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丸山茂雄の音楽予報 RSSフィード

2005-12-11 “注目本”『デジタル音楽の行方』がいよいよ出ました。

10月21日に予告した“注目本”がいよいよ出ました。

「The future of music」 は『デジタル音楽の行方』というタイトルになっています。(翔泳社

音楽業界にいる人、関係のある人、興味のある人、皆さんにとって必読書です。(本当です!マジです!)

で、当分の間この本からの我田引水をしますから、ご承知おきください。(笑)

何しろこの本のユニークなところは、まず背表紙です。

著者:David Kusek & Gerd Leonhard

訳者:yomoyomo

解説:津田大介

となっています。解説者名が表紙にクレジットされているというのはただごとではありません。

「何事か?」と思って本を開き、解説から読み始めるように読者を誘導しています。(笑)

読者はこの作戦にまんまとはまって、津田大介の解説を読む事になります。

しかしそれが正解なんです。今回の解説は解説の枠を大きくはみ出しています。

なんと9ページの大作です。

この解説9ページを読んでから本文に取り組んで下さい。

理解がより深まる事を保証します。

津田さんは、解説の最後のところで彼が昨年書いた『だれが「音楽」を殺すのか』(翔泳社)の続編をそろそろ書こうとしたところ、この本が出たのだから「(続編を書く事は)もう自分の仕事ではないな」と思っていると言っています。

そうなんです。つまり津田さんは9ページの解説の中に『続・だれが「音楽」を殺すのか』を圧縮して書いているのです。

従ってこの本は実は2冊分が入っているのですから「超お買い得」です。(笑)

raizinraizin 2005/12/12 05:43 自分は元BMGからメジャーでデビューした音楽家です。昨今の音楽のデジタル化・・色々考えさせられます。ビッグアーティストなら音源ダウンロードで印税生活をおくる事ができても私のような小規模なデビューの仕方で活動していたミュージシャンにとってmp3化はすごく期待の的でもあり、不安の材料でもあります。印税もここ5年前なら盤自体が売れるのでそれなりに入って来ていましたが、ダウンロード化の一方でジャケットやアルバムをトータルで売り出そうとしている者にとっては不利になるのかな?とも思います。実際1曲単位でダウンロードされるので印税も微々たるものになって行っている現状です。と、考えた事だけ書いてしまいました。すみません。

けんちゃんけんちゃん 2005/12/13 00:40 お買い得でした。タメになりました。さすがバークレーの教科書ですねぇ。何年もインダストリーに従事してきた人間よりも、学生が習っていることのほうが、明日の食いブチへの近道を知らされているんですね。しかし光陰矢のごとし。文中で賞賛されていたサンクチュアリと言う会社は、もはや風前の灯火。翻訳本のタイムラグが露見しています。

samuraisamurai 2005/12/15 12:35 初めて、投稿します。デイブは電子ドラムの草分けあるシンカッション(シモンズドラムの原型)やマスタートラックプロ(MIDIシーケンサーの草分け)プロヂューサー(マルチメデイアオーサリングツールの原型)や標準MIDIファイル(着ウタや通信カラオケのフォーマット)を作ってきた方で、常に未来をみながら、現状の音楽産業に提案をしてきた方です。私も彼といくつかの事業を一緒に行った日本人として、思わず本屋で買って、徹夜で読みふけった一人です。丸山さんがおっしゃるように10年先の音楽産業のビジョンを明確に提案している素敵な本だとおもいます。

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