エロゲシナリオライターそのだまさきのエロゲとエロゲ以外の日々 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-02-01 このマンガがすごい!(つらいクリエイターマンガ編)

このマンガがすごい!(つらいクリエイターマンガ編)

宝島社から発行されいる「このマンガがすごい! 2010」

オトコ編第一位は、「バクマン。」だった。


バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
小畑 健

集英社 2009-01-05
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二人の少年、サイコーとシュージンがジャンプで人気漫画家を目指すというストーリー。

確かに面白い。

  バクマン 1巻 感想 「現実とフィクションが交差する現代版まんが道」

登場人物の誰もが才能に溢れていて、とんとん拍子に成功していく。

物を作るって楽しい。夢をかなえるって素晴らしい。

ジャンプはそうでなければいけない。

アニメ化も決定して羨ましい限りだ。


とはいえ、たいして才能に溢れているわけでもなく、日々泥沼であがくように物作りをしている者としては、いまいち共感しづらいのも確かだ。

あいつら、夢に向かって一直線過ぎ。

眩しいにもほどがある。


今日は一つ、マンガやアニメやゲームなどの様々な物作りを題材にしつつ、夢をかなえる素晴らしさよりはそのつらさを前面に押し出しているものを並べてみた。

個人的には、行き詰まっている時に読むと楽しい。

「どうせ皆こんなもんだ。しょうがない。俺もやるか」と、やや後ろ向きだが元気をもらえる。



まんが道 (藤子不二雄Ⓐ)

まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)

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--クリエイターマンガの基本--

今更にもほどがあるが、これを抜きにしては、「バクマン。」も語れない。

漫画家を目指す二人の少年の姿を描いた、藤子不二雄の自伝的漫画だ。


いいところをあげたらきりがないが、クリエイターの苦しみという点から考えると、まず主人公の満賀道雄(モデルは作者の藤子不二雄Ⓐ氏)が劣等感まみれなところがいい。

学校に行けばチビと馬鹿にされ、運動ができないと馬鹿にされ、学校から帰ったら帰ったで、ちょっと憧れた女の子が大人の男とキスしてるのを目撃するわで、「俺の恋人はマンガや!」と泣きながら満賀が原稿に向かう姿がたまらない。

そんな「自分にはこれしかない!」というマンガでさえ、常に劣等感に苛まれている。

相手は無二の親友で、相棒の才野茂(もちろんモデルは藤子・F・不二雄氏)だ。


こんなエピソードがある。

二人が友達になってすぐの頃、幻灯機で映す作品をお互いに作ってみようということになる。

満賀はずるずるとなにもできなかったあげく、締め切りの前の晩になって、手近にあった本「曲垣平九郎」の挿絵を「才野には分からないだろう」と模写し、さも一から考えたかのように振る舞ってしまう。

それを才野が褒めてくれると、「ほかのものはだめだけど時代劇だけは得意なんだ」とか、「これなんかマンガとは言えないね、少しかたくなりすぎて挿絵みたいになって失敗したよ」とか、調子に乗りまくり。

そこで満賀ははっと気づく

ぱくった本が才野の本棚にもある。

もう冷や汗だらだらだ。

そんな満賀に才野が見せたのが、「天空魔」という話も絵もオリジナル、空飛ぶ軍艦のために設計図は引くわモデルは作るわ、「お前やりすぎだろ」っていうくらいの作品。

「まいりました。この勝負、おれの負けだ」と、満賀はうちひしがれるわけだ。

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このみっともなさ、あるある感がいい。

これは○○のパクリ

誰も気づいていないけれど、自分では分かっているその部分が変に受けて、なんとなく自分一人でやったような気になってしまう、みっともない自己欺瞞

すげー分かる。

分かっちゃ駄目なんだけどね


一事が万事の調子で、満賀は劣等感とみっともなさを全開にしながら、それでも「俺にはマンガしかない」と努力していく。

その努力も、夢に向かって一直線っというわけではなく、目先の色恋や、ちょっとした怠け心、本当に漫画家になれるのか? といった現実的な考えの狭間で、行ったり来たり、右往左往する。

そこがいい。


すぐ漫画家にもならない。

藤子不二雄Ⓐ氏がそうであったように、満賀も漫画家への夢を抱きつつ、一度は新聞社に入ってサラリーマンになる。

新聞の仕事にやりがいを感じ始め、漫画への情熱が薄れていく満賀と、職に就かずにひたすら漫画家を目指している才野との気持ちのすれ違いは、屈指の名場面だ。

結局、満賀は新聞社を辞めて後のない状態で漫画家を目指すわけだが、そのあたりの「生活がかかっている」ことへの悩みは、同じように仕事をやめて創作業界に入った者としては、共感するところが大きい。


文庫で全14巻完結。

続編といえる「愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春」もおすすめだ。

愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春 (1) (Big comics special)愛…しりそめし頃に…―満賀道雄の青春 (1) (Big comics special)

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アニメがお仕事!  (石田敦子

アニメがお仕事! 1巻 (ヤングキングコミックス)アニメがお仕事! 1巻 (ヤングキングコミックス)

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--かなった夢はただの現実--

さて、マンガの次はアニメ

タイトルも「アニメがお仕事!」とド直球だ。


作者の石田敦子氏は、漫画家であると同時に、現在は第一線を退いているものの、れっきとしたアニメーターであり、動画、原画はもちろんのこと、『伝説の勇者ダ・ガーン』では作画監督、『勇者特急マイトガイン』ではキャラクターデザインをつとめている。

その経験をいかんなく発揮して作られた本作は、アニメ業界の生々しい話がもう目白押しだ。


ところで、作画監督とは聞き慣れない言葉かもしれない。

京都アニメーション発行の「アニメーション制作の手引き〜作画編〜」によると、作画監督とはこう説明されている。

 現在、日本の商業アニメーション作画監督が行う作業は、「絵コンテをもとに、演出の考えに沿った形で、レイアウトと原画をチェックすること」です。

 よく間違われるのですが、「絵柄の修正」がその役割ではありません。”作画”監督の名の通り、作画全体に関わること(物語を生み出すキャラクターの芝居、動き、表情など)をチェックすることが本来の仕事です。

 作品全体のイメージを統一するために、個々の作画スタッフの絵柄の違いや、技量の差を調整します。

 作画監督となる人は、十分にアニメーションの仕組みを理解し、確かな知識と技術を持っていなければなりません。

現場におけるアニメーターのある種の到達点、アニメーターを志す者なら誰もがなりたいポジションなのだと思う。


作者の石田氏はそこまでいったわけだが、本作の主人公、福山イチ乃はまだ動画、アニメーターとしてスタートしたばかり。

もちろん、アニメーターとしての技術はまるで足りていない。

未熟もいいところである。


そんなイチ乃に、「夢」を仕事にしてしまった者への「現実」が、後から後から津波のように襲ってくる。

思ったように絵が描けないという現実。

何をどう描けばいいか分からないという現実。

頑張っても早く描けないという現実。

そしてそれ以前の問題。

誰かに頼らないと生活すらしていけないという現実。


そんな現実に負けないために、イチ乃に何ができるか?

自分の技術が拠り所にならない以上、「アニメが好き、アニメが作りたい」という情熱にすがるしかない。

しかし、イチ乃からすれば志が低い(ように見える)アニメーターも業界には当然いて、でもそのアニメーターは自分よりずっと技術があって、そんなアニメを馬鹿にしているような人間よりも自分は役立たずで、だけどどうやって上手くなればいいかも分からなくて、そんな諸々の答えを出す間もないままに、目の前の仕事をこなさなければならなくて――と、延々続いていく。

もうなんというか、一冊まとめて読むのが辛くなる。

色々と共感できすぎて。


第一話からこれだ。

高校生の頃、一緒にガンダムにはまった友達みんなに「まだアニメなんて言ってるの? やめてよ、恥ずかしい」と笑われてまったイチ乃の後ろ姿である。

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このマンガ、こんなのばっかり。

だから元気になる。ちょいと劇薬だが。

ちなみに、創作と恋愛の関係についてもかなりキツい描かれ方をしている。それもまたいい。

  「アニメがお仕事」第5巻 感想

  「アニメがお仕事」第5巻 再購入

   アニメがお仕事! 完結

全7巻完結。



東京トイボックス & 大東京トイボックス (うめ 小沢高広/妹尾朝子)

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--迷走するゲーム制作--

マンガ、アニメときて、ゲームだ。

だんだんと自分の仕事に近づいてきて、共感できるとか言っている場合じゃなくなってきたが、それはともかくクリエイターマンガとして今、一番注目しているのが本作、東京トイボックス、その続編の大東京トイボックスだ。

後者は、雑誌『コミックバーズ』で現在も連載中。ちなみに、「だいとうきょう」ではなく、「ぎがとうきょう」読む。つい最近まで知らなかった。


主人公、天川太陽はゲームプランナーである。

決め台詞は、「仕様を一部変更する!!」

うわあ、実際にゲームを作ってる者からすると、寒気のする台詞だ。


ゲームプランナー

ゲームの制作に多少なりとも興味を持っていれば、雑誌などでこの言葉を見たことがあるかもしれない。

他に、企画、ディレクター、ゲームデザイナーなどと言い、それぞれ微妙に違うのだが、ゲーム制作を仕切る中心人物と思って間違いない。

その割には、実際の現場で何をやっているのかあまり理解されていない仕事でもある。


ゲームのアイデアを考える人、シナリオや設定を作る人、ゲームショーや雑誌に出る人、アフレコで声優さんに指示を出す人、自分の好きなゲームを作れる仕事、うわあなんか楽しそう!

そんなわきゃない。

そういうハレの仕事はゲームプランナーのごくごくごく一部である。

大半は地道で根気のいる、それこそ目に見えない重いコンダラを延々引いて歩くような仕事だ。

下手をすると、華やかな表舞台に立っているプランナーと、実際に現場を仕切っているプランナーは別ということもありうる。

主人公の太陽はもちろん裏方の方。


さて、警察でも地球防衛軍でもウイッチ隊でもなんでもいいが、ある特殊な集団を説明するために外からの異物を使うというのは物語のセオリーだ。

本作でも、東京トイボックスでは社外から出向してきた月山星乃を、大東京トイボックスでは未経験の新米プランナー百田モモを配置している。

月山といい、百田といい一筋縄ではいかないキャラクターで、実に現場をかき回してくれる。

しかし、本作でもっとも制作を迷走させているのは、太陽その人だったりする。


太陽は、かつてソードクロニクル三部作という、作品世界ではドラクエFFに匹敵する名作を仕上げたプランナーだった。

しかし、ソードクロニクルの4製作において、スタッフや上層部との確執により降板、会社を辞めた上に、自分が手がけたものとは全く違うものが「4」として発売され、今もシリーズとして続いているという過去に苦しめられている。


途中で企画がポシャるとか、降板するとか、自分にも覚えがあるがそりゃ嫌なものである。

かつての相棒、今は太陽と袂を分かった仙水というキャラが言っている。

「太陽はね、まだ作り続けてるんですよ。完成しなかった幻のソードクロニクル4を」

思い入れが強ければ強いほど、「いつか見てやがれコンチクショー」と、何らかの形で完成させないとすっきりしない。

その気持ち、よーく分かる。

が、それにつきあわされるスタッフはたまったものじゃない。

ソードクロニクル4に端を発した太陽の迷走は徐々に拡大していき、ついには身内であるスタッフからも見限られそうになる。

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最新刊5巻で、スタッフとの感情のこじれは解消されたように見えるのだが、これからどうなることやら。

共同開発している別会社との確執、ソードクロニクルを擁する最大手の動向など不安要素は山積みだ。

だからこそ、この先が楽しみでしょうがない。

東京トイボックスは新装版で全2巻。

大東京トイボックスは現5巻で、以下続巻。

おすすめである。


おっともう一つ、この作品は実在するゲーム会社で、『天誅』や『侍道』などのシリーズで知られる『株式会社アクワイア』が取材協力をしている。

これに関連して、『侍道』シリーズの第1作、『侍』の制作ドキュメンタリーが『ゲーム開発最前線『侍』はこうして作られた―アクワイア制作2課の660日戦争』という本にまとめられている。

これは読めば、迷走するゲーム制作、例えばプログラマーの逃亡などが、ノンフィクションだけに本当に洒落にならない状況で起こっていたのが分かる。

どうも絶版のようなのだが、マンガの副読本として、ゲーム制作の実情を知る手がかりとしてこれもおすすめだ。マンガじゃないけど。

ゲーム開発最前線『侍』はこうして作られた―アクワイア制作2課の660日戦争ゲーム開発最前線『侍』はこうして作られた―アクワイア制作2課の660日戦争

新紀元社 2002-06
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ヤサシイワタシ (ひぐちアサ

ヤサシイワタシ 1 (アフタヌーンKC)ヤサシイワタシ 1 (アフタヌーンKC)

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--まだ本気じゃない--

仕様変更とか書いてたら胃が痛くなってきたので、お次は自分とあまり関係ない「写真」といこう。

これなら心おきなく紹介できる。

と軽く扱うには、痛いマンガなんだけどな。

アニメ化もされた高校野球マンガ「おおきく振りかぶって」の作者、ひぐちアサ氏による「ヤサシイワタシ」だ。


大学の写真サークルを舞台にしたこのお話、主人公の芹生弘隆とつきあうことになる唐須弥恵がとにかくもう痛い。

一言で言えばサークルのトラブルメーカーで、この弥恵をめぐる恋愛問題でサークル内はつねに不穏な雰囲気をたたえていて、本作は言うところのサークルクラッシャー物としても白眉である。


クリエイター物として見てみると、弥恵の頑張らなさ加減が痛い。

この点が、今まで語ってきたマンガの登場人物たちと大きく異なる。

とにかく頑張ってない。

いや、弥恵本人は「将来は写真で食っていきたい」など公言し、頑張っているつもりなのだろう。

だが見ていると、つねにあらかじめ「逃げ」をうっている。


カメラレンズの手入れを怠り、現像作業はいい加減にすまし、コンクールの締め切り当日になって慌てて作品をでっちあげる。

なぜそんな「逃げ」をうつのかははっきりしている。

自分の実力と向き合うのが怖いからである。

こう言いかえてもいい。

まだ本気じゃない。本気をだしたら私はもっとすごい

他人にそう思ってもらいたいから。

それ以上に、自分がそう思いたいから。

その結果、

『あたし、広告も興味あんだよね。なんでもいいから広告つくって応募すんの。遊園地とかお菓子とかブランドとかなんでもいーの』

と言って、サークルのメンバーや恋人を巻き込んで作った作品があっさり落選すると、

『あたしがホントにやりたいのって、ファッション関係なんだよね』

などと恥ずかしげもなく口にしてしまう。

暗に、「本気でやった作品じゃないから、落ちても別にかまわない」と言いたいんだよなあ。


が、どんな事情があろうが、それを見る人には関係ない。

できあがった物が実力。それだけ。

そうすんなり納得できれば苦労はない。本当にね。

自分のことを思い出し、痛くて見ていられない。


広告じゃなくてファッションなどと言い出したように、興味の対象をころころと変えていくのも弥恵に特徴的だ。

一つのことに打ち込んでしまった結果、自分の実力――実力のなさが明らかになるのを避けようとしている。

そういった逃げの姿勢は写真のことだけではなく生活にもおよび、やがて弥恵はサークルはおろか大学にも来なくってしまう。

芹生に向かって『そんなにガッコーすきかねェ』などとしたり顔で語り、わずかばかり社会を経験しただけで偉そうに放つセリフがこれだ。

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こんな嫌な顔のヒロイン見たことねえ。

この嫌な顔を見るために、何度も読み返してしまう。

本気になることを避け続ける弥恵はやがて一つの決断をするのだが、それは読んでのお楽しみ。

全2巻。

痛いヒロインとキツい結末が待っているがおすすめだ。



キャノン先生トばしすぎ (ゴージャス宝田

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--次は絶対いい作品を描きますから--

さて、どん尻に控えしはエロマンガだ。

やはりエロがないとね。


あらかじめ断っておくが、クリエイターがテーマといっても、登場人物がセックスのシチュエーションやプレイを創作するために苦しむとかそういう話ではない。

確かに、このマンガは

 テレビの枠を頭に被せた男の目の前で、女の子がキリンのぬいぐるみを肛門からひりだすプレイとか、

 女の子の肛門に放尿してから手提げバッグに入れて持ち運び、喫茶店の前で取り出して中にお客がいるウインドウめがけてオシッコを噴出させるプレイとか、

 女の子の両親と一緒に一家団欒の象徴であるホームビデオを見ながら、その両親にバレないようにセックスするプレイとか、

エロクリエイティブ溢れるシーンばかりなのだが、ひとまずそれは置いておこう。


大事なのは、これはエロマンガを書いている人の話だということ。

主人公のルンペン貧太はデビュー5年ながら、筆が遅すぎるためバイトで食いつないでいるエロマンガ家。

ヒロインの大砲キャノン(本名:剣峰百合子)にいたっては処女単行本が30万部の大ヒット、資産家の一人娘でありながら頭がエロ妄想でいっぱいの超人気エロマンガである。なんと若干12歳。やばいって。


物語は、キャノン先生のアシスタントになった貧太が、自分より遙かに年下でありながらプロとしての確たる信念を持っている彼女に刺激され、同時に自分とは比べものにならない才能に打ちのめされて、悩み、苦しみながらマンガ家として一皮剥けるまでが描かれる。

こう書くと、全然エロマンガっぽくない。だが、本当にこうなのだ。


貧太も描けなくて苦しんでる。

理由は色々あるのだろうが、読んでいて感じたのは、作品を完成させるのを怖れているということだ。

もっといいアイデアがあるのではないか、もっと別のやりかたがあるのではないか、そうやって修正を繰り返したあげく、結局は完成できないまま終わってしまう。


その気持ちは分かる。

「完成」と自分のなかでケリをつける。その後はなにもできない。

完成品の評価を待つだけ、容赦なく発売され、人の目に晒される。

仕事なら当たり前だ。

さっきも書いたが、作り手にどんな事情があろうが、それを受け取る側には関係ない。

面白いか、つまらないか。それだけだ。

それ以前の、全く無反応ということもあり得る。

これで怖くなかったら嘘だ。


その怖さを乗り越えないとプロとしてはやっていけない。

いや、乗り越えるは無理か。

ずっと不安にかられながら、作り続ける。

そうするしかないんだよなあ。

本作でも、貧太に向かって、ベテラン編集長がこんな檄を飛ばしている。

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迷う心に突き刺さるようないい台詞だ。

他にも、創作者の魂がほとばしり出るような、キャノン先生の名台詞は必見だ。

もちろん、エロさは折紙付。

全1巻。

今日の最後のおすすめだ。

2010-01-25 志の輔らくご in PARCO 2010 鑑賞

志の輔らくご in PARCO 2010 鑑賞

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今年も行ってきた。

毎年、渋谷PARCOで一月に公開される「志の輔らくご

志の輔師匠落語は機会を見つけては行っているのだが、PARCOのそれは規模が段違いでいつも楽しみにしている。

大舞台での趣向を凝らした一ヶ月公演。

しかも、普通の独演会などとは違って、前座もなしに師匠が三つの噺をやってくれる。

チケットを手に入れるのは一苦労だが、ファンとしては行かないわけにはいかない。


今回の演目は以下のとおり。

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身代わりポン太

踊るファックス 2010

中村仲蔵


一つめの「身代わりポン太」。

富山県のある村で、地域活性化ために進められてきた「たぬきの里プロジェクト」が、流行の事業仕分けのあおりで予算を凍結されてしまった。

そのおかげで、プロジェクトの目玉のたぬきの形をした展望台がまだ半分、キンタマのぶらぶらする下半身しか完成していないのに残ってしまい、予算がないので解体することもできず、さあどうしようと関係者が右往左往するお話。

きっとこれが今年の新作なのだろう、初めて聞いた。

時事ネタをうまく盛り込んで、大いに笑わせてもらった。

会場のロビーには、たぬきの置物がしっかり飾られていた。

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二つ目の「踊るファックス 2010」。

「2010」がないものは、何年か前に初めてPARCO落語に行ったときにやっていた演目で、生で見るのは二度目だ。

当時買ったパンフレットには台本まで掲載されていたので、お話はよく知っている。

それでも大笑いした。

やっぱり落語は、「何をやるか」じゃなく、「誰がやるか」だ。

台本と照らし合わせてみると、大枠は同じでも所々で変わっている。

サゲも変えてきたし、大舞台ならではのギミックも面白い。

当時の新作が年月を経て、熟成されていた。


休憩を挟んで、三つめは「中村仲蔵

PARCO落語では、最後は古典なのが定番だ。

江戸時代歌舞伎役者に、中村仲蔵という人がいる。

歌舞伎において、「名人仲蔵」と言われるほどの名優である。(中村仲蔵 (初代) - Wikipedia

彼がまだ成り上がりの一役者にすぎなかった頃、当時は端役だった「仮名手本忠臣蔵・五段目」の定九郎を周囲からの嫌がらせで割り当てられ、それにめげることなく斬新な解釈で演じきるまでのお話。

その時演じた定九郎は、現在まで続く定九郎スタンダードになっているという。

元ネタの「仮名手本忠臣蔵・五段目」のお話やら、当時の状況やらを知らない観客のために――はい、知りませんでした――ちゃんと説明してくれるところがありがたい。もちろん、笑いを交えて。

テンポ良く笑わせてくれた前の二本とは違い、古典の人情話をじっくりと楽しませてもらった。

全部の噺が終って師匠がもう一度挨拶に出てきたとき、「中村仲蔵は一時間二十分もやっていた」というのを聞いて、会場全体に「えっ、そんなにやっていたの?」というどよめきが広がったのが印象的だった。

みな時間を忘れて、聞き惚れていたのだ。


いい落語だった。また行きたいものだ。

2010-01-18 「十二人の怒れる男たち」観劇

「十二人の怒れる男たち」観劇

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今年初めての芝居見物。

俳優座劇場プロデュースの『 十二人の怒れる男たち 』

法廷物の代名詞とも言える作品で、ヘンリー・フォンダが主演した映画、『十二人の怒れる男』は何度も見ている。

芝居で見るのは初めてだ。


お話は、ある殺人事件の陪審員に選ばれた十二人が、その評決に至るまで一つの部屋で延々と討論しつづけるというのもの。

場面は陪審員室だけ、十二人も最初から最後までみな出ずっぱりという、会話劇の妙を楽しむものといえる。

見るこちらも、ストーリーは隅から隅まで頭に入っているので、目の前で行われる役者の生の演技を楽しみにしていたのだが、いまひとつ乗り切れなかった。


理由はいくつかあるが、脚本がほぼオリジナルそのままということが大きい。

舞台はアメリカで、時代ははっきりしていないが、最初のテレビドラマ版が1954年だから多分そのくらいなのだろう。

十二人の陪審員たちのやりとりを通して、人種や年齢、職業や出自、階層などに対する偏見や差別が浮き彫りになっていくのが醍醐味なのだが、脚本がそのままのわりには、演じる役者の全員が全員、現在の日本人、見る側もそうなので(外国人がいないと確かめたわけではないが)、ところどころで引っかかってしまった。


たとえばこんな場面。

陪審員の一人がどこかからの移民者で、討論の中である陪審員が彼らに対する差別意識をむき出しにするという箇所があった。

芝居では、その陪審員移民であるという説明もないまま、別の陪審員差別発言の段になっていきなり「おまえら移民の連中は」云々とわめき出す。

見ている方は、そこで初めて「ああ、あっちの人は移民なんだ」と気づく。

これは辛い。


アメリカでやる場合は、移民者の役はそれっぽい人が演じるのだろうし、言葉にそれっぽい訛りなどもいれて、特に説明がなくても「ああ、彼は移民者だ」と把握できるのだろう。

ただ、役者が全員日本人で、全員標準語を喋っている状態でそれは不親切だ。

差別発言でもめ出す前に、一言でいいから「あの人は移民者だ」ということを示しておいてくれれば、それ以前の発言も差別意識に根付いたものだと感じられるのに、後説じゃもったいない。


他にも、ある陪審員が自分の見た映画について話をしているとき、二本立ての映画を見たとは一言も言ってないのに、彼を追求する他の陪審員が何の疑問もなく「二本目の映画は?」などと聞いている。

なんで二本立てが前提よ?

当時のアメリカでは映画は二本立てが当たり前だったのかもしれないが、一言、「二本立て」って断っても罰は当たるまい。

そういった、現在の日本人が舞台でやると「あれ?」って思うところがちょこちょこ出てきて、もったいない気がした。


もう一つ、このお話、議論が白熱して、キャラが激高する場面が何度も何度もあるのだが、その怒っているところが、どうにも芝居臭く感じてしまった。

口では「貴様、なんだその言い方は!」みたいなことを叫び、相手につかみかかろうとまでしているのだが、なんだろうなあ、段取り通り怒った演技をしているって印象で、それがちょっと残念ではあった。

ヘンリー・フォンダの映画を見過ぎたせいで、誰が何を言われて怒り出すかあらかじめ分かってるのがまずかったのかもしれない。


今ひとつすっきりしなかったので、その映画を久しぶりに見直すことに決めた。


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2009-08-17

Twitterにいるエロゲ関係者リスト

 エロゲ界隈の方もけっこう出没しているTwitter

 生活リズムがおかしいのか、さびしんぼうがおおいのか、夜中でも平気でつぶやきが聞こえてくる。

 お仲間をコツコツさがしてFollowしてみたものの、Twitter名とエロゲ名が違ってたりして、誰が誰やら分からないこともしばしば。

 ということで備忘録をかねて、Twitterで見かけたエロゲ関係者をまとめてみる。

 エロゲに一度でも関わってしまった方だ。

 いや、ここはエロゲを作る心意気のある方と言ってしまおう。

 本業は別かもしれないし。もうエロゲとは縁を切ってるかもしれないが。

 ともあれ、相互Followさせてもらってる方を記載していく。

 「○○の人」ってのは覚えがいいので、関わったゲームについても一つ二つ並べておこう。

 より詳しくは「ErogameScape−エロゲー批評空間−」でも参照のこと。


 まずは、自分から。


そのだまさき  そのだまさき(masaki_sss) on Twitter

 本人サイト  エロゲシナリオライターそのだまさきのエロゲとエロゲ以外の日々(※いま見てるここだ)

 シナリオ

  -碧ヶ淵- 夜伽の村のお嫁様(ネル)

  装甲騎女イリス(BLACK LILITH)

   そのだまさき −ErogameScape−エロゲー批評空間−


姫ノ木あく氏  あく(aku_himenogi) on Twitter

 本人サイト あくメモ

 シナリオ

  あまつみそらに!(Clochette)

  ズノネセブン!Sweet Lovers' Concerto(Clochette)

   姫ノ木あく −ErogameScape−エロゲー批評空間−


さがのあおい氏  Ao i (ao_i) on Twitter

 本人サイト AQUA-BRAND

 原画

  おしかけプリンセス(大熊猫

  maiden halo大熊猫

   さがのあおい −ErogameScape−エロゲー批評空間−


妹尾氏  妹尾拓 (atf72) on Twitter

 本人サイト エロゲ制作者・妹尾拓ブログ

 シナリオ

  アイドル雪歩のワンちゃんパニック!(ふろーらいと)

  兄妹同棲(ふろーらいと)

   ATF(妹尾拓) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


嵩夜あや氏  AyaYang on Twitter

 本人サイト 多重精神領域

 シナリオ、原画

  終末少女幻想アリスマチックキャラメルBOX

  処女はお姉さまに恋してるキャラメルBOX

   嵩夜あや −ErogameScape−エロゲー批評空間−


みつるぎあおい氏  みつるぎあおい (a_mitsurugi) on Twitter

 本人サイト Digit-slash

 原画

  戦極姫 〜戦乱の世に焔立つ〜(げーせん18)

  双子隷嬢(West Vision)

   みつるぎあおい(みつるぎ蒼) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


呉マサヒロ氏  clemasahiro東A−48a (cle_masahiro) on Twitter

 本人サイト  clesta

 原画

  母娘妊術くのいちPonPon!!(flap)

  姫∽神1/2(ぴんくはてな)

   呉マサヒロ −ErogameScape−エロゲー批評空間−


でぇすて(D.S.T・不二川 巴人)氏  でぇすて (dst_fujikawa) on Twitter

 本人サイト 『D's NEST』Entrance

 シナリオ

  少女剣士秋月蓮の押しかけ孕嫁生活 〜子作りは我が使命…受精するまで離さぬぞ!〜(Norn)

  ココロ☆保健室 〜キミとナイショのカウンセリング〜(かすたーど)

   でぇすて(D.S.T・不二川 巴人) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


フジヤマタカシ氏  フジヤマ (fujiyamax) on Twitter

 本人サイト The Latest Engine

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  Asylum(EVE)

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アカギギショウ氏  gi_sh_o on Twitter

 本人サイト アナグラム

 ディレクター、原画

  真昼に踊る犯罪者(ソフトハウスキャラ)

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羽鳥ぴよこ氏  羽鳥ぴよこ on Twitter

 本人サイト はとりけ

 グラフィッカー

  11eyes -罪と罰と贖いの少女- (Lass)


東出祐一郎氏  東出祐一郎 (Higashide_Yu) on Twitter

 本人サイト From dusk till dawn of the dead - livedoor Blog(ブログ)

 シナリオ

  Bullet Butlers(propeller)

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広瀬まどか氏  広瀬まどか (hirose_madoka) on Twitter

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  恋色空模様(すたじお緑茶

  ファイナル☆ジャスティス戯画

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 シナリオ

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瀬浦沙悟氏  瀬浦沙悟 (isago_s) on Twitter

 本人サイト 悟浄閣

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箕崎准氏  J_Misaki (J_Misaki) on Twitter

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かまとりぽかり氏  かまとりぽかり (kamatori_pokari) on Twitter

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  母娘輪舞(Mischievous)

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 本人サイト http://mixi.jp/show_profile.pl?id=105524

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貴島吉志氏  貴島吉志 (kissc) on Twitter

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 シナリオ

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  僕だけの果実 / JIN企画

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LEGIOん氏  LEGIOん (legion0509) on Twitter

 本人サイト LEGIOんさんのプロフィール - はてな

 シナリオ

  11eyes -罪と罰と贖いの少女- (Lass)

  3days -満ちてゆく刻の彼方で-(Lass)

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まえだ絵馬氏  maeda ema (maedaema) on Twitter

 本人サイト pornograph.net

 シナリオ

  お掃除フェラチオCollection シルブプレ!(pornograph)

  聖奴隷学園(Liquid)

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 Lass代表 OHP

  プロデューサー

   11eyes -罪と罰と贖いの少女- (Lass)

   3days -満ちてゆく刻の彼方で-(Lass)

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Maruto!氏  Maruto! (maruto) on Twitter

 本人サイト Maruto! BLOG

  原画

   僕だけの保健室(ALICE SOFT)

   私に今夜☆会いに来て(せ・き・ら・ら)

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みかげ尚氏  みかげ尚 (mikagenao) on Twitter

  本人サイト ORIFICE

  原画

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中条ケイ(中条罫)氏  中条ケイ (nakajo_k) on Twitter

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  動画制作

   あやかしびと Opening Movie(propeller)

   School Days Opening Movie(Overflow)


七烏未氏  nanaumi (nanaumi) on Twitter

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  シナリオ

   StarTRain(mixed up)

   絶対幸せ宣言っ!(eighthnote)

    七烏未奏 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


高橋直樹氏  Naoki Takahashi (NaokiTakahashi) on Twitter

 本人サイト ■ Takahashi's Web ■

  シナリオ、NScripter開発

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   IZUMOStudio e.go!

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流良氏  流良 (n_minakami) on Twitter

 本人サイト Humpty Dumpty 電脳支店

  グラフィッカー

   11eyes -罪と罰と贖いの少女-(Lass)

   あかね色に染まる坂(feng)


菅野康(岡一輝)氏  okaikki on Twitter

 本人サイト GRNITE HELL

 シナリオ

  つるぺた★はにゃぁん(萌。)

  ふたなり♪ミルクセーぇキ(萌♂)

   菅野康(岡一輝) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


okomeman氏 okomeman on Twitter

 本人サイト 無洗米をひたすら洗う

 シナリオ

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  断罪のエルミア(クレージュA)

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おりょう氏  oryo (oryo) on Twitter

 本人サイト P:P

 原画・グラフィッカー

  ナルキッソス3 Die Dritte Welt(ステージ☆なな)

  ネトラレブログONLINE(BornClunkers)

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大槍葦人氏  大槍葦人 (oyari) on Twitter

 本人サイト 少女騎士団と大槍葦人のBLOG

 Littlewitch代表

  原画、シナリオ

   ロンド・リーフレットLittlewitch

   少女魔法学リトルウィッチロマネスク(Littlewitch)

    大槍葦人(NOCCHI) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


refeia氏  refeia (refeia) on Twitter

 本人サイト rumblefish

 原画

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  僕がサダメ 君には翼を。(暁WORKS)

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さんきち氏  さんきち (sankichi_ero) on Twitter

 本人サイト 六畳一間

 シナリオ

  辱の性姫 〜快姦ニ堕チタ姫〜(Studio ego!)

  民族淫嬢(暁WORKS‐黒)

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竹田氏  竹田 (takets) on Twitter

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 シナリオ

  聖剣フェアリース(Littlewitch velvet

  収穫の十二月(talestune)

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卓太郎氏  卓太郎 (takutaro) on Twitter

 本人サイト OCTOBER

 原画、グラフィッカー

  お保母ごと 〜ひみつのおゆうぎ、ママにはないしょ〜(g-clef)

  Silvern〜銀の月、迷いの森〜(g-clef)

   卓太郎 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


紫桜氏  紫桜 (tuyukusa) on Twitter

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 グラフィッカー

  恋色空模様(すたじお緑茶

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ともみみしもん氏  ともみみしもん (T_Shimon) on Twitter

 本人サイト angelphobia.org

 原画

  アーマーブレイク(シャーベット)

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梅原えみか氏  梅原えみか (umemi_ka) on Twitter

 本人サイト ねこめし。

 原画

  ねこぽり 〜ねこのおまわりさん〜(ProjectSAKURA)

  梅原えみか −ErogameScape−エロゲー批評空間−


尾崎貞夫氏  尾崎貞夫 (uraniwa) on Twitter

 本人サイト 四国の参愚者

 シナリオ

  まじかる☆プリンス(ロール)

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佐野晋一郎氏  佐野晋一郎 (wakameso) on Twitter

 シナリオ

  タペストリー -you will meet yourself-(light)

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中村やにお氏  やにお (yanioman) on Twitter

 本人サイト 中村やにお

 シナリオ

  終の館〜人形〜(CIRCUS

  十二人の女教師(DEEPER)

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ヤオキン氏  ヤオキン (yaokinz) on Twitter

 本人サイト YAOLOG

 美術デザイン

  星空のメモリア-Wish upon a shooting star(FAVORITE)

  はっぴぃ☆マーガレット!(CROSS NET)


稍日向氏  稍日向 (yayahinata) on Twitter

 本人サイト 稍日向

 原画

  魔孕巫女 〜お清めは愛欲淫靡に〜(Parthenon)

   稍日向 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


もりさわゆーな氏  もりさわゆーな (yuunachan) on Twitter

  本人サイト yuuna.jp

  ABHAR所属

  プロジェクトマネージャー、広報 

   水平線まで何マイル? - Deep Blue Sky & Pure White Wings -(ABHAR)

   すまいるCubic! 水平線まで何マイル? −アフター&アナザーストーリーズ(ABHAR)


(追記)


荒川工氏  荒川工 (arakawatakumi) on Twitter

 本人サイト Acnalbasac Noom

 シナリオ・企画

  あやかしびと(propeller)

  Bullet Butlers(propeller)

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小林且典氏  小林且典 (sieidou) on Twitter

 企画屋web代表

 シナリオ

  聖なるかな -The Spirit of Eternity Sword 2-(XUSE)

  マージ - Material Collection -(ACTRESS)

  小林且典 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


佐倉はなつみ氏  はなつみ (hanatsumi) on Twitter

 本人サイト 空想RIOT!

 原画

  新世紀いじってプリンセス 〜もう!またそんなことまで〜(ビタミン)

  押しかけ妻は犬耳巨乳少女!? 〜子宮にい〜っぱい精液掛けて孕ませてください!〜(Norn)

   佐倉はなつみ 関わったゲーム一覧 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


小蟻氏  あり (youbun) on Twitter

 本人サイト :::ありさんアンテナWEB:::

 原画

  おっとい〜異常風習輪姦村〜(叢神)

  悪意の化身〜電子生まれの強姦鬼〜(叢神)

   小蟻 −ErogameScape−エロゲー批評空間−


そりむらようじ(反村幼児)氏  そりむらようじ (sorimura) on Twitter

 本人サイト Misty Isle

 原画

  ヒロインズナイトメア Vol.1(ミルフィーユ)

  性処理白濁プリンセス〜王宮家庭教師のおしおきレッスン〜(ピンポイント)

  そりむらようじ(反村幼児) −ErogameScape−エロゲー批評空間−


2009-07-31

フィクションにおける処女の話

最近、Twitterフィクションに出てくる処女について話す機会があった。

その場のノリでつらつらと喋っていたら、今まで作ってきた作品の根底に流れるテーマのような話になったので、ここにまとめておく。

なお、Twitterのログをまとめるのには、「発言ステータスURL or STOT形式からのTwitterログまとめ」のサイトを使わせていただいた。


アナタカタリ
@katari_anata
 そういえば、いわゆる処女厨と言われる人達の気持ちがちょっとは分かる、とか言ったらやっぱり気持ち悪がられるんだろうか。好きな相手が処女だったら嬉しいって思うのは男だったら当たり前だと思うんだけれど――それを相手や周囲に押し付けるかどうかは別問題で。(2009-07-30 21:56:28) link
アナタカタリ
@katari_anata
 むしろ、処女信仰自体が気持ち悪いっていうより、処女信仰しちゃうほど二次キャラ好きになっちゃってるのが気持ち悪がられてるのかな、とかも思うんだけど、多分違うだろうなぁ(2009-07-30 21:57:06) link
アナタカタリ
@katari_anata
 個人的には、現実の女性相手にも、二次キャラ相手にも、そこまでいっちゃうほど相手を好きになる、という感覚を抱いたことがないから、むしろそういったエネルギーに敬意を抱いてしまう。(2009-07-30 21:58:47) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata 三次なら「へえ、そうなんだ。そりゃ嬉しいな。でもちょっとプレッシャーがかかる」くらいですけど、二次ではそこにこそこだわりたいですね。(2009-07-30 22:02:57) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss ですよね。というか、女性には嫌がられるだろうけど、男性の『処女信仰』って、特定の恋愛対象がいない場合においては常態だと(2009-07-30 22:05:35) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss 途中で送るミス>< 常態のように思ったりもして。そういう欲求というか、要求というかに、それを満たすための媒体がなるべく沿うようにするのは、ある程度は当たり前ではあると思ったりもします――もちろんそれを押し付けるつもりは毛頭ないですがw(2009-07-30 22:07:29) link
アナタカタリ
@katari_anata
 あ、そういえば、僕は自分の書いた作品で何度かエロシーンを書いたことがあるけれど、処女ってほぼいないなぁ――自分的には、むしろ昔に誰かを好きでいた人が、今の主人公に流されて、というような流れにもの凄くぐっとくるのが強いと思うw(2009-07-30 22:09:10) link
アナタカタリ
@katari_anata
 ま、その周りで発現している問題の本質は、処女信仰そのものでなく、その表現の仕方が問題なのは重々承知なんですけどね――だからこそ、処女信仰そのものが槍玉にあがっちゃうのはどーかなー、と思う次第でもあるけれど。(2009-07-30 22:10:45) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata 分かります。ただ個人的にはちょっと違って、あくまでもフィクションって前提で、その中の特定の対象だからこそ、処女であることの意味があるように思ってます。(2009-07-30 22:11:03) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss ですねー。やっぱり、ヒロインと主人公のつながりがとても綺麗な形で描ける。その綺麗さは、現実を体験してる人からすれば失笑ものなんでしょうけれど、だからこそ綺麗だってところもあるというか。(2009-07-30 22:14:06) link
アナタカタリ
@katari_anata
 処女信仰は、なんというか、少なくとも作品の中で相手のことを思いやることを前提に成り立ってるの。だから、みんなもみんなのこと、思いやってて欲しいな――誰なんだこれは(2009-07-30 22:19:03) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata >むしろ昔に誰かを好きでいた人が……。そこです。すごくナイスなポイントです。つまり昔、誰かを本気で好きになって、その人に処女を捧げた子がいたとしますよね。(2009-07-30 22:17:50) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata で、その子が自分のことを好きになったと。その子にとってセックスするってことは、ずっと恋愛関係が続くことをなんも保証しないわけです。だって、現に処女を捧げた人と別れてるんだし。(2009-07-30 22:22:33) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss ですねー。好きっていう、どっちかっていうと本能的というか肉体的なな感情から、愛するっていう、ちょっとだけ高度な精神的なものへの過程というか――(2009-07-30 22:26:42) link
アナタカタリ
@katari_anata
 もちろんその過程で明らかなズレガ生じてしまったりした場合には――ですけれど。(2009-07-30 22:27:10) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata リアルだと当たり前の話で、むしろ付き合い続ける選択と、別れる選択を常にぐらつかせながら、近づいたり遠ざかったりして仲を深めるのが恋愛の醍醐味だったりするんですが。(2009-07-30 22:24:35) link
そのだまさき
@masaki_sss
 そういうやりとりは楽しい反面、辛くもあるんですよね。たまには「ずっと一緒にいようね」っていうのを無条件に信じていたかったりするわけで。(2009-07-30 22:26:57) link
そのだまさき
@masaki_sss
 せめてフィクションでくらい永遠の愛を楽しみたいなあと。ハッピーエンドのその先は書けないわけですから、もしかしたらこの子と別れるかもって不安はいらないです。それはリアルで十分楽しめるので。(2009-07-30 22:29:55) link
そのだまさき
@masaki_sss
 そのための担保が、フィクションにおける処女って感じですかね。処女を捧げてくれたんだから、この先も大丈夫だって安心感。これです。(2009-07-30 22:31:32) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss なるほどです。と、納得しながら、皆が皆そういう楽しみ方出来るなら平和だろうなぁ、と思ったりもしましたw(2009-07-30 22:31:37) link
そのだまさき
@masaki_sss
 とかなんとか書きつつ、学生ものの恋愛話で「ずっと一緒にいようね」とか書きつつ、「大人になったら別れちゃうんだろうなあ」と考えてる自分がいて、我ながらちょっと嫌です。(2009-07-30 22:33:26) link
アナタカタリ
@katari_anata
 恋愛の永続を知覚ための担保が処女、かぁ――なるほどなぁと思いつつ。この処女を他のパーツで埋められるのなら何か新しいものが出てきそうだなぁ、とかとちょっと考えてみる――(2009-07-30 22:33:33) link
アナタカタリ
@katari_anata
 そういえば、主人公やヒロインの死亡というのも、またある意味で恋愛の永続性のファクターだろうなぁ、と思う。ただこちらはそう感じてくれる層が処女という要素に比べ狭いだろうけれど。(2009-07-30 22:39:07) link
アナタカタリ
@katari_anata
 恋愛ではなく愛というのをテーマにするのであれば、ファンタジーで、人間との性交渉によって体や記憶を失いながら卵になって、孵って、性交渉を交わした男性に育てられていく――というような話は素敵だな、と思ったりする。(2009-07-30 22:41:26) link
アナタカタリ
@katari_anata
 非処女だけれど、常に処女のような恋愛を『させられてしまう』女性の話は考えたことがある――でも結局これは非処女を題材としたものとちょっと違うだろうしなぁ(2009-07-30 22:43:48) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata 彼女にとって、処女喪失より意味のある「初めて」になるのかな? 初めて絶頂、初めてアナル、初めて墜ちる……等々。調教ゲーでおなじみです。逆に、エロいことは何でも経験済みだけど、愛だけは知らない女ってパターン。(2009-07-30 22:45:04) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss んー、でもやっぱりそれって違う意味での処女性ですよねー。前に処女奪われてるのなら、『より何度の高い処女』を奪うことで、というような――処女でないこと自体を中心に据えたお話で、綺麗なものって考えられないかなぁ(2009-07-30 22:47:45) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata より難度の高い処女、まあそういうことになっちゃいますね。フィクションとして盛り上げるためには、この人は今まで愛した他の人とは決定的に違うっていうのを書きたいところで、「初めて」ってのは一番手っ取り早い記号だと。(2009-07-30 22:53:50) link
アナタカタリ
@katari_anata
 んー、どっちかっていうと、非処女を前提の置くと、やっぱり『恋愛は永遠じゃないだろうけれど、それでもいい』というような、諦観というか達観というかの話になっていってしまうんだろうか――それでも、こんなにも。あなたを思う心は綺麗です、というような。(2009-07-30 22:52:29) link
そのだまさき
@masaki_sss
 @katari_anata そこを作中で「綺麗」と表現するかどうかは作者の趣味になりそうですね。個人的には「綺麗でもなんでもない。だが、それがいい」ってノリが好きです。(2009-07-30 22:57:44) link
アナタカタリ
@katari_anata
 @masaki_sss なるなる。その辺りは実際の恋愛経験の量も出てくるかもですねw 僕は――というのは言わずもがなだと思いますがw(2009-07-30 23:01:46) link


 以上。

 こうして見ると、自分で書いてるくせに、主人公とヒロインとのハッピーエンドを信じてない節がある。

 それで思い出したが、ずいぶん昔に「恋愛のゴールとエロゲのハッピーエンド」というエントリでも似たようなことを言っていた。


童貞をこじらせた以上はその克服のための困難は死ぬまで続く

 童貞というのは、ついつい交際に持ち込めた時点がゴールだと勘違いしがちです。そんな莫迦なはずがない。モテから見れば、交際開始がスタートですよ。でも童貞、とくに非モテはそれをゴールと思い込みやすい。

 エロゲは基本的にそこをゴールにしてるな。特に純愛物。

 なんだかんだあって告白し、間髪入れずにHシーンに突入。で、エピローグ。

 下手するとエピローグは結婚式だったりして、主人公は「ずっと君のことを愛し続けるよ」とか呑気なことを言っている。良くあるパターンだ。

 現実では、交際開始がスタートというのは全面的に同意するが、ファンタジーとしての恋愛を楽しむ上では、「ついに恋人になった」「Hできた」という達成感がピークになったところで物語を終えるのが無難なのだろうと思う。


 ほらね、信じてない。

 信じてないくせに、やっぱりどこかで永遠の愛を信じてみたいんだな。

 そのためにはヒロインには処女であって欲しい。

 処女を捧げるくらい愛した相手なんだから、そのままずっと愛し続けてくれるに違いない。

 いつか別れるんじゃないか? この愛も冷めてしまうんじゃないか?

 そんな未来への不安をなくして欲しい。

 まあキモイ願望だ。分かってる。

 でも、いいじゃん。フィクションなんだから。

 現実で叶えられないことが叶うからフィクションは良いんだ。

 逆に、現実世界で永遠の愛なんてもんがあったら、男も女も重苦しくてかなわないし、二人の関係に浮きも沈みもないなんてつまらん。

 だから現実はあれでいい。

 フィクションだから、永遠の愛も楽しめる。俺はね。


 さて、処女処女って書いてるけど、未来への不安の解消ってことから考えると、これは肉体的な処女じゃなくて、精神的な処女のことだよな。

 つまり、本気で誰かを愛したことがあるかどうか。

 仮に肉体的には処女だったとしても、主人公以前に誰かを本気で愛してたりしたらアウトだ。


 『かんなぎ』のナギ様中古問題」とか、まさにそれだ。

 ヒロインであるナギに昔の男が現れて、読者が大騒ぎってあの件。

 実際にナギ様がその男に抱かれたのか、非処女なのかは知らん。それは問題じゃない。

 問題は、ナギがその男のことを本当に愛してたのか? これだ。

 もし、そうだとしたら、ナギは本当に愛してる男とも理由があれば別れる女ってことになる。

 その場合、ナギにいくら「愛してる」って言われても、それは現在のことだけで、その先どうなるかは分かったもんじゃない。なんせ既に別れた過去があるからな。

 つまりだよ、この先、物語がハッピーエンドで終わったとしても、書いてないその先で、いつ主人公の仁が「昔の男」になってるかもしれない。

 そりゃ嫌だよ。そんなのリアルと同じじゃん。

 「二人はずっと幸せに過ごしました」ってことにしてくれよ。

 そうすれば、オタク的にもすっきり次の嫁のことを考えられるんだしさ。


 まあ、結局ね、フィクションの登場人物には、読者が見てないところで何かして欲しくないんだよな。

 恋愛物なんかでたまにあるのが、紆余曲折あって主人公とヒロインがめでたくハッピーエンドって場面で、その物語に深く関わってきた脇役の娘、主人公やヒロインと一緒に喜んだり悲しんだりしたとても良い娘が、いきなり「実は付き合ってる人がいるんだ」とか言って、見たこともない男と腕組んだりしてるシーン、あれはキツイ。

 だってお前、あんだけ物語に絡んできたくせによ、それと全然関係ないとこで自分の恋愛を、主人公にもヒロインにも、読者にも気づかせずに、こっそり進行させてるってそりゃないって。

 ああ、そういうの、リアルじゃ珍しくもなんともないよ。

 学校とか会社にいる特にパッとしない娘が、いきなり格好いい恋人だの婚約者だのを連れてきて、なんかその娘も綺麗になっちゃってるって話。

 リアルだったら、「へえ、あの娘もなかなかやるなあ」って微笑ましく見つめていられるけど、フィクションじゃそうはいかない。

 だって、俺の嫁が全然知らない男に奪われたってことだからな、それは。

 その辺、自覚して欲しいね。フィクションに出てくる娘には。

 ARIAアリシアさんとかそうだっけ。

 最終回でいきなり寿退社って小耳に挟んだけど。間違ってたらすまん。


 要はね、フィクションの中でくらい――いや違うな、フィクションの中だからこそ、女の子を100%独占したいんだな。

 過去も現在も未来も、俺のものにしたい。

 『○○は俺の嫁』ってのはそういうことだ。

 分かってるよ。幼稚な独占欲だ。

 でも、いいじゃん。フィクションなんだから。

 大人をやるのは現実だけで十分だ。