2018.02.10 BRM210近畿200徳島

2月中旬、我ながら何やろうとしてんだか・・・そんな企画が刻一刻と迫っていた。
3日間ブルべを連続で走ってそのまま四国を一周。6日間で合計1,800km。
多くの人に聞かれた。「なぜ?」と。
答えられるわけがない。だって自分でもわかんないのだから・・・(笑)
自転車に魅せられる魔力・・・そういうことにしておこう。それが一番楽だ。


今年3回目のブルべは2月11日、オダックス近畿主催のBRM210徳島200。
そして4回目(BRM211高知400)5回目(BRM212高知200)と連続。
「とさにっき」シリーズ。
これは今年の過酷なライドに向けてトレーニングと割り切ればいい距離だと感じられた。3日間で800km。連続して800km以上をブルべで走るのはこの時期はまだ厳しい。しかし200km、400km、そして200kmと言うことならちゃんと終わってから寝ることができる。


どんな時でもすべてがうまくいくことなんてない。
天気、気温、風向き、コンディション、コースプロフィール・・・
もしかすると、すべてがより悪いほうへ針を振っているかもしれない。
そんな時に答えをすぐにDNFやDNSするのではなく、まずは最大限の努力、自分自身の持っているすべてのものをフル稼働して、1mmでも前へと進んでいく。
3日間も走れば、一日は必ず悪天候。今回の初日がまさにそんな幕開けだった。

雨。
200kmもの距離を2月の雨の中を走り続ける。これは並大抵のことではない。誇張していない。本当に難しい。
現役時代ですら2月に雨の中を200kmも走ろうなんて思ったことはない。

そして厄介なのは、再び翌日に走るということ。どれだけ体力を消耗させずにこなせるのか。
マッドガード、レインウェア・・・その対策一つ一つが重要。
今回は
●ラファ・シャドージャージ(半袖、ビブ、レッグ)
●ラファ・メリノウール半袖
をベースに、さらにレインケープでガード。それでも雨量の問題でカッパズボンを途中で着用。太ももが冷えないだけでもダメージが違う。


この200kmは信号も少なくコンディション次第では7時間半ぐらいまでは難なく出るだろう。しかし今回は高知まで2泊分の荷物を送るのではなく持ち運びたいので荷物が多めでスピードは出ない。
疲れないよう、しかし速く辿り着く。まさに
パックライト・トラベルファー(軽装で・より遠くに)の原理だ。
それでもこの初日の雨を見越してウェア2セットのうち1セットはシャドージャージ一式。明日からの400に備えたウェアはすべてサドルバッグとリュックに入っている。
ラファ・アピデューラサドルバッグは容量もあるので余裕をもって持ち運べる。ただ気をつけないと入れ過ぎて重量的に走力を落としてしまいかねない。
モバイルバッテリーや携帯充電器などの重めの電子機器はシートピラーに近い位置でダンシング時の揺れを最小限に。そしてレインウェアなど使う頻度の高いものほど出口に近く。

徳島市内をスタートしたときは雨と言えるほどの降水量でもなく路面もところどころドライ。そして何よりもマッドガードを使用していたので跳ね上げでシューズやお尻を濡らすこともなく快適なライド。
日和佐あたりで雨は本降り。ここでカッパズボンを着用。

今回3日間ともだが過去2回のブルべでも一緒にゴールしている山本くんとほぼ一緒に走ることとなる。ペースが合うメンバーと走り、同じような意思の人と走るのは結果的に楽だ。
ただ唯一、彼はマッドガードを使用していないので、前を牽いてもらおうとするとこちらは跳ね上げを被ることになる。

土佐湾に入ると雨の割には冷たくなく、そしてお約束の向かい風。
それでも信号がないおかげでスピードはある程度維持しやすい。
8時間08分でゴール。予想よりも少し速いペース。
本当はここからヤマネサイクルでバイクのメンテナンスをしてもらい、宿で洗濯をして・・・と考えていたが、雨で体が冷えてきて、そしてまた本降りな感じが少し続きそう。ということで山本君と近くのラーメン屋へ避難。暖かいものを食し、雨雲が通過するのを待つ。
約30分で雨は小雨。その隙にホテルへ。

洗濯し、そしてさてさて夕食どうしようと思っているとヤマネサイクルさんがお酒とアテに鯖寿司を差し入れしてくださり、おかげでホテルから一歩も出ずに翌日を迎えられることに。
明日はこの3日間のキングステージ400km。200kmブルべからいきなり400kmでも困難だが、200kmの翌日に400km、さてどうなることやら。


夫婦岩と言えば伊勢だが、なんと高知県にもある。
室戸岬より東側、室戸市佐喜浜町だ。
しかしなんで俺はこんな嵐のような天気の中、夫婦岩をバックに写真を撮影しているのだろうか・・・



明日に備えて洗濯。
ホテルの部屋は乾燥していることが多いが、ここまで洗濯ものまみれだと喉がイガイガすることもない。
しかしこのホテル、まるでランドヌールが据えての荷物を干すことを想定しているかのようなスペースが存在してびっくりだった。