トランス型脂肪酸はドイツで本当に禁止なのか?

課題:トランス型脂肪酸はドイツで本当に禁止なのか?
着眼:ネットでは禁止派が多いのだが、明確なソースが存在しない為。
結論:少なくとも禁止ではない。その他の制限もないとみるが、自分にはドイツ語が分からない為正しい検証不可能。


感想
:多数の人が取り上げ、情報が交錯しすぎでいる。
:外国語と食品に詳しく社会的なリスクを判断できる人に1次情報を使って整理して欲しい事柄の一つです。
:自分の力で今得られる信憑性のあるソースを交えた情報はこのぐらいです。
過程→

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ドイツでのトランス脂肪酸(マーガリン)の制限状況が分からない。
ただし、伝聞ではなく一次の資料を添付した物。
ネットでは禁止派が多いのだが明確なソースが存在しない為。
ウェブ全体から ドイツ マーガリン の検索結果 約 15,500 件中 1 - 10 件目 (0.06秒)

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国立医薬品食品衛生研究所安全情報部の資料内では自分の確認範囲ではみあたらない。
国立医薬品食品衛生研究所安全情報部より「食品安全情報」
その他のアメリカ・カナダ・デンマークに関しては同じ資料でも確認できるがドイツはない。

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マーガリン自体のドイツでの生産はマーガリン工業会で確認出る。
マーガリンの主用国別生産量(pdf) http://www.j-margarine.com/datalist/pdf/kunibetsu.pdf
要約

2005年ドイツのマーガリン生産量は 420000t である。

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ドイツ語のwikipediトランス脂肪酸記事より引用
http://de.wikipedia.org/wiki/Transfetts%C3%A4uren

Dänemark: 1 % USA: bis zu 23 % Deutschland: 9-10 %

を前提にすれば禁止ではないとみれるが、自分は機械翻訳以上の手段を持たない為不可能。

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wikipediaのpdfの10.2 Rechtslage in Deutschland(ドイツの法的状況)より引用
http://www.pzlc.uni-wuerzburg.de/Seminare/trans-Fettsaeuren.pdf

In Deutschland gibt es noch keine Deklarationspflicht oder Grenzwerte
ドイツでは、まだ少しの任務も、または限度がありません。

特に規制はないと見るべきだと思うが詳しく読解できない為やはり保留。

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English wikipediaの項目と関連情報からも見当たらない
http://en.wikipedia.org/wiki/Trans_fat

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ハテナキーワードでは表示義務。ただし、どう解釈して良いのか分からない所が多い。


キーワード:トランス脂肪酸より引用、

カナダ、デンマークでは混入「禁止」、アメリカは2006年1月より「禁止」、
ドイツ、オーストリア、オランダでは混入の「表示義務」といった対策がとられるなどしている

アメリカは2006年1月から表示義務。カナダは2005年12月12日から表示義務である。
引用は国立医薬品食品衛生研究所安全情報部
http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf

(1) 諸外国等の状況
デンマークでは、2004年1月1日から国内のすべての食品について、油脂中のトラン
脂肪酸の含有率を2%までとする制限が設けられています。5)
②米国では、2006年1月から加工食品のトランス脂肪酸量の表示を義務付けることと
しています。2)
また、2004年8月に発表した米国人のための食事指針案では、トランス脂肪酸の摂
取量は一日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とするよう勧告しています。6)
③カナダでは、一部の中小製造業を除いて、原則として2005年12月12日からの栄養
成分の表示義務化の中でトランス脂肪酸も表示対象としています。7)


FDAのトランス型脂肪酸のラベルの表示について
http://www.cfsan.fda.gov/~dms/qatrans2.html

Section 3 - FDA's Labeling of Trans Fatty Acids

Q: How will the nutrition label be different?

A: The FDA final rule on trans fatty acids (also called "trans fat") requires that the amount of trans fat in a serving be listed on a separate line under saturated fat on the Nutrition Facts panel (see figure). However, trans fat does not have to be listed if the total fat in a food is less than 0.5 gram (or 1/2 gram) per serving and no claims are made about fat, fatty acids or cholesterol content. If it is not listed, a footnote will be added stating that the food is "not a significant source of trans fat."

Sample Nutrition Facts panel.(以下略


キーワードより引用、

顕微鏡でマーガリンの構造を観るとプラスチックに似ていたため「食べるプラスチック」とも呼ばれる。
フライドポテトなどは外側をプラスチックコーティングされ内側をアクリルアミドでコーティングされた芋である。

トランス脂肪酸自体は反芻動物由来の油脂(牛や乳製品にも含まれます)にも充分含まれますし、
アクリルアミドは炭水化物を高温加熱すれば発生するのでパンやかりんとう焙じ茶などにも含まれる。
バターにもマーガリンの1/3ほどトランス型脂肪酸が含まれるが、
バターをプラスチックと表現する人は一切聞いたことが無い。
例えば、つけ合わせの定番の人参グラッセはバターで長時間煮るがどのようにとりあげるのだろうか?
プラスチックを充分に染みこませた人参とでも表現するべきなのだろうか?


非科学的な話に落とすことによるメリットは、
他者へ恐怖を与えること。
科学的に非を訴えるだけの情報があるのなら、
感情論はメリットよりデメリットの方が大きい。

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追加
課題:ネットで多い情報:トランス型脂肪酸は自然にはない。
結論:この答えは否。
過程→
引用は国立医薬品食品衛生研究所安全情報部より
http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf

①油を高温で加熱する過程において、シス型の不飽和脂肪酸から生成
②植物油等の加工に際し水素添加の過程において、シス型の不飽和脂肪酸から生成
③自然界において、牛など(反芻動物)の第一胃内でバクテリアにより生成(脂肪や肉1 、2) などに少量含まれる) )

引用は市民の為の環境学講座さんより
トランス型脂肪酸はどのぐらい問題かより

*日本の食品に含まれる総脂肪酸中のトランス型脂肪酸の平均割合
マーガリン   13.5%
バター      4.1%
チーズ      5.7%
牛乳       4.5%
食パン      9.3%
ドーナツ     0.8〜23.9%
フライドポテト  0.8〜19.5%
レトルトカレー  6.2%
牛肉バラ     4.9%
牛肉ヒレ     2.7%
 (日本食品油脂検査協会調べ)