陽子線治療の効果とコスト

愛知県が同県大府市に誘致を目指す重粒子線がん治療施設で、建設を計画している民間業者が、資金難から予定していた2009年度の着工を断念したことが分かった。着工の延期は07年度に続き2回目。業者は事業継続に意欲を見せるが、県は民間だけの計画では開業のめどが立たないと判断、資金面などで国の協力を求める代替策の検討に入った。民間業者は、名古屋大名誉教授らが役員を務める「名古屋先進量子医療研究所(アイナック)」。計画では、190億円を投じて大府市の「あいち健康の森」西側に隣接する2万平方メートルの土地に施設を造る。当初は07年度に着工、10年度に開業予定だった。しかし、患者1人当たり治療費が約300万円と高額になることや、名古屋市が別に建設を進める陽子線施設と類似することから、出資を予定していた大手銀行や企業が慎重姿勢に。着工を09年度中に延期したものの、資金は目標額である190億円の半分にも満たないという。愛知県は先端医療の中核拠点になるとして、土地の確保や国との交渉を手伝ってきた。医師の研修制度や患者への無利子貸し付けなど、開業後の支援策も検討していた。  (22年3月14日 中日新聞



3年前にガンが分かった時にこの重粒子線もしくは陽子線治療を受けておれば、今頃は普通の生活をおくっており、たっぷりのステーキなども気にせず食べて、体重が減ることもなく、高血圧も改善されていなかっただろう。耳鼻科の医師はだれも陽子線治療があるという選択肢を示してくれなかった。もっとも示されたとしても、違和感がまったくなかったので300万円を出して治療するという気持ちが湧かなかったかもしれない。ガンマナイフ、サイバーナイフの医師に面談したときも言われたことがない。一年ほど経ってホウ素中性子捕捉療法に関して脳外科医に説明を聞きに出かけた時にいわれた言葉「私だったら重粒子線治療を受ける」この言葉を思い出す。重粒子線や陽子線治療ということばをブログ検索にかけてみたことがある。治療に関しては知っていたが、実際に患者さんからの印象を知りたかった。あまりかんばしい状況ではないように感じた。民間ベースで重粒子線治療施設が誕生するというのであれば、採算が見込めるということになる。当初は07年度に着工、10年度に開業予定だった。出来ていればセカンドオピニオンを聞きに出かけていたかもしれない。適応になるかどうかではなく単なる医学的な興味から。