沖縄の空 3

2日にわたって 沖縄の「景色」というか「空」のマニアックな私の楽しみ方を 紹介しましたが、景色は普通「静止している状況」ですから、「動的な要素」を加えないと楽しめないというのは、いささか普遍性に欠けるとは 自分でも思っております。(笑)
小学生の頃、父親に連れられて 神宮球場東京六大学野球のリーグ戦を チョクチョク見に行きました。 戦後すぐの頃ですから 神宮球場も何となく荒れた感じでした。 入口でチケットを見せて スタンド下の場内に入ると、薄暗くて、陰気な雰囲気です。 試合の始まる前にトイレに行かねばと、必ずトイレに寄るのですが、殺風景でいい感じではありません。その上に強い消毒剤のクレオソートのキツイ臭いも 好きになれません。 かすかに応援団の歌声が聞こえてきます。何となく気がせくのです。 
そんな感じで暗い階段をあがってスタンドに入ると、目の前に大きくひろかる明るいグランドが見えます。「ワーッ」と大声で叫びたくなるような 開放感とうれしさが 一度にやって来たことを思い出します。
これと同じような気分にさせようとたくらんで 玄関や入口からメイン迄のアプローチが長い クラブやレストランが 最近できています。 でも、「パアーッとひろがる開放感」 は自然、天然と組み合わせないとむずかしいと思います。(笑)