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Massa’s Eye

2017-05-20 SR600四国山脈に挑戦 1 スタート〜京柱峠

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[]2017 SR600四国山脈1-1 スタート〜京柱峠 2017 SR600四国山脈1-1 スタート〜京柱峠のブックマークコメント


今年新たに登録されたSR600四国山脈。昨年から噂レベルでは新たに登録されると既に聞いており、非常に興味をもっていた。

信州の登りと比べると、ひとつひとつの峠の標高四国の方がはるかに低い。しかし峠の入り口からの標高差で言うと実はそれほど変わらない。それどころか四国の峠の方が標高差が大きかったり、勾配で言うと信州よりも四国の方が険しいことも。

そして信州日本アルプスは名前の通りアルプスのようなたたずまいだが、四国山脈は例えるとピレネー山脈。勾配も険しさもどこかピレネーに似ていると感じるのは自分だけだろうか。

ブルベを、SR600をひとつの冒険、チャレンジという位置付けで考えるならば、SR600四国山脈は非常に魅力あるものだ。

今回のチャレンジはSR600四国山脈のコースオープンと同時にチャレンジしたかったのだが、自分の会社で開催した向山グラベルクリテリウムが5月3日までは余裕なく、ゴールデンウィーク終了後にチャレンジすることにした。

万全を期してチャレンジしたかったのだが、向山グラベルクリテリウムが終わった直後に体調を崩してしまった。最近体調が良くないことが多いのも、もしかすると年のせいだろうか・・・

今回の目標は40時間。

信州と比べると獲得標高は1〜3割ほど多いのだが、最高地点が低い(酸欠にならないだろうという見解)ということで、それほどペースは落ちないだろうという目論見だ。体調がよくない分を差し引くと42時間ぐらいか。

前日の昼過ぎまで事務所で仕事。そして車で西条へ。ホテルにチェックインしてしまうと意外とホテル近辺には食べるところが少ない。バイパス方面に移動して、食事をしてからチェックインが意外といいかもしれない。ぐるぐると周辺を歩いてようやくファミレス。明日の自分の頑張りに一杯だけ労いの生ビールを飲んでさっさと就寝した。


6時過ぎに起床。予想天気は間もなく雨。晩までは降りそう。

ホテルで朝食を済ませる。やはり朝は穏やかに過ごしたいものだ。

9日8時にスタート。が、伊予西条駅前の朝8時のコンビニ、意外とレジで手間取って・・・8時03分にレシートを調達。そしてコンビニ前にたむろしていたおじさんたちに捕まり・・・結局8時半ごろにスタート。

スタート前のタイムテーブル、このコースの難しさは、他のSR600と違っていきなりの峠で幕開けする。人それぞれにタイムスケジュールがあると思うのだが、今回自分の予定はグロスアベレージで15km/h。しかしいきなりの「貯金なし」からスタート。これは精神的にはなかなか堪える。

他のSR600、特に富士と日本アルプスは本格的な登りまでに、おおよそペース配分の目安になるであろう15km/hもしくは12km/h、最近の制限時間60時間で言うと10km/hが目安になると思うのだが、まずは多少の貯金からスタートできる。しかし今回は最初の45kmでいきなり貯金がないような位置に置かれるのはなかなか不安だ。

極端な話、トイレや食事など休憩に充てるのにも躊躇してしまう。そして何かトラブルがあったら、と考えるとすぐにリタイヤなどネガティブなことを想像してしまう。

ただでさえ通過証明写真が必要だし、補給地点もコース上にコンビニが点在しているわけではない。補給できる場所・食料にも制限がある。そう考えるといつも以上に時間に余分が欲しい。

寒風山トンネル入り口を左へ。多分これが旧国道なのだろう。そんな雰囲気がプンプンだ。

旧道マニア、自称「旧道部」としてはこれだけでテンション2倍である。


寒風山隧道では時間通行止めが実施されるらしい。ん?けっこう余裕ないかも・・・入口では通行止めまであと5分。間に合った!と思ったら、既に中では工事開始・・・入口のおっちゃん曰く「でもまだ通行可能時間ですし通れるようにしますので」

オレも調子に乗って「そうだね、通れるように調整して登ってきたんでね。よろしく」と上から発言。すまん、ここに来て初めて時間通行止め知ったわ。

実は岡山の副代表から話を聞いていたが、西条市ホームページで見ると工事は3月で終了と記載されている。なので大丈夫「かも」という気持ちで走っていた。

約5分後に車の先導で通行。って、中は既にコンクリートを削り始めていて、の、のどが・・・ゴ(´▽`) ホッ

寒風山隧道を抜けるとPC1まで景色のいい林道が続く。ただ、石鎚山系の南側は路面は濡れているものの雨はやんでいる。その代り風が半端ない。雨も真横から降っている、というか叩きつけてくる。

湧き上がる水蒸気が尾根線を舐めるように低いところから走り抜ける。写真を撮るにも片手を離すのは危険を感じた。

タイムスケジュールの出発予定時間になってようやく最初の通過チェックへ。

絶景に目をやりながら最初のPCへ。

通過チェック1「【石鎚山俯瞰図】の看板」11時半

風にあおられながらなんとか写真撮影。そして下りへ。

標高を下げると雲の中へ。雨脚がヤバい。道路が川状態。当然ブレーキシューへの負担も増大。ちょっと伝わりにくいというか誤解しかされないだろというのを恐れずに書くが、如何にブレーキシューに負担をかけない、如何にブレーキをかけない」かのダウンヒル

ポイントだけブレーキをかけて、あとは解除。ドライであればコーナー直前や減速を必要とするポイントのみでクリアーすることもできるが、それはタイヤのグリップを最大限活かすことができるからのなぜる技。路面がわからない、タイヤグリップがスポイルされている、そしてブレーキをかけっぱなしだとシューが600kmもたない。いろんな状況を考えながら「ブレーキを使わない」ことをメインにダウンヒルしていく。

御三戸で道の駅に入りカレーライス大盛を注文。この先しばらく暖かいものを食べることは難しい。これは自分へのご褒美、そしてこれからやってくる厳しい環境へ立ち向かうためのニンジンのようなものだろうか。

他の淡々とブルべをこなすランドヌールたちとは違い、時折自分へニンジンでも与えないと自分ですらコントロールできない「面倒くさい自分」と共存しているのは知っている(笑)

カレーライスを食べ終わるころ、足元はおもらし状態の水たまり。お店の人にお詫びして先へ急ぐ。

勾配は大したことないのだが美川峰への登り。ガスの中を抜けて頂上が近づくと遠くに石鎚山が見えてきれいな景色・・・と見ていられないほどの爆風。雨も横殴り。

通過チェック2「美川峰」15時27分 


下りきると大きな谷間のような区間を走り、四国カルスト姫鶴平へ向かう。

地鳴り?そういえば初めてSR600フジを台風接近中にチャレンジした際、芦川から若彦トンネルの間で地鳴りのような不気味な音を聞きながら走った記憶がよみがえる。

四国カルストへの道は・・・過去に通ったことがあるような、ないような。

地芳峠からさらに姫鶴平を目指して登っていく。

景色の素晴らしさがウリの四国カルスト。なのに完全にガスの中しかも爆風は今までのどこよりも激しい。向かい風の平坦区間キャットアイのスピードメーカーが4km/h以下で0km/h表示になっている。下りもはっきり言ってまともに下れない。爆風で2mぐらいはスライドするのでキープレフトできない。中央線近くを走るのだが・・・前からも後ろからもこんな悪天候、車など来るわけもなく。

通過チェック3「姫鶴平」17時10分 


次の通過チェックは下りの最中。行き過ぎないように注意しないといけない。とにかく急勾配過ぎて登った後にご褒美的感覚の強いダウンヒル区間が、嫌がらせにしか感じない。こんなに下るということがストレスに感じたのは初めてかもしれない。

通過チェック4「長沢の滝」18時15分


下りきると国道439号線へ。俗にいう「酷道ヨサク」日本三大酷道のひとつだ。

国道区間が長いからと言ってトランジット区間的に落ち着いてこなせるわけじゃない。今はかなり道が整備されてバイパス的な区間が増えたと言っても、それでもなお酷道には変わりない。

200kmほど走行しコースをほんの少しそれるとコンビニへ。ここは補給必須だ。

そしてここまでしぶといまでの雨。雨雲レーダーをチェックしてもまだもう少し雨はやみそうにない。ここでレインジャックを購入。以前嵐の渋峠のときもコンビニカッパに助けられている。

普通の感覚だと、朝8時にスタートして200kmであれば12時間は必要ない。しかし既に12時間以上、常に頭の中でタイムスケジュールを修正しながら走ったり、ペース配分を修正しながら走っている。

登りの距離や勾配、気温そして風の影響か脚や膝の調子が良くない。だましだまし走っているがスピードメーターにチラッと目をやるとまったくスピードが乗っていないのは明らかだ。このあと一度西条市へ接近する。要は余裕がなければリタイヤするのには手軽な場所だ。普段ならそんな迷いはないのだが、1時間で移動している距離があまりにも少なすぎ、精神的にも追い込まれて西条の文字が頭を刺激する。


確かここから300km地点のコンビニまでは比較的余裕をもっての移動だったと思っていたのだが、国道194号をそれて大橋貯水池を抜けると突然の急勾配。そしてひたすら登っていく。

体に余力がないこともあり、スピードは5〜6km/hなんてこともざらだ。

一体どれだけ上ったのか、時間も距離もわからない。もう考えても仕方ない。わかっているのは、どんな状況でもペダルを回すことをやめてはいけないということだ。回すことをやめてしまうと前には進まない。当たり前のことだが走っているとついついなんだかんだと止まったりして進むことを止めてしまう。

通過チェック5「天空のバルコニー」10日0時57分


激しい下りのあとは早明浦湖畔へ。昨年の四国600の時は激しい睡魔でよい思い出はないが、今回は比較的マシな状態で走行。

通過チェック6「上吉野川橋」2時21分 


R33に入る少し手前でバイクトラブルもあり、自動販売機横で少し休憩。気が付けば雨はやんでいる。スタートから18時間ほど嵐のような状態が続いていた。

天気予報的には21時ごろにはやむような予報だったが、結局は2時ごろまで雨。予想よりも5時間長く、それも予想以上に嵐のような状態だった。あちこちで道は川状態だったし。

雨がやんだ途端にふと気が抜けた。ベンチに座ったとたんに10分ほど寝落ちしていた。

そしてR32に入ってコース反対方向へと進んだところにコンビニ。ここはこの先150km以上峠道が続くので補給食を絶対に仕入れないといけないポイントだ。


共有区間を終えて再びヨサクへ。京柱峠を登り始める

勾配は大したことはない。少なくとも前半は。まだ20代前半の頃に京柱峠は一度だけ、中腹まで登ったことはある。その時はあまりきつかった思い出はないが・・・今はきつい。

そのうちに夜が明けていく。最初のタイムスケジュールでは京柱峠は下りきるまではナイトランを覚悟していたが結局は入口から既に夜が空けて明るい。

高度を上げていくと雲海が広がっている。まだ戦いは半分を残しているのに、解放されたかのような錯覚に陥る。

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今回の使用バイクはエディメルクスムーラン69

SKSのマッドガード、ドイターのサドルバッグやトップチューブのバッグを装備。そしてリュックにはドイター・ウルトラライド

コンパクトだが最小限の荷物は入るので、食料などを携行した。

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寒風山隧道入り口

時間通行規制に引っかかる。まだ規制されていないはずなのに・・・


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トンネル内はコンクリートの粉が舞い咳が止まらない。


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通過チェック1【石鎚山俯瞰図】の看板

このあとも通貨チェックの撮影が意外と消耗した。

特に今回は前半は台風のような天気

暴風でまともに立っていられないようなところでの写真撮影。本当に酷だった。


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御三戸に降りて道の駅ではカレーライス大盛り

温かいものを食べたい。

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通過チェック2美川峰

風がヤバい

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通過チェック3の絶景ポイント姫鶴平。

絶景というよりも景色は見えず爆風で絶叫だった・・・

初めて下りが疲れると感じた。


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コンビニでは食料よりもまずゴム手袋とカッパを購入。

雨がまったくやまない。もう川下りのような道路に精神的に参っていた・・・

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今日柱峠から下界を見ると雲海が広がる

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