは思えない素早さだった。
しかしよく考えると、あれは00年のことだから、あの時点でもう既に引退なされていたのか。一応、ろくろの前で仕事はされていたが。次郎さんのは高すぎて買えないので、別の金城さんのぐい呑みを買う。こちらは1800円也。

沖縄の陶芸については岡本太郎の著作に詳しい。縄文文化を彷彿とさせる荒っぽさというか力強さがある。
そういえば、そこの陶芸村みたいなところに行った時、そこの顔役みたいなおっさんに会った。非常に個性的で確か浅草キッドもそこのうちで数日過ごし、強いインパクトを受けたと語っていた。おっさんのうちは一応、陶芸小売店なのだが、それ以外に大量のよくわからんガラクタが山となっていて、おっさんの個性がまるごと店内にぶちまけられているような感じだった。
なぜか二階に案内され、おっさんのコレクションの着物やら凧みたいなものやらをいろいろ見せられたのだが、いまでもあれはなんだったのかわけがわからない。おっさんは今でも元気なのだろうか。

そーきソバ
あおさ汁
島どうふ
上善如水